今季注目はヨヴェティッチとスターリング。リヴァプール、マン・シティをPK戦で撃破!
両者とも2トップ。マンチェスター・シティは好調ヨヴェティッチに加えて、いよいよジェコ登場。リヴァプールは、スタリッジとリッキー・リー・ランバートのイングランド代表コンビです。マンチェスター・シティの注目選手は、新加入のGKカバジェロとMFフェルナンド。リヴァプールは、中盤にジェラード、ジョー・アレン、ヘンダーソン、コウチーニョが並ぶという、プレミアリーグ本番さながらの顔ぶれです。ロジャース監督、実は本気で勝ちにいっていたのではないでしょうか。
試合は、前半から攻め合いです。8分にCKからヨヴェティッチのヘッド、11分には完全復帰のホセ・エンリケからの横パスをコウチーニョが強烈なミドル。双方、ジャブのようなシュートを放った後の15分、前半最大のハイライトです。スタリッジが絶妙のタイミングで右サイドの裏にパスを通すと、ドンピシャのクロスを上げたのはヘンダーソンでしょうか。左サイドで待っていたリッキー・リー・ランバートが至近距離から強烈なヘッド!流れるような美しい攻撃でしたが、これはGKカバジェロが胸に当てて何とかストップします。26分には左から抜け出したジェコが、GKジョーンズとの1対1を制してゴールネットを揺らしますが、判定はオフサイド。前半を0-0で折り返すと、後半は派手な点の獲り合いとなります。
マンチェスター・シティの53分の先制点は、幸運なゴールでした。ヘスス・ナバスのグラウンダーを、ニアでブロックしようとしたジェラードが止めきれず、足に当たって角度が変わったボールはヨヴェティッチの足元へ。35番は、後半から入ったGKミニョレの手前でコースを変えただけでした。リヴァプールはすかさず逆襲。55分のCKは、スタリッジのヘッドが枠の上に外れますが、58分に同点に追いつきます。
こちらのキーマンはスターリング。中盤から最前線のスタリッジにきれいに通した縦パスが、ゴールの決め手となりました。スタリッジがDFをブロックしながら落としたボールを、右足インフロントで叩き込んだのはヘンダーソン。相変わらず、レッズの背番号14はどこにでも顔を出します。リヴァプールらしい中央突破が決まり、1-1になった10分後、勝ち越しゴールを挙げたのは、またもやプレミアリーグ王者のほうでした。
67分、ヘスス・ナバスのクロスを、期待の若手イヘアナチョが左足で合わせると、ボールはシュートコースにいたヨヴェティッチへ。サッカーの神様は、好調な選手にチャンスを集めようとするのでしょうか。ヨヴェティッチは反転してコアテスのチェックをかわし、飛び出すミニョレの脇にプッシュ。絶好調FWのこの日2点目が決まり、マンチェスター・シティがそのまま押し切るかにみえました。しかし、シーズン前に苦手意識を作りたくなかったであろうリヴァプールは、同点をめざして反撃に入ります。彼らの執念が実ったのは、85分。左からのクロスをルーカスがダイレクトで落とすと、一瞬のスピードで抜けたのはやはりスターリング。トラップ一発、右足インサイド、すべて完璧!試合は2-2のままタイムアップ。今大会名物のPK戦に突入です。
PK戦は、コラロフ、ヤヤ・トゥレ、ヘスス・ナバスと3つ連続で外したマンチェスター・シティに勝ち目はありません。4人めのルーカスが落ち着いて決め、3-1でリヴァプール勝利。いやいや、プレシーズンマッチとは思えないおもしろい試合でした。もちろん、タイトルを賭けた試合に比べるとマークは甘く、とりわけマンチェスター・シティはまだまだテストのフェイズですが、両者とも仕上がりは悪くありません。今季、注目したいのは、この日活躍したヨヴェティッチとスターリングですね。この2人が、昨季のラムジーのように前半戦の得点王争いに絡んでいても、何の不思議もありません。今季のプレミアリーグも、マンチェスター・ユナイテッド含めた5強の激しい競り合いが期待できそうです。
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今年のプレミアリーグは分かりません。というのが感想です。
ただレッズはCLがあり、ユナイテッドはない。
ここの差は結構大きいかと思います。
そしてエバートンの存在も気になります。
ホントに分からない!だから楽しみですね!
スパーズファンとしてはいい意味で期待を裏切ってほしいですが…
通りすがりです さん>
リヴァプールが、CLでタイトになるスケジュールにどこまで苦しむか、は見どころですね。ロジャース監督はCLは初体験ですし。欧州の大会出場の経験がそれなりにあったヴィラス・ボアス監督でさえ、昨季のトッテナムで、EL直後のゲームのクオリティを上げられずに苦労しておりました。木曜開催のELはCLよりもやりくりが難しいので、トッテナムもまた、今季も選手のやりくりがポイントのひとつだと思います。