2020.06.27 リヴァプールの話題
「BBC」がデータで解説!「優勝を待ち焦がれたリヴァプールの30年」
19勝10分9敗、65ゴール39失点…プレミアリーグ2019-20シーズンの順位テーブルを見ても、こんなチームはどこにもありません。「BBC」によると、この戦績は、「1990-2019シーズン」のリヴァプールです。優勝を逃し続けた29年のシーズン平均獲得ポイント数は68.57。勝率は50.8%で、ユルゲン・クロップと精鋭たちが成し遂げた90.3%という今季の数字を大きく下回っています。
記事のタイトルは「Thirty years, 239 players and £1.47bn – Liverpool’s pursuit of title number 19」。1989-90シーズンに18回めのリーグ制覇を果たしたケニー・ダルグリッシュに、「次は2020年だ」と囁いたら、一笑に付されたでしょう。それまでの10年で6回も頂点に立っていた名門は、クラブ史上最長の30年という長い時間をリーグタイトルゼロで過ごしました。1149試合で費やした時間は103410分。595勝、1968ゴール、勝ち点2075のほとんどは、イングランドサッカーを盛り上げるためだけに積み上げられた数字でした。
プレミアリーグで2位に終わったシーズンが3回。2008-09シーズンは、欧州王者になったばかりのマンチェスター・ユナイテッドとの競り合いに屈し、SAS(スアレス・アンド・スタリッジ)を擁して年明け以降14勝2分の快進撃を見せた2013-14シーズンは、最後に自滅してマンチェスター・シティに頂点を明け渡しました。チャンピオンズリーグを制した昨季は、29節のマージーサイドダービーで首位から陥落。30勝7分1敗で勝ち点97は、プレミアリーグの歴代3位となるハイスコアだったのですが、2シーズン連続で32勝を記録したペップの後塵を拝し、悲劇は次の幕へと引き継がれました。
今季を含む30シーズンで、レッズが起用した選手は239人。1990年にタイトルを獲った後、次のシーズンの開幕戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦のメンバーを見ると、懐かしい顔ぶれが並んでいます。GKグロベラー、最終ラインにはガリー・ギレスピーとグレン・ヒーセンがおり、中盤には長く活躍したロニー・ウィーランとモルビーが健在です。2トップはイアン・ラッシュとジョン・バーンズ。オールドファンにとっては、涙を禁じえないスカッドでしょう。
1990年以降の最多出場はジェイミー・キャラガーで508試合。スティーヴン・ジェラードが504で続き、サミ・ヒーピアが318、ペペ・レイナが285、スティーヴ・マクマナマンの275までがTOP5です。ゴールランキングを見ると、ロビー・ファウラーが128、ジェラードが121、マイケル・オーウェンが118。4位には3シーズンで71ゴールを稼いだモー・サラーが食い込んでおり、マネは65で8位、フィルミーノは56で9位となっています。
ケニー・ダルグリッシュが1991年に退いてから、ユルゲン・クロップは延べ9人めのマネージャー。勝率65.1%は、ラファ・ベニテスの55.3%が霞んでしまうぶっちぎりのNo.1です。ロニー・ローゼンタールから南野拓実まで、獲得した選手の移籍金総額は14億7000万ポンド(約2058億円)。売った選手の移籍金は9億6660万ポンド(約1353億2400万円)で、30年ぶりのトロフィーを手に入れるために5億340万ポンド(約704億7600万円)を持ち出したという計算になります。
こうして振り返ると、いやー、長かったですね。最大のミッションを達成すると同時に、戦う理由を失ったクラブは、シーズン33勝やホーム全勝などのプレミアリーグレコードを追いかけるのでしょうか。次の目標はプレミアリーグ連覇、さらにトレブル。プレッシャーから解き放たれたクロップ監督のチームが、どんな進化を遂げるのかをウォッチし続けたいと思います。チームの関係者ならびにサポーターのみなさん、あらためて、おめでとうございます!
記事のタイトルは「Thirty years, 239 players and £1.47bn – Liverpool’s pursuit of title number 19」。1989-90シーズンに18回めのリーグ制覇を果たしたケニー・ダルグリッシュに、「次は2020年だ」と囁いたら、一笑に付されたでしょう。それまでの10年で6回も頂点に立っていた名門は、クラブ史上最長の30年という長い時間をリーグタイトルゼロで過ごしました。1149試合で費やした時間は103410分。595勝、1968ゴール、勝ち点2075のほとんどは、イングランドサッカーを盛り上げるためだけに積み上げられた数字でした。
プレミアリーグで2位に終わったシーズンが3回。2008-09シーズンは、欧州王者になったばかりのマンチェスター・ユナイテッドとの競り合いに屈し、SAS(スアレス・アンド・スタリッジ)を擁して年明け以降14勝2分の快進撃を見せた2013-14シーズンは、最後に自滅してマンチェスター・シティに頂点を明け渡しました。チャンピオンズリーグを制した昨季は、29節のマージーサイドダービーで首位から陥落。30勝7分1敗で勝ち点97は、プレミアリーグの歴代3位となるハイスコアだったのですが、2シーズン連続で32勝を記録したペップの後塵を拝し、悲劇は次の幕へと引き継がれました。
今季を含む30シーズンで、レッズが起用した選手は239人。1990年にタイトルを獲った後、次のシーズンの開幕戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦のメンバーを見ると、懐かしい顔ぶれが並んでいます。GKグロベラー、最終ラインにはガリー・ギレスピーとグレン・ヒーセンがおり、中盤には長く活躍したロニー・ウィーランとモルビーが健在です。2トップはイアン・ラッシュとジョン・バーンズ。オールドファンにとっては、涙を禁じえないスカッドでしょう。
1990年以降の最多出場はジェイミー・キャラガーで508試合。スティーヴン・ジェラードが504で続き、サミ・ヒーピアが318、ペペ・レイナが285、スティーヴ・マクマナマンの275までがTOP5です。ゴールランキングを見ると、ロビー・ファウラーが128、ジェラードが121、マイケル・オーウェンが118。4位には3シーズンで71ゴールを稼いだモー・サラーが食い込んでおり、マネは65で8位、フィルミーノは56で9位となっています。
ケニー・ダルグリッシュが1991年に退いてから、ユルゲン・クロップは延べ9人めのマネージャー。勝率65.1%は、ラファ・ベニテスの55.3%が霞んでしまうぶっちぎりのNo.1です。ロニー・ローゼンタールから南野拓実まで、獲得した選手の移籍金総額は14億7000万ポンド(約2058億円)。売った選手の移籍金は9億6660万ポンド(約1353億2400万円)で、30年ぶりのトロフィーを手に入れるために5億340万ポンド(約704億7600万円)を持ち出したという計算になります。
こうして振り返ると、いやー、長かったですね。最大のミッションを達成すると同時に、戦う理由を失ったクラブは、シーズン33勝やホーム全勝などのプレミアリーグレコードを追いかけるのでしょうか。次の目標はプレミアリーグ連覇、さらにトレブル。プレッシャーから解き放たれたクロップ監督のチームが、どんな進化を遂げるのかをウォッチし続けたいと思います。チームの関係者ならびにサポーターのみなさん、あらためて、おめでとうございます!
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