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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールはオプションが増えた!?「スカイスポーツ」の記者がクロップのスカッドを絶賛!

3-0、2-0、1-1、3-0、3-0。プレミアリーグ開幕から、リヴァプールとチェルシーが肩をぶつけ合いながら並走しています。最初の5試合で全く同じスコアは、イングランドフットボール史上初の珍事だそうです。トーマス・トゥヘル監督のチームでは、ウェストロンドンに7年ぶりの復帰を果たしたロメウ・ルカクが4戦3発と期待通りの活躍を見せており、ユルゲン・クロップ監督のほうは、モー・サラーが5戦4発、マネが3発と両ウイングが通常運転。マンチェスター勢を交えた優勝争いは、近年稀に見るハイレベルのバトルとなるかもしれません。

昨日、「アラン・シアラーのチェルシー優勝予想に同意します!」と題した記事を配信させていただきましたが、マンチェスター・シティとリヴァプールもまた、プレミアリーグのトロフィーにふさわしいチームだと思います。それでも私がチェルシー推しなのは、ペップ&ベギリスタインとクロップ&マイケル・エドワーズの補強にもの足りなさを覚えたからです。

アグエロの後継者を獲得できなかったチームは、4節のセインツ戦のようにゴールを奪えず取りこぼすゲームが増えるのではないか。ワイナルドゥムを失ったチームは、フロントスリーが低調な試合を落とすのではないか。とりわけ後者には、1月に開催されるアフリカネーションズカップという明確なハンディキャップがあります。モー・サラー、サディオ・マネ、ナビ・ケイタが不在の間は、ジョッタ、フィルミーノ、南野拓実、オリギ、チェンバレン、カーティス・ジョーンズらが穴を埋めなければなりません。

さて、ここからはリヴァプールの話にシフトします。「スカイスポーツ」のピーター・スミス記者とニック・ライト記者が、最終ラインが強化されたリヴァプールを絶賛しています。アーノルドとロバートソンを欠いていたクリスタル・パレス戦の完勝が、レッズに対する彼らの評価を格段に高めたようです。

「リヴァプールの選手層の厚さは、以前から疑問視されていたけど、今の彼らはあらゆるポジションにいいオプションを持っているように見える。ナビ・ケイタのゴールセレブレーションは、イングランドでまだまだやれていないことがあると証明するかのようだった」

「今年のタイトル争いでは、他のクラブほど話題になっておらず、注目度は低いかもしれないけど、彼らは真の競争相手になりえるだろう」(ニック・ライト記者)

「イブラヒマ・コナテがCBとしてデビューしたけど、とてもいい動きをしていた。トレント・アレクサンダー=アーノルドを欠いたなかで、ジェームズ・ミルナーとともに左サイドのザハのペースとトリッキーさに対応していた」

「後半はオドソンヌ・エドゥアールを見失い、パレスにチャンスを与えてしまったが、それ以外は非常に堅実なデビューだったと思う。ヴィルジル・ファン・ダイクとジョエル・マティプに加えてジョー・ゴメスもベンチに入っており、昨季は問題となったCBにいくつかの選択肢がある」

「アンドリュー・ロバートソンの代わりに左SBを務めたコスタス・ツィミカスのプレイもよかった。リヴァプールは、ピッチ全体でいい仕事をこなしているように見えた」(ピーター・スミス記者)

なるほど。プレミアリーグで独走優勝を遂げた2019-20シーズン以降でチームを離れた主力は、デヤン・ロヴレン、ララナ、シャキリ、ワイナルドゥム。彼らの穴は、コナテ、カーティス・ジョーンズ、ハーヴェイ・エリオット、南野拓実、チアゴ・アルカンタラ、ナビ・ケイタらがフィット感を高めれば埋まりそうです。昨季から加わったジョッタはさらに存在感を高めており、左サイドではツィミカスが機能し始めています。

とはいえ、アーノルドの攻撃力とファン・ダイクの統率力、アリソンのセービングはシーズンを通じて失いたくないパワーです。プレミアリーグ最強の右SBは、クロス成功15本、キーパス20本、ビッグチャンスクリエイト4回がすべてリーグNo.1。ファン・ダイクの正確なサイドチェンジは、相手のプレスをかいくぐる手段のひとつとして定着しています。

他にはない武器を持つ主力を失わずに戦えれば、レッズは最後まで優勝争いに残れるのではないでしょうか。最後に、ピーター・スミス記者とニック・ライト記者が声を揃えて指摘していたことを紹介して、この稿を締めさせていただきます。「前半戦で勢いをつけ、ライバルを早期に引き離したい。サラーとマネがいない時期をうまく乗り切るために」


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