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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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シュクルテル、コウチーニョ、ベンテケ…結局リヴァプールは誰が出る?誰を獲る!?

「25歳はベテランでもなければ若くもないけど、プレイできることが大事な年齢だと思う。僕はリヴァプールと契約しており、ここに残りたい。ただし、監督のプランに入るなら、だけどね。そうじゃなければ残るのは難しくなる。ユーロが終わったら考えたい」「クロップ監督が来たとき、彼のプランに入っていないと感じた。アストン・ヴィラでの1年めに、彼が僕をほしがってくれたこともあったので、フラストレーションが高まった。でも、僕らは話し合った。監督をリスペクトしているし、その決断を理解してはいる」

クロップ監督がレッズに来てからクリスティアン・ベンテケの出場機会は明らかに減り、プレミアリーグでは先発8試合。公式戦52試合で前半のキックオフのピッチにいたのは、1/4にあたる13戦だけでした。「BBC」「スカイスポーツ」が報じたストライカーの言葉からは、自らの未来について不安を感じているのが伝わってきます。クロップ監督がベンテケをどうするのかも気になるのですが、そもそもこの夏、リヴァプールがどんなチームづくりをしようとしているのかは、他クラブよりもベールに包まれている感があります。

マンチェスター・シティはペップスタイルに大きくシフト、マンチェスター・ユナイテッドは要所にモウリーニョ好みの選手を補強、アーセナルは血の入れ替え、トッテナムは路線継続、レスターは選手層の厚み創出と主力移籍の際の穴埋め。ではリヴァプールは…⁉ドルトムント時代はさほど補強にお金をかけず、若手を育てて勝ってきた指揮官は、自らの成功体験を踏襲するのか、あるいは成功のためにかかる時間をお金で短縮させるのか。既に獲得が発表されたCBジョエル・マティプと守護神ロリス・カリウスは、あくまでも弱点補強でしょう。来季はプレミアリーグと国内カップのみとなったチームが、3季連続の大型補強に手を染めるのかに興味が湧きます。

ポイントとなるのは、以下の4点でしょうか。「左SB」「シュクルテルとコウチーニョの去就」「走って守れる中盤の軸」「ストライカー問題」。アルベルト・モレノが不安定な左SBは、フェリペ・ルイスやラーマン・ババで苦労したチェルシーのような回り道はできないポジション。移籍を希望しているムサ・シソコを獲るか、彼がアーセナルにいくなら出場機会が減りそうなキーラン・ギブスを狙うなど、プレミアリーグで経験・実績がある選手に照準を定めたほうがいいのではないかと思います。

代理人が「90%出ていく」と語ったシュクルテルはともかく、パリ・サンジェルマンが狙っていると報じられたコウチーニョがいなくなったら一気にピンチです。私は、ユーロが終わった後、リヴァプールがゲッツェを獲りにいく可能性はまだ残っているとみています。ご本人がバイエルン残留とコメントしたのは、意志が固まったというより、大きな舞台が控えているタイミングでは考えたくないという意味合いのほうが強かったように思われます。コウチーニョが移籍となれば、後釜にゲッツェや報道のあったテージョなどを据えるとともに、ベンテケやバロテッリ、ルイス・アルベルトらを売却しつつ噂のイグアインに本気でアタックするぐらいの思い切りが必要なのではないでしょうか。スタリッジが負傷が多く、オリギはサイドでも活かせると考えれば、強烈なミドルでチームを何度も救ってくれたブラジル代表MFの大きな穴をワールドクラスのストライカーでカバーするという手はあると思います。

シュクルテルの後継者と左SBを獲り、離脱する選手の穴をカバーすれば、残るはMFとベンテケです。ヘンダーソン、ミルナー、ルーカス、エムレ・ジャン、ジョー・アレンでも中盤の真ん中はまかなえますが、エムレ・ジャンが不在のときにどうするか、ヘンダーソンやルーカスで充分なのかは考えどころ。ジエリンスキの名前は、攻撃力に対する評価だけでなく、このポジションを視野に入れて挙がってきたのでしょう。とはいえ、SBとCBの強度を上げられるなら、中盤はステイでスチュワートやグルイッチの成長を促すという道もあると思われます。ミニマムプランでは後ろの選手を1~2枚獲得して、サイドアタッカーあたりをひとり加えて終了となるかもしれません。ベンテケは…ダニー・イングスが復帰して、スタリッジがまずまずのコンディションでプレミアリーグ開幕戦に顔を出せるなら、ベルギー代表のストライカーにとっては誰がどうなっても厳しい季節が続くかもしれません。これから1ヵ月は、半分はユーロに浸りつつ、クロップ監督をはじめプレミアリーグのクラブや監督の動きも見逃さずにいたいと思います。

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“シュクルテル、コウチーニョ、ベンテケ…結局リヴァプールは誰が出る?誰を獲る!?” への6件のフィードバック

  1. yuto より:

    個人的な見解ですがFWの陣容に関わらずイグアインはコウチーニョが移籍したなら獲得するものだと考えます。
    スアレスという大きな柱を失ったときにリヴァプールはそのお金を小分けするように使い、それがロジャースさんの解任にまでつながりました。
    フロントは同じ轍を踏まぬよう、コウチーニョというリヴァプールの中心選手がいなくなる時に彼に取って代わるワールドクラスの選手を獲得したいというシナリオがあるのではないでしょうか。
    コウチーニョを手放すところへイグアインが来るとなればサポーターのモチベーション低下を防げるでしょうし、世界でも随一のモチベーターのクロップ監督らしいとも思います。
    述べられているようにクロップ監督初めてのリヴァプールでの夏はチームをどこまで変えるのか読めない印象だったのでユナイテッドファンではありますが妄想してみました。

  2. リバサポ より:

    自分としては、中盤もそろそろテコ入れが必要な時期だと思っています。DFラインに比べれば緊急性は低いかもしれませんが、今のメンツで何も勝ち取れなかったのも事実です。ヘンドが通年元気であれば、グルイッチなどの若手が慣れる時間も待てますが…
    来年は試合数も少なく若手も出れる機会が少ないとなるとあまり悠長なことも言ってられないかもしれません。タイプの違うベテランをとって、若手はローンで出すのも一考かもしれません。サポーターとしても読みづらい移籍市場てす。

  3. K より:

    つまんない私見ですが、コウチーニョは残留してイグアインは来ないと思います。
    コウチーニョがプレミアで先発した25試合の平均得点は全38試合の平均得点より0.12ほど低く、平均失点は0.19少ないので、彼が抜けて問題なのはモレノをカバーする守備と高い精度のロングパスがミルナーとブラナガン居ないと殆ど上がらない事でしょうか。
    セントラルとサイドが出来る2列目に可能なら本物の選手、コウチーニョを守備から解放できる左SBと優秀なCBは必須で2〜4枚取れたらカリウス来たので満足です。特にCBはサコは守備力が低く、コロは高齢、シュクは足元が下手すぎるので4枠中3個を2年かけて変えないといけません。この根拠と個人的な希望ターゲットは日曜から始めるブログに書こうと思います。
    今まで長文書いて申し訳ありませんでした。今後は短文主義になりますが、よろしくお願いします。

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レッズの移籍関連は話題先行で全容がまったく見えないですが、楽しみでもあります。
    私もコメントをされているKさん同様コウチーニョ残留しイグアインの線は無いと思います。GKは弱点補強でカリウスが来てくれたので満足です。中盤はスチュアートとグルイッチの利用は同意なのですが、チャン程のレベルに無いでしょうから、ここは不安材料ではあります。CFやCBとSB等補強ポイントは多いのでユーロ観ながら素人目に考えていきたいと思います。

  5. 774 より:

    イグアインはそもそもナポリが売ることはないでしょう。
    それにFWは優先して補強するポイントではないと思います。
    バロテッリ、ベンテケを放出してもスタリッジ、オリジ、イングス、フィルミーノと選択肢は十分なので。
    コウチーニョを売るのも想像できませんね。
    補強は左SBにチルウェル&ヘクター、中盤にジエリンスキ、そしてウインガーですかね。
    あと、サコーのドーピング疑惑が晴れてCBの補強優先度は下がりましたけど、コロ・シュク両方出すならマティプ以外に1人補充あるかもしれません。

  6. makoto より:

    yutoさん>
    賛成です。結果的に獲れなかったら仕方ありませんが、コウチーニョを売らざるをえなくなったら万力込めて行け、だと思います。

    リバサポさん>
    読みづらいですよね。中盤にはいい選手が多いのですが、エムレ・ジャン以外の主力に伸びしろを感じにくいのが、「来季勝つために変化をVS長期的な栄光のために若手を」のどちら方面なのかをわかりづらくさせているのかもしれません。

    Kさん>
    0.1~0.2の差は、相手が戦意喪失したバカ勝ちがあれば変わってしまうぐらいの数字ではないですかね。マン・シティというもっとダイナミックに数字が変わるチームを深掘りした経験から、この数字を分析の材料にすることに懸念があります。

    Mackiさん>
    コウチーニョ残留が、リヴァプールの一存で決められるならば理解するのですが、スアレスやスターリングを止められなかったときのような判断が起こりえるのではないかと思います。そうなったとき、どうするかですね。

    774さん>
    事実はわかりませんが、イグアインにはバイアウト条項が存在するという報道があり、もしそうだとすれば絶対に売らないということ自体が成立しません。コウチーニョも、パリの出方次第ではなんともいえません。「リヴァプールの意向としてはこうであろう」というご意見ならば、元より私も同意見です。

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