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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

モー・サラーとファン・ダイクは絶好調!それだけではない「リヴァプールが快進撃を続ける理由」

最後はやっぱりモー・サラー!ブライトンにリードを許して前半を終えたリヴァプールは、クロスが直接ネットを揺らすガクポの幸運なゴールで追いつくと、カーティス・ジョーンズのパスを右サイドで受けたサラーが左足でドライブをかける定番のショットで逆転に成功しました。プレミアリーグ通算163ゴールは、クラブのレジェンドのロビー・ファウラーを超える歴代8位です。

リヴァプール入団からの7年で、プレミアリーグのゴールが最も少なかった昨シーズンでも18発。「マッチ・オブ・ザ・デイ」でマイカ・リチャーズが主張していた2年契約が実現すれば、2026-27シーズンの終わりには歴代3位のウェイン・ルーニーを抜いている計算になります。74アシストは13位ですが、7つ足せばデヴィッド・ベッカムを抜いてTOP10です。

1992年のプレミアリーグ創設以来、ゴール&アシスト238本を達成したのは7人のみ。10ゴール&10アシストを5シーズン記録しているのは、ルーニーとサラーだけです。2024-25シーズンは、プレミアリーグ10試合7ゴール5アシスト。6シーズンめは目前に迫っています。速度計算と空間認識で決定的な仕事を重ねるエースが、急激に衰えるとは思えません。

リオネル・メッシがワールドカップを制したのは35歳。今季のラ・リーガで12戦14発のロベルト・レヴァンドフスキは36歳。モー・サラーとの新契約は、3年でもいけるのではないでしょうか。最終ラインを仕切るファン・ダイクも、33歳ながら衰え知らずで、パス本数803本とインターセプト20回はリーグ2位。空中戦勝率72.5%とデュエル勝率67.2%もトップレベルです。

プレミアリーグは8勝1分1敗で首位、チャンピオンズリーグは3連勝でアストン・ヴィラに次ぐ2位、カラバオカップは8強進出。リヴァプールの快進撃の理由を紐解くとなれば、将来レジェンドといわれるであろうサラー&ファン・ダイクの好調と、守備の安定感が増したアーノルドへの言及は必須です。

彼ら以外の要因も並べてみましょう。セーブ率88.2%でリーグTOPのアリソン・ベッカーと、空中戦勝率No.1のイブラヒマ・コナテの安定感。ライアン・フラーフェンベルフの覚醒と、中盤の流動性と連携の向上。ルイス・ディアスの得点力UPも重要な要素のひとつですが、攻守のバランスが最大の改善ポイントでしょう。

カラバオカップが主戦場だったジョー・ゴメス、遠藤航、ブラッドリーも徐々にフィット感を高めており、今後はプレミアリーグでの出番も増えそうです。負傷者が少ないことと、新監督ゆえの不安やプレッシャーが生じる序盤の相手が楽だったことも、好調の理由として残しておくべきでしょう。ライバルのマン・シティとアーセナルの停滞もあり、ここまでの展開は理想的です。

大規模な補強を避け、クロップのレガシーを活かすソフトランディングで順調に滑り出した新しい船は、年末年始のタイトなスケジュールという荒波に突入しようとしています。チーム力を高めるキーマンを挙げるなら、11月末に復帰するフェデリコ・キエーザ、エリオット、ジョッタと、低調なスタートだったダルウィン・ヌニェスです。

レギュラーとサブのギャップが小さければ、主力の疲弊によるつまずきを減らせます。ガクポとダルウィン・ヌニェスの先発が増えているのは、ジョッタが負傷したというだけでなく、厳しい相手が続く11月を意識していたから?メンバー固定で戦術の質を高めた後、サブを組み込んで選択肢を広げる…オランダから来た新監督は、想像以上にマネジメント力が高い人物なのかもしれません。


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