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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「快適な地を離れてチャレンジしたかった」アレクサンダー=アーノルドがリヴァプール退団を発表!

「私にとって、人生で最も困難な決断でした。この件について話さなかったことを疑問に思ったり、苛立ちを感じたりされた方もいるでしょう。私は常に、チームにとってのベストを尽くしたかったのです。目標は、20回めの優勝でした。このクラブは私の人生そのものであり、世界のすべてでした。アカデミー時代から今まで受けてきたサポートと愛は、人生に永遠に刻まれるでしょう」

トレント・アレクサンダー・アーノルドが、今季限りでリヴァプールを退団すると発表しました。アカデミーに入団したのは6歳のときで、クラブのキャンプへの参加がきっかけでした。ユースチームではキャプテンを務め、18歳でトップチームデビュー。ユルゲン・クロップのチームで8年を過ごし、プレミアリーグ226試合15ゴール58アシストという数字を残しています。

レギュラーとして右サイドに定着したのは2018年2月で、直後に始まったチャンピオンズリーグのノックアウトラウンドでも7試合中6試合に先発しています。レアル・マドリードとのファイナルに敗れた翌年、ビッグイヤーを制覇。最大のハイライトは、カンプ・ノウのファーストレグを3-0で敗れた後、アンフィールドでの鮮やかな逆転劇でした。

オリギの先制ゴールで、ハーフタイムは1‐0。54分にワイナルドゥムに決めさせたSBのクロスで、一気に緊張感が高まりました。2分後、シャキリのクロスをワイナルドゥムがヘッドで決めて、2試合トータル3-3。CKとなってバルサの守備陣が緩んだ隙に、中央でフリーだったオリギの足元にグラウンダーを届けたシーンを忘れるサポーターはいないでしょう。

2019-20シーズンには、プレミアリーグ創設以来の初優勝。ユルゲン・クロップやサラー、ファン・ダイク、アリソンとともに、すべてのタイトルを獲得したアレクサンダー=アーノルドは、イングランド代表では不遇でした。「クラブですべてを手に入れてしまった」「しかし他には何も手に入れていない」という思いが、退団を決意した最大の理由だったのではないでしょうか。

「私は、このクラブ以外のことを知りません。今回の決断は、自分の快適なゾーン を離れてチェレンジすることによって、プロフェッショナルとしても人間としても成長するためのものです。毎日、クラブにすべてを捧げてきました。その時間を通じて、みなさんに恩返ししたと感じていただけるなら幸いです」

アルネ・スロット監督の新たなチームで、2度めのプレミアリーグ制覇。31試合4ゴール6アシストという数字を残したSBは、26歳になりました。攻守のバランスを取りながらチームに貢献し、トロフィーに辿り着いたシーズンは、自信をもって次のステージに進もうと思えるいい時間だったのでしょう。彼の胸中に、迷いはなかったはずです。

「みなさんに、感謝の意を表したいと思います。コーチ、マネージャー、チームメイト、スタッフ、そして素晴らしいサポーターのみなさん、20年間本当にありがとうございました。夢を叶えられたことに感謝しています。みなさんとともに過ごした特別な瞬間を、当たり前だとは思いません。このクラブへの愛は、決して消えることはないでしょう」

公式戦トータル352試合23ゴール、プレミアリーグ257試合18ゴール。リーグ戦の64アシストは、DFとして歴代最多です。SNSに投稿されたメッセージと動画を見ると、誰かに請われて去るのではなく、自らの意志で行くのだという強い思いが伝わってきます。彼が来季、どこでプレイするのかは、まだ発表されていません。


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