クロップ監督が魅了された「スローインコーチ」、トマス・グラネマークはゴールを増やせるのか⁉
さて、もうひとつの補強ネタは、既に実現しているお話です。42歳のデンマーク人、トマス・グラネマークさんは、その道15年以上の「スローインコーチ」。50メートルを超えるロングスローを自ら投げる動画をYoutubeにUPしているスペシャリストは、母国のミッティランでも指導したことがあるそうで、「2つのクラブで教えたら、チームのゴール数は20ほど増えた」と豪語しています。何やら怪しげではあるものの、速くて正確なロングスローがクロスと同等の武器になるということについては、ストークのロリー・デラップを観たことがある方なら納得でしょう。
「正直になろう。スローインコーチなんて仕事は聞いたことがなかった」と語ったクロップ監督は、不思議な肩書きの人物に対する好奇心を抑えられなかったようです。「会ってみたくなり、会ったら100%はっきりした。彼を雇いたい、と」。すっかり魅了された指揮官が8月末に採用を決め、グラネマークスローインコーチはアカデミーを中心に指導することになりました。
「BBC」がレッズのコーチにスポットを当てたのは、評論家のイアン・ライト氏が「ジョー・ゴメスのスローが変わった」と指摘したからです。「いいスローインだった。彼があんなふうに投げているのを見たことがない。グラネマークが何かを教えたのだろう」。グラネマークさんによると、スローインには25~30の技術的なポイントがあり、ビデオ分析で改善することで4~8メートルは遠くに投げられるようになるとのこと。レスター戦のリヴァプールは、スローインが54回もあったのに、その役割と重要性は他のセットピースに比べて過小評価されていると指摘しています。
「プロフットボーラーがコーチングなしでワールドクラスのスロワーになると期待するなら、かなり楽観的だ。小規模なクラブが生き残るための技術であり、トップクラブはよりいい流れでプレイできる。どのポジションのクラブにとっても、大きなアドバンテージとなる」「リヴァプールがロングスローから1~2点獲れれば、私にとってはパーフェクトだ。速いスローやクレバーなスローからなら、なおさらね」
Optaによると、プレミアリーグの過去5シーズンでスローインをきっかけに決まったゴールは20。今季も既に、スローインから1発決まっているそうです。「リヴァプールを第2のストークに変えたいわけではないが…」と語る新しいコーチの指導で、クロップ監督のチームはゴールを増やすことができるでしょうか。次節のスパーズ戦では、ジョー・ゴメスをはじめとする選手たちの変化に注目してみましょう。
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スローインで得点の期待を込めてワクテカしたのはデラップと言う印象が強いですね。
チームを強くするためなら「何でも取り入れてやる姿勢」で間違いの無いクロップらしいスローイン・コーチの抜擢。
リバプールの黄金期は、既に、本当に始まっているんじゃないかなーとか思いますよ。