リヴァプールならではの困難が…アリソン・ベッカーが語る「最も難しかったチャレンジ」
「ここにいると、家にいるように感じるよ。ホームとは、心が落ち着くところであり、ファミリーがいる場所だ。妻も娘もここにいて、来られるときは両親も足を運んでくれる」。イギリスメディア「デイリー・ミラー」が、レッズの守護神が語るファンやチームメイト、スタッフへの謝意を紹介しています。「チームとしての強さや個々の選手のクオリティには感心したけど、私にとって大事なのはチームスピリットだ」。彼がチームと表現するとき、監督と選手だけでなく、テクニカルスタッフやサポーターも含まれているようです。今やプレミアリーグのトップクラスといわれているGKは、「マージ―サイドに着いて間もなく、自分と家族が歓迎されていると感じられたことが、現在のパフォーマンスにつながっている」と強調しています。
さて、アリソンの最新コメントを紹介する記事の本題はここからです。「Alisson reveals the biggest challenge he has faced since joining Liverpool(アリソンは、リヴァプール入団後に直面した最大の挑戦を明らかにした)」という見出しが付けられたのは、26歳のGKが明らかにした「最も難易度が高かった取り組み」が、意外なことだったからでしょう。フィジカルの強さが求められるプレミアリーグのスタイルに慣れるまで時間がかかる選手もいますが、彼が困惑したのはピッチで克服できることではありませんでした。
「One of the hardest challenges I had at the start was getting used to the accent, not just the British accent but the Liverpool accent!(最も難しいチャレンジのひとつは、アクセントに慣れることだったね。イギリスのアクセントじゃなく、リヴァプールのだよ!)」
なるほど。「スカウス」ですね。当初はリヴァプール特有のなまりが理解できず、意思の疎通に苦労したというわけです。定期的に英語のレッスンを受けたブラジル人GKは、さほど時間をかけずにチームに溶け込むことができたようです。「うまく処理できたと思う。ここにいる人々を理解することができ、チームメイトともコミュニケーションできている。これは重要なことだ」。既にチームになじんでいたロベルト・フィルミーノと、同じタイミングで入団したファビーニョといった同郷の選手の存在も心強かったと語っています。
「海外で活躍するために、最も大事なのは語学」。ローマやボルトンでプレイしていた中田英寿さんがかつて語っていた言葉ですが、プレミアリーグでスランプに陥った外国人選手で、コミュニケーションが壁となってしまったケースも少なくありません。アレクシス・サンチェスが英語が堪能であれば、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドで孤独感を深めることもなく、武藤嘉紀も初年度から出番を増やせていたかもしれません。チームにフィットしていない新戦力を見ると、「戦術に合っていない」「戦う姿勢が足りない」と一足飛びに結論づけてしまいがちですが、実は課題は英語力だったということもあるのでしょう。そういえば、ナビ・ケイタはどうなんでしょうね…?
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す