ワールドイレブンの候補に7人選出!即戦力補強ゼロのリヴァプールはタイトルを獲れるか?
欧州王者リヴァプールから選ばれたのは、アリソン・ベッカー、ファン・ダイク、アーノルド、ロバートソン、サラー、フィルミーノ、マネ。アンタッチャブルなプレーヤーを7人選べといわれれば、多くのサポーターがこの顔ぶれに着地するのではないでしょうか。2018-19シーズンのゴールデンブーツ、UEFA年間最優秀選手、DF史上最多のプレミアリーグ12アシストと2位の11アシストを記録したSBコンビ、CL史上最速で10ゴールを達成した9番、プレミアリーグ得点王×2と、文句なしの実績や評価を手に入れたタレントたちです。これだけのメンバーが揃って残留し、彼らを支えたワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナー、ファビーニョにも目立ったゴシップすらなかったクラブが、ビッグネームを獲得しなかったのは理解できます。しかし…。
夏のマーケットにおける収支をあらためてチェックすると、新戦力獲得の費用はゼップ・ファン・デン・ベルグにかけた130万ポンドのみ。売却の欄に目を向けると、ラファエル・カマーチョ、ダニー・イングス、シモン・ミニョレ、ライアン・ケントで3590万ポンド(約47億円)をゲットしています。1年前に補強ゼロで話題になったトッテナムは、ムサ・デンベレとベネッツの放出で1300万ポンドしか手にしておらず、スタリッジとアルベルト・モレノまでフリーで手離したチームのほうが、戦力的なマイナスが大きいのは間違いありません。
クロップ監督は、「毎年のようにクレイジーな補強をすることはできない」とこぼしておりましたが、左SBと最前線のバックアッパーぐらいは獲れたはずで、戦力の厚みよりもサブの選手のモチベーションを重視したのでしょう。昨シーズンは長期離脱でプレミアリーグ2試合出場に終わったチェンバレン、12試合のオリギ、13試合のララナ、真価を発揮したとはいえなかったシャキリ&ナビ・ケイタが、持てる力を発揮すれば充分戦えると踏んでいるのだと思われます。
さて、限りなく補強ゼロに近いリヴァプールは、プレミアリーグやチャンピオンズリーグを制するという快挙を成し遂げられるでしょうか。UEFAスーパーカップでチェルシーに勝って、まずは1冠。バルセロナに圧勝したチームが、FIFAクラブワールドカップで負けるわけにはいかないでしょう。これは推測ですが、就任初年度にリーグカップ決勝で敗れた指揮官は、「国内カップはビッグタイトル獲得の妨げにしかならない」と割り切っているとにらんでいます。2018-19シーズンは、カラバオカップもFAカップもサラーとフィルミーノをスタメンから外し、初戦敗退に終わっています。
レッズのトロフィーの数を予想するなら、「3」に張りたいと思います。いずれも初優勝となる12月のカタールとプレミアリーグ。タイトな年末の遠征と長期戦を制するには、ナビ・ケイタ、チェンバレン、シャキリが3トップ不在の際に穴を埋め、どれだけゴールに絡めるかがカギになるでしょう。夏のマーケットに背を向け、即戦力補強をしなかったチームがマン・シティに競り勝ち、欧州と世界も制したら、永遠に語り継がれる伝説となるのではないでしょうか。そんなチャレンジをリアルタイムで追いかけられるだけでも、幸せなことだとあらためて感じます。不運な負傷やアクシデントが夢を諦める理由にならないようにと祈っております。
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言っでも昨シーズンのカップ戦は仕方ないでしょう
周りが2つ下のカテゴリーのチームとやっている中でチェルシーとウルブスを引いてしまったのだから
チェルシー戦のホームでの逆転負けはあれですが、この時期のチェルシーはまだ調子崩してませんでした
もう一つは年明け過密日程の中のアウェーウルブスなんてベストなスカッドでも厳しい戦いです
私は以前はフィンウェイSGをかなり懐疑的に見ていたのですが、このブログでもいかにFSGが優秀な経営陣であったかを紹介して頂き、それ以来すっかりオーナー陣に好印象を持ったのですが、悲願のCL制覇を成し遂げビッグサマーの到来を確信していた時、ジョン・W・ヘンリーオーナーが不可解な発言をしていたんですよね。「私にとって最も重要なタイトルはCLだ。ファンがプレミア制覇を願っているのは知っているがね」「来季はオリギとララーナの出番が増えるだろう」…何を言っているんだこの狒々ジ○イは?とまでは思わなかったはずですが、それでいいのか?と心配になります。なにせ相手が非情なまでに強いマンシティですから。
前線は純粋なFWの控えがオリギしかいないので、願わくば冬には動いてほしいですね〜。