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欧州王者に感じられる4つの懸念…リヴァプールVSレスターの直前プレビュー!

プレミアリーグ首位と3位の対決ですので、「シックスポインター」「天王山」といった表現を使ってもいいでしょう。欧州王者リヴァプールが、本拠地アンフィールドにブレンダン・ロジャース率いるレスターを迎えます。112試合めとなる両者の対戦成績を見ると、リヴァプールの47勝25分け39敗とレスターの意外な健闘に驚かされますが、近年のデータはホームチームの勝利を予感させるものばかりです。アンフィールドにおける直近の8試合に限れば、レッズが7勝1分と圧倒。彼らがプレミアリーグのホームゲームで最後に敗れたのは、2017年4月23日のクリスタル・パレス戦で、以来43試合に渡って無敗をキープしています。2018-19シーズンのバーンリー戦から続けているプレミアリーグの連勝記録は16となっており、マンチェスター・シティの持つレコードまであと2つに迫っています。

圧倒的な強さを誇るレッズですが、今季の戦いぶりを見ると、いくつかの懸念が浮かんできます。最も気になるのは、スタメンの固定傾向。裏返していえば、レギュラーを脅かしてほしい選手たちが、負傷や不振に苦しんでいるということです。レッズサポーターなら、今シーズンの大事な試合で起用される11人を問われれば、目をつぶって並べられるのではないでしょうか。アドリアン(復帰すればアリソン)、アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、ファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、サラー、フィルミーノ、マネ。ヘンダーソンを除く全員がプレミアリーグで6試合以上に先発しており、彼ら以外で3試合以上スタメンに選ばれているプレーヤーはひとりもいません。

シャキリは負傷がち、ナビ・ケイタとチェンバレンは負傷明け。ロバートソンとファビーニョが入団したとき、チームにフィットさせるのにあれだけ時間をかけたクロップ監督が、リハビリを終えて間もない選手に無理をさせないようにしているであろうとは容易に想像できます。守備の要となるファン・ダイクと絶好調だったマティプは外せず、中盤の底を締めてくれるファビーニョと運動量豊富なワイナルドゥムも、速いプレスに欠かせないタレントです。プレミアリーグ11ゴールの3トップもまた然り。しかし、彼らの固定が続けば、タイトなスケジュールとなった試合でポイントを落とす可能性が高まります。

2つめの懸念は、ナポリに敗れたCL初戦の後の4試合が、いずれも接戦だったことです。発展途上のランパードチェルシーに1-2、若手シフトで戦ったミルトン・キーンズ・ドンズ戦は0-2、速攻に苦しめられたシェフィールド・ユナイテッド戦は0-1、南野やファン・ヒチャンによもやのラッシュを喰らったザルツブルグ戦は4-3。3つがアウェイだったというフォローはあるのですが、攻めあぐむ時間帯が目立つ試合が増えており、守備陣が余裕を失うシーンがあるのも気になります。

プレミアリーグ2018-19シーズンでは21回を記録したクリーンシートは、今季は7試合で2回とペースダウン。ジェイミー・ヴァーディー、ティーレマンス、ハーヴィー・バーンズ、ジェームズ・マディソン、エンディディらが揃い、鋭い速攻を仕掛けてくるレスターに対して、弱点となりつつある右サイドがどこまで耐えられるかが勝負を分けるポイントとなるのではないでしょうか。

スタメンでで起用され続けている選手たちが、気の抜けない接戦の連続で疲労を溜め、守りにまわった際に冷静さを欠いて失点を喫する…レッズが足をすくわれるとすれば、先制点を奪われて追いかける展開でしょう。2014-15シーズン以降、ビック6相手に最多となる31ゴールを決めているジェイミー・ヴァーディーは、レッズとのプレミアリーグ9試合で7発の要注意人物です。

「今季プレミアリーグ最少失点対決」を欧州王者が制すれば、17連勝でプレミアリーグレコードにリーチがかかり、ホームでのリーグ戦11連勝というクラブ記録を達成します。マティプとシャキリが使えず、アリソンも微妙で、ナビ・ケイタやチェンバレンをスタメンに配するのはギャンブルに感じられるレッズは、ザルツブルグ戦の11人をそのまま持ってくるのでしょうか。「レギュラー固定傾向」「苦戦増加」「堅守の綻び」「勤続疲労」と4つの懸念が垣間見える首位チームに対して、古巣へのリベンジに燃えるロジャースがどんな策を講じてくるのかに注目しています。

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“欧州王者に感じられる4つの懸念…リヴァプールVSレスターの直前プレビュー!” への6件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    マティプは怪我なので欠場ですね。
    守備に関してはvar仕様とか要らないから戻してほしい

  2. アイク より:

    毎日面白い更新をありがとうございます。
    スタメン予想のマティプはジョーゴメスのことでしょうか。
    ザルツブルク戦では両チームに沢山のスーパープレーがありましたが、いやぁスーパーフィルミーノ!4点目となったヘディングアシストは特に何度もリプレイを観ています。ホント凄すぎて笑ってしまいます。笑
    1点目はマネに最高のリターン、2点目は彼が事前にDFを引っ張って空けたスペースをロバートソンが使い、3点目に繋がるニアからのヘッドも狭い中でコースを狙ってます。同じ働きを他の誰かに期待するのは無理ですね。オリギがどうとかではなく。プランBに期待です。

    両SBが同時に攻撃参加するチームですが、昨シーズンは1人で2人を止めるスーパーCBとスーパーGKのセービングがピンチを帳消しにしてました。これからアリソンが帰ってきてどう変わるのか楽しみです。(アドリアンは良いGKだと思いますが)
    Makotoさんにはぜひ、この2人のGKスキルやコーチングの違いを教えていただけると嬉しいです。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん アイクさん>

    表現がわかりづらかったでしょうか。「大事な試合の11人」は、レスター戦の話ではなく、ここぞという試合で起用されるレギュラーを挙げたもので、最後のほうで「マティプは使えず」と欠場に触れています。わかりやすくなったかどうかは微妙ですが、ちょっと表現を変えてみました。ご意見ありがとうございました。

  4. アイク より:

    あ、誤読失礼しました。理解できました。

  5. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    CL明け後にレスター戦。気が抜けない相手です。
    チームのメンタルコンディションはポジティブみたいですが、懸念は疲労ですね。ケイタとOXをどこで使ってくるのか。オリギはおそらく後半途中投入でしょう。少々悲観的ですが、連勝が止まるかもしれないのは今日ではないかと、、、と考えたりします。

  6. まさやん より:

    更新ご苦労さまです。
    守備に関してはアリソンが戻って来たら改善されると思います。
    アドリアンも健闘してますが飛び出しと足元の技術がアリソンとはレベルが違うので、そこがDFの不安定さに繋がってるのではないでしょうか。
    今のディフェンスにヴァーディーは脅威ですので本当に怖いですね。

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