メディアもサポーターも称賛…スター選手らしからぬサディオ・マネの気遣い。
モー・サラー、ロベルト・フィルミーノと組む3トップはプレミアリーグNo.1の破壊力。2018-19シーズンにサラーとともに得点王に輝いたマネは、チャンピオンズリーグでも全試合に先発して4ゴールを決め、ユルゲン・クロップ監督の欧州初制覇に貢献しました。これだけの選手をスペインのクラブが放っておくわけがなく、ここ2年は移籍が取り沙汰されていますが、ご本人は完全否定。「リヴァプールもビッグクラブ」「ここでレジェンドになりたい」などといわれれば、サポーターのテンションは否応なく上がります。
ビッグイヤーを獲得した後、アフリカネーションズカップで母国セネガルをファイナルに導いたマネは、バカンスを2週間で切り上げてチームに合流。「この7年で休んだのは20日ぐらい。慣れているよ」と語ったウインガーを、クロップ監督は「サディオ・マネの1年は13ヵ月あった」とジョークを交えてリスペクトしています。開幕節のノリッジ戦で後半から登場したマネは、2節のセインツ戦で早くも今季最初のゴールをゲット。5節までに4発を叩き込み、レッズのロケットスタートの主役となりました。
10月5日のレスター戦で、リヴァプールにおけるプレミアリーグ100試合出場と50ゴールを同時に達成した10番は、セインツ時代から通算すると171試合73ゴールというスタッツを残しています。見逃せないのは守備における貢献で、タックル202回、インターセプト91回、シュートブロック78回は、前線の選手としては出色の数字です。2019-20シーズンのクロップ監督は、攻撃力が高いSBにマネをぶつける戦い方をチョイスすることが多く、上下動を厭わないプレースタイルがいかに信頼されているかがよくわかります。
ピッチの内外問わずマジメなウインガーについて、「デイリー・メール」がTwitterでサポーターが配信した動画を紹介していました。トレーニング施設に到着したバスから降りたマネは、スタッフが大量の荷物を降ろしているのを見て、「持っていくから」と声をかけると、大きなウォーターボトルを2つ抱えてスタジアムへ。フットボールに集中したいスタープレーヤーらしからぬ気遣いを「セルフレス」「成功したからと奢らない」と称賛しています。
こういう記事を読むと、ついつい肩入れしたくなります。リヴァプールがチャンピオンズリーグを制覇してから、「ファン・ダイクにバロンドールを」と何度も書かせていただいたのですが、2019年にマネが決めたゴールを数え、メッシのあまりにも凄い数字と並べてため息をついたりする今日この頃。バルサとレッズの10番は、いざ個人表彰となるとガチンコ勝負になり、さすがに厳しそうですね。プレミアリーグ初優勝、クラブワールドカップ制覇、チャンピオンズリーグ連覇の立役者となれば、メッシを超えられるでしょうか。人間力が高いセネガル代表が、真のレジェンドとして後世に語り継がれるようになればと期待しています。今季は、チャンスです!
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更新ご苦労様です。
セインツ 時代サスペンション明けのレッズ戦でゴールを叩き込まれた時の事をよく覚えてます。あの選手が今やレッズのなくてはならない大黒柱的存在。
真面目な選手であるが故、ゲーム後の彼の表情をついつい追ってしまいます。長くレッズに在籍してもらいたい選手です。