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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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一転、謝罪のヴェンゲル監督「フットボールのフィールドでするべき振る舞いではなかった」

ヴェンゲルさんという方は議論好きで、ときどき頑固で偏屈な面をみせることがありますが、基本的にはモラリストであり、フェアな人物だと思います。5日に行われたプレミアリーグ第7節のチェルシー戦で、珍しくピッチ脇で激高したヴェンゲル監督がモウリーニョ監督を突いた事件は、「処分されるのでは?」とイングランドじゅうを巻き込む話題となりましたが、このたび、ご本人が謝罪するという結末となりました。

謝罪したのは、インターナショナルマッチウィークの間に出演していたサッカー番組「テレフット」。イングランドではなく、自らの母国フランスの番組という素直に謝りやすい雰囲気が、背中を押したところもあったかもしれません。当初は「A地点からB地点まで行こうとしたら、突然、彼が立ちはだかった。私は少し押したかもしれない。だが、突き飛ばそうとはしていない。あのシーンを見ていたならわかるだろう」とコメントしていたアーセナルのクールな指揮官は、こう語っています。

「この件は、とても大きな出来事として取り上げられてしまったが、私はああいったリアクションを取るべきではなかったと思い直した。フットボールのフィールドでするべき行動ではなかった」
「私は、あのとき暴力の兆しがあったことに関して後悔しているので、謝罪する。しかし、あれは常軌を逸したエキサイティングな試合の一部でもある。私は、モウリーニョが挑発してきたと感じた。チェルシーのベンチ前のエリアに侵入したわけではないしね」

そういえば、モウリーニョさんも、「プレミアリーグのビッグクラブ同士の重要なゲームであり、ライバル同士でもある。だからヒートアップしたし、そういった状況があのようなことを生んだのだ」と、試合後に同様のコメントをしておりました。こちらは、本件については「フラットにいえば、私もしばしば感情を抑制できずにいろいろな誤りを犯してきた。しかし、今回は違う。私は自分のテクニカルエリアにいただけだ。これ以上、何も話すことはない」と、沈黙の構えです。

お互いが自説を主張し、遺恨を残したままエミレーツでプレミアリーグを戦うより、ヴァンゲル監督の謝罪があったうえで、次回は新しいゲームとして戦えたほうがずっといいと思います。今回は、あらためて、ヴェンゲル監督のいさぎよい姿勢に拍手です。エミレーツでのアーセナルVSチェルシーは、4月25日。このゲームが、プレミアリーグ優勝を左右するような大事な一戦になればと思います。そして、今度こそアーセナルには、ベストメンバーが揃っていてほしいですね。

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“一転、謝罪のヴェンゲル監督「フットボールのフィールドでするべき振る舞いではなかった」” への1件のコメント

  1. ベストメンバーが揃っていてほしいですね。

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