祝★契約延長!今季のレッズは最強!? 「CL制覇」「リーグ優勝」のシーズンとスタッツ徹底比較!
ユルゲン・クロップ監督が、リヴァプールとの契約を2026年まで延長しました。「祝★契約延長!」シリーズの第2弾は、チャンピオンズリーグを制した2018-19シーズン、プレミアリーグのトロフィーを獲得した2019-20シーズン、4冠チャレンジを続けている2021-22シーズンのスタッツ徹底比較です。
前年のCLファイナルでレアル・マドリードに敗れ、リベンジを誓った2018-19シーズン。就任以来の3シーズンは、TOP4争いに留まっていたクロップ監督は、ペップ率いるマン・シティと優勝を争えるレベルにチームを引き上げました。プレミアリーグは30勝7分1敗で2位。グループステージで3勝3敗と苦しんだチャンピオンズリーグは、バイエルン、ポルトを撃破し、セミファイナルでメッシのバルセロナと戦うことになりました。
カンプ・ノウのファーストレグは3-0で完敗。奇跡的なスコアが必要となったアンフィールドで、オリギとワイナルドゥムが2発ずつをゲットし、4-0という大逆転でファイナル進出です。エスタディオ・メトロポリターノの決勝は、サラーとオリギのゴールでトッテナムに2-0。ACミランに3-0から追いついた2004-05シーズンの伝説以来、14年ぶり6回めとなる欧州制覇を果たしました。
公式戦53試合で38勝8分7敗。アリソン・ベッカーが加わったチームは、サラー、マネ、フィルミーノの最強フロントスリーが2年めとなり、プレミアリーグ54発、チャンピオンズリーグ13発と猛威を振るいました。アーノルドが頭角を現し、ファン・ダイク、マティプ、ロバートソンとの4バックが完成。中盤の軸はワイナルドゥムで、ファビーニョ、ミルナー、ヘンダーソン、ナビ・ケイタがローテーションで起用されていました。
プレミアリーグ創設以来、悲願の初制覇に辿り着いた2019-20シーズンは、今思えばとんでもないチーム作りを敢行した1年でした。前シーズンの欧州王者とはいえ、夏の即戦力補強はゼロ!スタリッジ、ダニー・イングス、アルベルト・モレノ、ミニョレといった余剰戦力を手離しただけで開幕を迎えました。
コミュニティシールドはマン・シティにPK戦で敗れ、UEFAスーパーカップはチェルシーにPK戦勝利。2試合の慣らし運転を経てスムーズに入ったプレミアリーグは、27節までで26勝1分という独走で頂点に立ちました。12月には、モントレーとフラメンゴを下してクラブワールドカップを制覇。公式戦57試合で43勝5分9敗、プレミアリーグ32勝3分3敗は、いずれも前年の勝率を上回っています。
欧州戴冠のシーズンと、世界王者&国内リーグ制覇のシーズンは、どちらが強いチームだったのでしょうか。ゴールと失点を比べてみましょう。1敗でシーズンを終えた2018-19シーズンは、プレミアリーグは89ゴール22失点。優勝したCLで24ゴールを挙げており、公式戦トータルは115ゴール38失点です。
これに対してリーグ制覇の翌シーズンは、コミュニティシールド、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップで6ゴール4失点。プレミアリーグは85ゴール33失点で、公式戦をすべて足し込むと117ゴール63失点。1試合あたりのゴールは2.17から2.05に減っており、失点は0.72から1.11に増えています。
こう見ると、2018-19シーズンのほうがクオリティが高く見えます。サラー、マネ、フィルミーノのゴール数は69発から57発に減少。2019-20シーズンのCLはラウンド16で敗退しており、フロントスリーは前年より8つ少ない7ゴールに留まっています。
失点の激増の理由は3つ。「大会数の増加」「ファン・ダイク」「マン・シティ」です。リーグカップで勝ち進んでしまったため、クラブワールドカップが重なって年末は鬼スケジュール。年が明けてFAカップ5回戦で敗れた直後に、CLのアトレティコ・マドリード戦の延長戦で力尽きてしまいました。ちなみに2018-19シーズンの国内カップは、2つとも初戦敗退。プレミアリーグとCL集中モードでした。
最終ラインの安定感も、2018-19シーズンのほうが上でしょう。何しろこのシーズンは、ファン・ダイクがシーズンを通じて1度も抜かれないという無双状態。バロンドールをメッシと争うスペシャルな1年でした。マン・シティと最後まで優勝を争ったのも、スタッツがよくなった理由のひとつでしょう。
独走した2019-20シーズンは、無敗だった27試合までは64ゴール17失点。1試合あたり2.37ゴール&0.62失点と、前年のトータルを上回っています。ところが、優勝争いというモチベーションを失ったラスト11試合は、6勝2分3敗で21ゴール16失点という凡庸な数字で終わっています。シーズン1敗で優勝できなかった最凶(あるいは最狂)のシーズンは、マン・シティとの争いによって緊張感とクオリティが高まった年でもあったといえるでしょう。
さて、いよいよ2018-19シーズン対2021-22シーズンの決勝戦です。今季のプレミアリーグは24勝7分2敗、CLは9勝1分け1敗、国内カップは10勝1分でトータル55試合43勝9分3敗。勝率78.1%はクロップ史上最高です。プレミアリーグは85ゴール22失点、CLは27ゴール11失点、FAカップとカラバオカップは23ゴール8失点。公式戦オールで135ゴール41失点、1試合あたりは2.45ゴール&0.75失点で、2018-19シーズンよりも破壊力は増しています。
サラー、マネ、ジョッタ、フィルミーノ、ルイス・ディアス、オリギ、南野のフロントセブンで108発!後方も、コナテはプレミアリーグ出場8試合、ジョー・ゴメスは6試合しか出られない恐怖のスカッドです。ルイス・ディアスが加わった2022年は、22勝4分1敗。1試合あたりの失点は0.59に減っており、攻守のバランスは向上しています。サブのメンバーの充実度が格段に上がった今季こそ、最強という表現がふさわしいのではないでしょうか。
2021-22シーズンも残り8試合。4冠にチャレンジしているチームは、どんな結果でシーズンを終えるのか。プレミアリーグでペップを抜けるのか、CLも2強決戦か、カラバオカップを争ったチェルシーをFAカップでも叩けるのか。これほど層が厚く、隙がないチームがカラバオカップ優勝のみとなったら大事件です。
前年のCLファイナルでレアル・マドリードに敗れ、リベンジを誓った2018-19シーズン。就任以来の3シーズンは、TOP4争いに留まっていたクロップ監督は、ペップ率いるマン・シティと優勝を争えるレベルにチームを引き上げました。プレミアリーグは30勝7分1敗で2位。グループステージで3勝3敗と苦しんだチャンピオンズリーグは、バイエルン、ポルトを撃破し、セミファイナルでメッシのバルセロナと戦うことになりました。
カンプ・ノウのファーストレグは3-0で完敗。奇跡的なスコアが必要となったアンフィールドで、オリギとワイナルドゥムが2発ずつをゲットし、4-0という大逆転でファイナル進出です。エスタディオ・メトロポリターノの決勝は、サラーとオリギのゴールでトッテナムに2-0。ACミランに3-0から追いついた2004-05シーズンの伝説以来、14年ぶり6回めとなる欧州制覇を果たしました。
公式戦53試合で38勝8分7敗。アリソン・ベッカーが加わったチームは、サラー、マネ、フィルミーノの最強フロントスリーが2年めとなり、プレミアリーグ54発、チャンピオンズリーグ13発と猛威を振るいました。アーノルドが頭角を現し、ファン・ダイク、マティプ、ロバートソンとの4バックが完成。中盤の軸はワイナルドゥムで、ファビーニョ、ミルナー、ヘンダーソン、ナビ・ケイタがローテーションで起用されていました。
プレミアリーグ創設以来、悲願の初制覇に辿り着いた2019-20シーズンは、今思えばとんでもないチーム作りを敢行した1年でした。前シーズンの欧州王者とはいえ、夏の即戦力補強はゼロ!スタリッジ、ダニー・イングス、アルベルト・モレノ、ミニョレといった余剰戦力を手離しただけで開幕を迎えました。
コミュニティシールドはマン・シティにPK戦で敗れ、UEFAスーパーカップはチェルシーにPK戦勝利。2試合の慣らし運転を経てスムーズに入ったプレミアリーグは、27節までで26勝1分という独走で頂点に立ちました。12月には、モントレーとフラメンゴを下してクラブワールドカップを制覇。公式戦57試合で43勝5分9敗、プレミアリーグ32勝3分3敗は、いずれも前年の勝率を上回っています。
欧州戴冠のシーズンと、世界王者&国内リーグ制覇のシーズンは、どちらが強いチームだったのでしょうか。ゴールと失点を比べてみましょう。1敗でシーズンを終えた2018-19シーズンは、プレミアリーグは89ゴール22失点。優勝したCLで24ゴールを挙げており、公式戦トータルは115ゴール38失点です。
これに対してリーグ制覇の翌シーズンは、コミュニティシールド、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップで6ゴール4失点。プレミアリーグは85ゴール33失点で、公式戦をすべて足し込むと117ゴール63失点。1試合あたりのゴールは2.17から2.05に減っており、失点は0.72から1.11に増えています。
こう見ると、2018-19シーズンのほうがクオリティが高く見えます。サラー、マネ、フィルミーノのゴール数は69発から57発に減少。2019-20シーズンのCLはラウンド16で敗退しており、フロントスリーは前年より8つ少ない7ゴールに留まっています。
失点の激増の理由は3つ。「大会数の増加」「ファン・ダイク」「マン・シティ」です。リーグカップで勝ち進んでしまったため、クラブワールドカップが重なって年末は鬼スケジュール。年が明けてFAカップ5回戦で敗れた直後に、CLのアトレティコ・マドリード戦の延長戦で力尽きてしまいました。ちなみに2018-19シーズンの国内カップは、2つとも初戦敗退。プレミアリーグとCL集中モードでした。
最終ラインの安定感も、2018-19シーズンのほうが上でしょう。何しろこのシーズンは、ファン・ダイクがシーズンを通じて1度も抜かれないという無双状態。バロンドールをメッシと争うスペシャルな1年でした。マン・シティと最後まで優勝を争ったのも、スタッツがよくなった理由のひとつでしょう。
独走した2019-20シーズンは、無敗だった27試合までは64ゴール17失点。1試合あたり2.37ゴール&0.62失点と、前年のトータルを上回っています。ところが、優勝争いというモチベーションを失ったラスト11試合は、6勝2分3敗で21ゴール16失点という凡庸な数字で終わっています。シーズン1敗で優勝できなかった最凶(あるいは最狂)のシーズンは、マン・シティとの争いによって緊張感とクオリティが高まった年でもあったといえるでしょう。
さて、いよいよ2018-19シーズン対2021-22シーズンの決勝戦です。今季のプレミアリーグは24勝7分2敗、CLは9勝1分け1敗、国内カップは10勝1分でトータル55試合43勝9分3敗。勝率78.1%はクロップ史上最高です。プレミアリーグは85ゴール22失点、CLは27ゴール11失点、FAカップとカラバオカップは23ゴール8失点。公式戦オールで135ゴール41失点、1試合あたりは2.45ゴール&0.75失点で、2018-19シーズンよりも破壊力は増しています。
サラー、マネ、ジョッタ、フィルミーノ、ルイス・ディアス、オリギ、南野のフロントセブンで108発!後方も、コナテはプレミアリーグ出場8試合、ジョー・ゴメスは6試合しか出られない恐怖のスカッドです。ルイス・ディアスが加わった2022年は、22勝4分1敗。1試合あたりの失点は0.59に減っており、攻守のバランスは向上しています。サブのメンバーの充実度が格段に上がった今季こそ、最強という表現がふさわしいのではないでしょうか。
2021-22シーズンも残り8試合。4冠にチャレンジしているチームは、どんな結果でシーズンを終えるのか。プレミアリーグでペップを抜けるのか、CLも2強決戦か、カラバオカップを争ったチェルシーをFAカップでも叩けるのか。これほど層が厚く、隙がないチームがカラバオカップ優勝のみとなったら大事件です。
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特集ありがとうございます!
クロップの契約延長はどの選手の契約延長より個人的に嬉しいです。
レッズファン歴20年ですが本当に今のチームが最強と思えるし見ていて楽しいです。
低迷期からここまでのチームを作り上げたのは間違いなくクロップのおかげですし、できる限りリヴァプールに長くいて欲しいです。
リーグ戦はシティも負ける感じがしないので、悔しいですがカップ3冠は達成して欲しいと思います。
CL決勝はシティとの最強決戦でリヴァプールが頂点に立ってくれれば最高です!
更新ご苦労様です。
クロップ契約延長は嬉しいビックニュースでした。
ラファ退任後苦しい時を経て、クロップがアンフィールドへ来た時の高揚感は今も忘れてません。
実はホジソンの時も少し期待してました(苦笑)
クロップも初期は苦しみました。ただオーナーサイドが長期目線で見てくれたこともプラスに働いたと思います。
補強もうまく当たっており少し怖いくらいです。
リーグ戦は厳しいかもしれませんがCLとFAカップは
手に入れたいですね。
追われる者は追う者よりも苦しい
プレミアリーグは最終盤、プレッシャーに負けてどこかでシティが勝ち点を落としそうな気がします。
と言いつつ、18-19シーズン終盤でコンパニがレスター戦で決めたあの伝説的なゴールを思い出してしまいます。。
特集ありがとうございます!
分かりやすいスタッツ比較ですね。18-19シーズンはアウェイでバルサに完敗し、ホームでは欠場のサラーとフィルミーノの代役もおらず、と今よりも完成度が低い印象でしたが、数字にも表れていて面白いです。今、破壊力、層の厚さ、シティに続くリーグ2位の堅守を兼ね備え、いつも誰かが絶好調という最高の状態です。
クロップと彼の率いるチームとの契約延長は最高の補強です。ドルトムントでは主力を抜かれ続け最後は失速しましたが、忠誠心の高い現チームでは同じ結果にはならないでしょう。