2022.09.07 監督トピックス
あれから7年、最下位転落の泥沼レスター。解任監督予想の本命ロジャースに打開策はあるのか?
クラウディオ・ラニエリのカウンターフットボールで、プレミアリーグの頂点に立ってから7年。レスターは、2014-15シーズン以来の降格の危機を迎えています。順調だったのは、開幕戦の後半開始まで。2-0で勝っていたホームチームは、イヴァン・トニーとジョシュ・ダシルヴァに決められ、悔いの残るドロー発進となりました。
泥沼の始まりは、2節のエミレーツ。ガブリエウ・ジェズスの巧みなループシュートとセットピースからのヘッドで2-0とされると、ゴールを決めてもすぐに追加点を奪われ、4-2で完敗しました。チェルシー移籍の噂が流れていたフォファナはジェズスに振り回され、ジョニー・エヴァンスは混乱した最終ラインを束ねることができませんでした。
3節のセインツ戦はホームで1-2。ジェームズ・マディソンの素晴らしいFKで先制したものの、チェ・アダムズに2発叩き込まれ、逆転負けを喫しました。最初の失点はロングスローからのサインプレー。決勝ゴールはクロスに対してマークがずれてしまい、フリーになったストライカーに豪快なボレーを許しました。
4節のチェルシー戦は、28分という早い時間にコナー・ギャラガーが退場。初勝利のチャンスは、スターリングの2発によって絶望に変わりました。47分に打たれたコントロールショットは、対峙したアマーティーが何もできず。63分にリース・ジェームズのクロスを押し込まれたシーンは、左サイドが明らかに数的不利で、中央のカスターニュは対応が遅れてしまいました。
1-0で敗れたマンチェスター・ユナイテッド戦は、エンディディを下げた最終ラインががんばったゲーム。中央に寄りすぎた攻撃陣を修正できなかった指揮官の采配ミスといったら、酷でしょうか。プレミアリーグ開幕から5試合勝利なしではあるものの、4つの敗戦のうち3つはアーセナル、チェルシー、マン・ユナイテッド。彼らの不振の深刻さを思い知らされたのは、6節のブライトン戦でした。
開始1分にイヘアナチョが決める最高のスタート。逆転された後、パトソン・ダカがラインの裏を取って同点ゴールをゲットし、ハーフタイムは2-2。ジョニー・エヴァンズとエンディディを中央に配する4バックは、後半に入るとトロサールに右サイドを完全に崩され、5-2の大差で惨敗しました。
アウェイサポーターが集まるスタンドには「ロジャースアウト」のバナー。「マッチ・オブ・ザ・デイ」でプレゼンターを務めるクラブOB、ガリー・リネカーさんは、「守備がひどい。45分ごとに違うシステムでプレイしているように見える」と、チームの状態を憂いています。
カスパー・シュマイケルがニースに去り、フォファナはブルーズ入団決定。主力だったソユンチュは、指揮官の「戦えるレベルにない」という評価に反発しており、ガラタサライ移籍が囁かれています。財政難のクラブが押さえた新戦力は、スタッド・ランスのDFヴォウト・ファエスとGKスミシーズのみ。アマーティーやエンディデイを加えたつぎはぎ最終ラインで、フルシーズンを戦うのは難しいでしょう。
「ピースを欠いたジグソーパズル」と戦力不足を嘆いた指揮官は、試合を重ねるごとにサポーターの支持を失っています。ブックメーカーの解任監督予想では、ぶっちぎりの大本命。キングパワー開催のプレミアリーグ7節でヴィラに敗れれば、お金がないクラブといえども、1000万ポンド(約16億5000万円)を超えるといわれる違約金を払うのではないかと思われます。
2019-20シーズンから2年連続で、最終節までTOP4争い。2020-21シーズンにはFAカップを制し、昨季はヨーロッパカンファレンスリーグで準決勝進出を果たしています。ウェンブリーでトロフィーを掲げてから、たった15ヵ月で崩壊危機。レスターのおとぎ話は、8年めでバッドエンドとなるのでしょうか。週末のゲームは、ロジャースVSジェラード。レッズ時代の師弟対決は、解任の噂をジョークにしたい指揮官が激突するサバイバルゲームでもあります。
泥沼の始まりは、2節のエミレーツ。ガブリエウ・ジェズスの巧みなループシュートとセットピースからのヘッドで2-0とされると、ゴールを決めてもすぐに追加点を奪われ、4-2で完敗しました。チェルシー移籍の噂が流れていたフォファナはジェズスに振り回され、ジョニー・エヴァンスは混乱した最終ラインを束ねることができませんでした。
3節のセインツ戦はホームで1-2。ジェームズ・マディソンの素晴らしいFKで先制したものの、チェ・アダムズに2発叩き込まれ、逆転負けを喫しました。最初の失点はロングスローからのサインプレー。決勝ゴールはクロスに対してマークがずれてしまい、フリーになったストライカーに豪快なボレーを許しました。
4節のチェルシー戦は、28分という早い時間にコナー・ギャラガーが退場。初勝利のチャンスは、スターリングの2発によって絶望に変わりました。47分に打たれたコントロールショットは、対峙したアマーティーが何もできず。63分にリース・ジェームズのクロスを押し込まれたシーンは、左サイドが明らかに数的不利で、中央のカスターニュは対応が遅れてしまいました。
1-0で敗れたマンチェスター・ユナイテッド戦は、エンディディを下げた最終ラインががんばったゲーム。中央に寄りすぎた攻撃陣を修正できなかった指揮官の采配ミスといったら、酷でしょうか。プレミアリーグ開幕から5試合勝利なしではあるものの、4つの敗戦のうち3つはアーセナル、チェルシー、マン・ユナイテッド。彼らの不振の深刻さを思い知らされたのは、6節のブライトン戦でした。
開始1分にイヘアナチョが決める最高のスタート。逆転された後、パトソン・ダカがラインの裏を取って同点ゴールをゲットし、ハーフタイムは2-2。ジョニー・エヴァンズとエンディディを中央に配する4バックは、後半に入るとトロサールに右サイドを完全に崩され、5-2の大差で惨敗しました。
アウェイサポーターが集まるスタンドには「ロジャースアウト」のバナー。「マッチ・オブ・ザ・デイ」でプレゼンターを務めるクラブOB、ガリー・リネカーさんは、「守備がひどい。45分ごとに違うシステムでプレイしているように見える」と、チームの状態を憂いています。
カスパー・シュマイケルがニースに去り、フォファナはブルーズ入団決定。主力だったソユンチュは、指揮官の「戦えるレベルにない」という評価に反発しており、ガラタサライ移籍が囁かれています。財政難のクラブが押さえた新戦力は、スタッド・ランスのDFヴォウト・ファエスとGKスミシーズのみ。アマーティーやエンディデイを加えたつぎはぎ最終ラインで、フルシーズンを戦うのは難しいでしょう。
「ピースを欠いたジグソーパズル」と戦力不足を嘆いた指揮官は、試合を重ねるごとにサポーターの支持を失っています。ブックメーカーの解任監督予想では、ぶっちぎりの大本命。キングパワー開催のプレミアリーグ7節でヴィラに敗れれば、お金がないクラブといえども、1000万ポンド(約16億5000万円)を超えるといわれる違約金を払うのではないかと思われます。
2019-20シーズンから2年連続で、最終節までTOP4争い。2020-21シーズンにはFAカップを制し、昨季はヨーロッパカンファレンスリーグで準決勝進出を果たしています。ウェンブリーでトロフィーを掲げてから、たった15ヵ月で崩壊危機。レスターのおとぎ話は、8年めでバッドエンドとなるのでしょうか。週末のゲームは、ロジャースVSジェラード。レッズ時代の師弟対決は、解任の噂をジョークにしたい指揮官が激突するサバイバルゲームでもあります。
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