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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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直近9試合で5敗…不振に陥ったコンテ監督に「今季限りの可能性あり」とする記事が急増!

「イングランドでは、監督だけがメディアと話し、状況を説明するという悪い習慣があるようだ。メディカルがここで話すのを見たことがない。クラブやスポーツ・ディレクターがここに来て、戦略やヴィジョンについて説明するのを見たことがない」

発言の主は、アントニオ・コンテ。マンチェスター・シティとの対戦を控えたプレスカンファレンスで、スランプに陥ったチームについて似たような質問を受け続けることにうんざりしていたのでしょう。直近のプレミアリーグ9試合は3勝1分5敗。ホームで1勝4敗と振るわず、サポーターのフラストレーションが溜まっていると伝えられています。

この間は、0-4で勝ったクリスタル・パレス戦以外はすべて2失点以上を喫しており、守備に問題を抱えているのは明らかです。昨シーズンの前半戦は6位でしたが、クルゼフスキとベンタンクールの獲得によって2月から巻き返し、TOP4フィニッシュを果たしました。同じ着地をめざすなら、この冬のターゲットは最終ラインでしょう。

マンチェスター・ユナイテッドやニューカッスルとの5ポイント差は、射程圏内です。しかし現地の記者たちは、トランスファーマーケットにおける立ち回りよりも、指揮官の去就に注目しているようです。「デイリー・メール」「スカイスポーツ」「ユーロスポーツ」など、複数のメディアが「コンテ監督の将来における不確実性が増している」と伝えています。

状況証拠のひとつは、補強が一向に進んでいないことです。スポルティング・リスボンのDFペドロ・ボロに対して「4000万ポンドのバイアウト条項に対して消極的」と報じられており、ビジャレアルのオランダ代表FWアルナウト・ダンジュマは、「オファーがあったのはボーンマスとエヴァートンのみ」だそうです。

エヴァートンのアントニー・ゴードンについては、「CaughtOffside」が「追いかけるのをやめたらしい」とレポート。レヴァークーゼンのDFピエロ・インカピエは、話し合いが続いているといわれていますが、ゴシップの大半は「検討中」「注目している」といったコメントで終わっています。

フレイザー・フォスター、ジェド・スペンス、ラングレ、ペリシッチ、イヴ・ビスマ、リシャルリソン、パペ・マタル・サール。昨年の夏に獲得した選手のなかで、レギュラーといえるのはペリシッチのみです。新戦力を活かしきれず、停滞している状況下で、「2~3人ほしい」という指揮官に対して疑念が生じているという向きもあります。

「スカイスポーツ」のマイケル・ブリッジ記者は、「スパーズが誰かに1億ポンドを投じた後、アントニオ・コンテが去ることを決まって、新しい監督がその選手をあまり好きではなかったら問題が起きる」と指摘。「ユーロスポーツ」は、「禁断の青いサイコロ」に手を伸ばす可能性があるといっています。

チェルシーを解任されたトーマス・トゥヘル招聘なら、アンドレ・ヴィラス・ボアス、ジョゼ・モウリーニョ、アントニオ・コンテに続く4人めの元ブルーズになるという話です。シーズン中の解任はなくても、契約延長オプションが行使されない可能性があるという見方が広がっているようです。

木曜日にマンチェスター・シティと戦った後、フラムをはさんで再度マン・シティ。3連敗となれば、トゥヘルやポチェッティーノを見出しにする記事が増えるでしょう。マンチェスターダービーにおけるテン・ハフ監督は、フレッジをデブライネにぶつけてハーランドとのホットラインを遮断しましたが、コンテ監督はどんな戦い方をイメージしているのでしょうか。

ベンタンクールを起用できるようになった指揮官は、同じ戦術を用いるかもしれません。監督は「勝つために補強が必要」。クラブは「勝たなければ積極的な投資は難しい」。ジレンマを吹き飛ばすための唯一の手段は、巻き返しを期待させる勝利を重ねることですが、そのためには補強が必要で、補強するためには…。


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