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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「若い選手が成長し続ける姿を見たい」ルイス・ファン・ハールの最後の言葉。

プレミアリーグで過ごした2年間は、彼にとってキャリア最後の時間となるのでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドを離れることになったルイス・ファン・ハール前監督が、クラブの公式サイトで声明を発表しました。これを読むと、彼がいかにプレミアリーグや英国の文化を体感したいと熱望していたかが窺い知れます。素敵なメッセージだったので、ここに全文を紹介させていただきます。マンチェスター・ユナイテッドの日本語サイトの翻訳が、少々たどたどしかったので、英語サイトに戻ってそちらから翻訳をし直させていただきました。

「マンチェスター・ユナイテッドのような素晴らしいクラブで指揮を執ることができたのは名誉なことであり、長年抱いてきた野望を果たすことができました。

ユナイテッドの歴史上、12回めとなるFAカップ優勝に貢献できたことをとても誇りに思います。これまでの監督としてのキャリアのなかで20のタイトルを獲得してきましたが、歴史があるFAカップの優勝は最もスペシャルな業績のひとつです。予定の3年計画を全うできず、残念ではあるものの、クラブは前進し、偉大な成功を収めると信じています。FAカップの優勝が来季のクラブの土台になってほしい、情熱的な多くのファンが求める成功の基盤となってほしいと思っています。これまで、オランダ、スペイン、ドイツで監督として指揮を執るなかで、いずれイングランドで采配を揮い、カルチャーに触れる機会があればと考えていました。期待していたとおり、それは素晴らしい体験でした。

選手たちには感謝しています。来季、彼らが成功してくれればと願っています。一緒に仕事をできたことは喜ばしく、とりわけ多くの若い選手がファーストチームで活躍するチャンスを手にして、力を発揮するのを見られたのは価値あることでした。来季も、成長し続ける彼らの姿を見られればと楽しみにしています。

マンチェスター・ユナイテッドのオーナーと経営陣のみなさんには、偉大なクラブの監督を任せていただいたことを感謝しています。そして素晴らしいサポーターのみなさんにも、感謝の気持ちを伝えさせてください。彼らは、ほんとうに世界最高のファンでした。

私は、全力を尽くしてくれたコーチングスタッフに助けられました。スポーツサイエンスチーム、メディカルチーム、用具とランドリーのスタッフ、クラブ運営、報道担当、マネジメントチーム、アカデミー、グラウンドスタッフ、ケータリングチーム、オールド・トラフォード、キャリントン・トレーニンググラウンド。私がここにいる間にしっかりサポートしてくれたすべてのスタッフに、心から感謝しています。監督としての25年のキャリアで、ここまで厚いサポートを受けたことはありませんでした。

そして最後に。マンチェスター・ユナイテッドの監督として過ごしていた間、私と家族にとてもよくしてくださったサー・アレックス・ファーガソン、サー・ボビー・チャールトンに、特別な感謝の気持ちを抱いていることをお伝えしたいと思います」

ありがとうございました。そう遠くない将来、「ファン・ハール監督が育てた若手が、プレミアリーグと欧州を勝ってくれたんだ。マンチェスター・ユナイテッドはそういうクラブなんだ」と、胸を張れる日が来ることを信じております。プレミアリーグ4位に入ってチャンピオンズリーグ出場権を獲得した昨年より、今季のほうが実り多い1年だったと思います。これからの人生に、幸多からんことをお祈り申し上げます。

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“「若い選手が成長し続ける姿を見たい」ルイス・ファン・ハールの最後の言葉。” への6件のフィードバック

  1. グローリーグローリー より:

    コメントからはやりきった感がみてとれますが、負けず嫌いであろう彼のことなので来季のプレミアリーグで指揮を執ってるかもしれませんね。ヒューズが十分な仕事ができなかったストークとか面白そうだなと思います。WCのオランダを見る限り、第2のレスターなんてこともなくはないかなと

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    彼のような偉大な実績の持ち主が監督業から離れるならば、それは寂しい限りです

    私は、ファン・ハール監督がユナイテッドのあるべき姿、ポジションに戻せなかった事は確かだと思いますが、就任前の混沌からよくぞここまで持ってきたと思います。とくに若手の登用で新しい風を吹き込みつつ、Top4を最後まで争いタイトルを獲得したのは評価に値すると思います。

    日本のサッカーメディアでは「マンU失われた2年間」やら「ファンハールついにクビ」だなどとリスペクトの欠片も感じられない記事ばかりで悲しくなりました

  3. だしまる より:

    ほぼ全ての関係者へのリスペクトを込めた素晴らしいメッセージですね。
    危急存亡の秋を迎えたクラブを率い、あれだけ外野から叩かれながらも、自らの信念を貫いた姿勢は立派です。

    レームダックとなってもおかしくない状況から、FA杯を獲得した姿は不屈の姿は極上。

    素晴らしいサポートだったとのセリフ。
    確かにクラブ内や選手からの批判は、他クラブに比べて少なかったように感じていますので、
    そこは、クラブポリシーが機能しているのでしょうね。

    若手を抜擢することの得意なファンハール監督が土台を築いたチームは、その後に輝く事例が多く、
    今後、黄金時代が来るかもと、実は戦々恐々しております。

  4. yuto より:

    Never in my 25 years as a manager have I been so well supported in my role.
    この言葉にクラブへの感謝が込められていますね。
    とても素敵なメッセージでした。

  5. むん より:

    今のプレミアで5位はそんなに悲観する結果ではないと、個人的に思います。ファン・ハールは若手を積極的に使いながら、そしてラシュフォードやリンガード、ジャクソンといった若手を起用した手腕も評価されていて、それでも解任なんですね‥。本当に厳しい。

    後ろにモウが控えているから解任なんでしょうか。モイーズが何も出来なかったことを、ファン・ハールは少なからず着手したと思うので、もう少し見てみたかった、というのが正直な感想です。友達のユナイテッドファンからすれば、所詮他人事の意見、と言われてしまいましたが^_^;

  6. ぐん より:

    あのメンバーと怪我人で5位は奮闘したと思いますし、
    あまり面白くないなりに自分の形を2年間でそれなりに作ることができていたと思います。
    …ので退任の方法やメディアの扱いには少し同情してしまいます。

    バルサ、バイエルンと彼が荒らした後の土はとてもよく肥えていて、
    非常にいい実りが採れるのでひょっとすると今後のユナイテッドの重要な礎となるかも知れませんね。
    …種よりも今目の前の果実を求めるモウリーニョが目を踏み潰さなければ良いのですが。

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