2024.10.18 監督トピックス
アルテタは「Versatility」、スロットは「Standard」…プレミアリーグの監督の口ぐせをチェック!
「アスレティック」が、「プレミアリーグの監督の口ぐせ」という斬新な記事を配信しています。きっかけは、エリック・テン・ハフではないかと思われます。最近になって、「ゲームモデル」という言葉を連発するようになった指揮官について、「マンチェスター・ユナイテッドを担当するカール・アンカ記者は、「その中身を具体的に話すのは好まないようだ」と嘆いています。
記事を読んでみると、監督の口ぐせは戦術やコンセプト、チームの状況とリンクしていることがわかります。最もコンセプチュアルなのはアーセナルのアルテタ監督で、よく聞かれる言葉は「Versatility(多用性)」「Adaptability(適応力)」「Unpredictability(予測不能)」。新戦力についての説明や、活躍した選手をほめる時の定番だそうです。
ベン・ホワイト、キヴィオル、トロサール、デクラン・ライス、ティンバー、カイ・ハヴェルツなど、複数のポジションをこなす選手を重視した近年の補強は、まさに「Versatility」。予測不能という言葉を最初に使ったのはパブロ・マリを獲った時で、話を聞いた記者たちも何が起こるか予測不能だったはずですが、ジェズスやウーデゴーアへの称賛に添えるならしっくりきます。
中小クラブの監督の口ぐせには、知られざるスタッツを並べると味わい深くなります。エヴァートンのショーン・ダイク監督は「Hard yards」。厳しい仕事と訳すのが妥当でしょうか。基本に忠実にプレイすることと、汗をかくことを徹底する監督のチームは、90分あたりのインターセプト11.6回はリーグ2位で、ロングフィード28.9本は堂々のTOPです。
フラムのマルコ・シウヴァ監督は「アイデア」「バランス」で、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は「Momentum(勢い、活動量)」。両者には、サイドアタックの強化という共通項があります。フラムの左右にはアンドレアス・ペレイラ、アダマ・トラオレ、アントニー・ロビンソン、イオビ。アンドレアス・ペレイラのクロス53本はリーグNo.1です。
これに対して、三笘薫、ソリー・マーチ、エストゥピニャン、アディングラを擁するブライトンは、ニューカッスルの新鋭ヤンクバ・ミンテを加えました。90分あたりのクロスの成功本数ランキングを見ると、1位フラムが6.0本、2位のブライトンは5.7本、3位はエヴァートンで5.3本。ショーン・ダイクのチームは、マクニールとジャック・ハリソンが半分以上を占めています。
キーラン・マッケンナ監督が「グループ」を連呼するイプスウィッチは、全試合先発が5人しかおらず、先発起用19人はサウサンプトンに次ぐリーグ2位です。トップチームの選手のなかで、他国のクラブからの移籍は、ナポリにいたカユステのみ。下部リーグ出身の無名の選手が過半を占めるチームは、団結力を武器に残留に辿り着くことができるでしょうか。
今回の「口ぐせ大賞」は、ボーンマスのアンドニ・イラオラ監督の「We had our chances…(チャンスはあったけど)」でしょう。今季プレミアリーグのxG(ゴール期待値)はトータル12.2で、マンチェスター・ユナイテッドを上回る6位。90分あたりのファイナルサードにおけるポゼッション保持は7.9で、スパーズをしのぐ1位です。
決定機を創り続けているのに、2勝2分3敗の13位に甘んじている理由のひとつは、リーグTOPの「クロスバーとポストに阻まれたシュート6本」。2点差以上の敗戦は、アンフィールドのリヴァプール戦のみです。クラブレコードの4020万ポンドで入団したエヴァニウソンや、ドリブルを武器とするタヴァーニアが決められるようになれば、残留という目標を達成できるでしょう。
以上、プレミアリーグの監督たちの口ぐせと、リンクするスタッツを紹介しました。ちなみにチェルシーのエンツォ・マレスカ監督は「アイデンティティ」、リヴァプールのアルネ・スロット監督は「スタンダード」。大量に獲得した選手たちを早期にまとめたい指揮官と、自らのコンセプトを体現できるチームを構築したい監督らしい言葉です。
「Premier League managers’ favourite words and phrases and why they use them(プレミアリーグの監督のお気に入りワード&フレーズと使う理由)」と題した「アスレティック」の記事は、複数の記者が参加して全員をいじっています。興味がある方は、元記事に目を通してみてください。ペップの「I’m so, so happy guys, so happy」は、スベったときのごまかし用だそうです。
記事を読んでみると、監督の口ぐせは戦術やコンセプト、チームの状況とリンクしていることがわかります。最もコンセプチュアルなのはアーセナルのアルテタ監督で、よく聞かれる言葉は「Versatility(多用性)」「Adaptability(適応力)」「Unpredictability(予測不能)」。新戦力についての説明や、活躍した選手をほめる時の定番だそうです。
ベン・ホワイト、キヴィオル、トロサール、デクラン・ライス、ティンバー、カイ・ハヴェルツなど、複数のポジションをこなす選手を重視した近年の補強は、まさに「Versatility」。予測不能という言葉を最初に使ったのはパブロ・マリを獲った時で、話を聞いた記者たちも何が起こるか予測不能だったはずですが、ジェズスやウーデゴーアへの称賛に添えるならしっくりきます。
中小クラブの監督の口ぐせには、知られざるスタッツを並べると味わい深くなります。エヴァートンのショーン・ダイク監督は「Hard yards」。厳しい仕事と訳すのが妥当でしょうか。基本に忠実にプレイすることと、汗をかくことを徹底する監督のチームは、90分あたりのインターセプト11.6回はリーグ2位で、ロングフィード28.9本は堂々のTOPです。
フラムのマルコ・シウヴァ監督は「アイデア」「バランス」で、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は「Momentum(勢い、活動量)」。両者には、サイドアタックの強化という共通項があります。フラムの左右にはアンドレアス・ペレイラ、アダマ・トラオレ、アントニー・ロビンソン、イオビ。アンドレアス・ペレイラのクロス53本はリーグNo.1です。
これに対して、三笘薫、ソリー・マーチ、エストゥピニャン、アディングラを擁するブライトンは、ニューカッスルの新鋭ヤンクバ・ミンテを加えました。90分あたりのクロスの成功本数ランキングを見ると、1位フラムが6.0本、2位のブライトンは5.7本、3位はエヴァートンで5.3本。ショーン・ダイクのチームは、マクニールとジャック・ハリソンが半分以上を占めています。
キーラン・マッケンナ監督が「グループ」を連呼するイプスウィッチは、全試合先発が5人しかおらず、先発起用19人はサウサンプトンに次ぐリーグ2位です。トップチームの選手のなかで、他国のクラブからの移籍は、ナポリにいたカユステのみ。下部リーグ出身の無名の選手が過半を占めるチームは、団結力を武器に残留に辿り着くことができるでしょうか。
今回の「口ぐせ大賞」は、ボーンマスのアンドニ・イラオラ監督の「We had our chances…(チャンスはあったけど)」でしょう。今季プレミアリーグのxG(ゴール期待値)はトータル12.2で、マンチェスター・ユナイテッドを上回る6位。90分あたりのファイナルサードにおけるポゼッション保持は7.9で、スパーズをしのぐ1位です。
決定機を創り続けているのに、2勝2分3敗の13位に甘んじている理由のひとつは、リーグTOPの「クロスバーとポストに阻まれたシュート6本」。2点差以上の敗戦は、アンフィールドのリヴァプール戦のみです。クラブレコードの4020万ポンドで入団したエヴァニウソンや、ドリブルを武器とするタヴァーニアが決められるようになれば、残留という目標を達成できるでしょう。
以上、プレミアリーグの監督たちの口ぐせと、リンクするスタッツを紹介しました。ちなみにチェルシーのエンツォ・マレスカ監督は「アイデンティティ」、リヴァプールのアルネ・スロット監督は「スタンダード」。大量に獲得した選手たちを早期にまとめたい指揮官と、自らのコンセプトを体現できるチームを構築したい監督らしい言葉です。
「Premier League managers’ favourite words and phrases and why they use them(プレミアリーグの監督のお気に入りワード&フレーズと使う理由)」と題した「アスレティック」の記事は、複数の記者が参加して全員をいじっています。興味がある方は、元記事に目を通してみてください。ペップの「I’m so, so happy guys, so happy」は、スベったときのごまかし用だそうです。
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