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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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3-4-2-1は機能するのか?マンチェスター・ユナイテッドはルーベン・アモリムと契約間近!

エリック・テン・ハフが解任されたのは月曜日の朝。マンチェスター・ユナイテッドは、「次の監督が決まるまでは、ルート・ファン・ニステルローイが暫定監督として指揮を執る」と発表していたのですが、カラバオカップのレスター戦が始まる前に、ルーベン・アモリムは契約書にサインしているかもしれません。

スポルティングCPの指揮官のプレミアリーグ参入を、いち早く取り上げたのは「アスレティック」でした。デイヴィッド・オーンスタイン記者とアダム・クラフトン記者は、火曜日の朝の記事で「クラブと本人の交渉は始まっている」と伝え、「39歳の指揮官は前向きに検討」「マンチェスター・ユナイテッドは830万ポンドの契約解除金を支払う用意がある」と報じていました。

これに続いて、「テレグラフ」のジェームズ・ダッカー記者は、「テン・ハフの後任候補を探していた4月には、3バックを採用する監督に難色を示す声があったが、チームが機能不全に陥った今、その姿勢は軟化している」とレポート。「オールド・トラフォードのヒエラルキーはアモリム一択となっており、妥協する理由はなくなっている」といっています。

そしてつい先ほど、ファブリツィオ・ロマーノさんが「Here we go!」。アモリム監督は既に同意しており、スポルティングCPにコンタクトがあったとポストしています。マンチェスター・ユナイテッドは、新たな指揮官とバックルームスタッフについて協議をスタート。バイアウト条項の発動を確認したポルトガルのクラブとは、手続きに関する話し合いが進んでいるようです。

アルネ・スロット監督がリヴァプールと契約を結ぶ前に、有力候補と伝えられていたアモリム監督は、モイーズ監督の辞任が決まっていたウェストハムからもオファーを受けていました。交渉のためにロンドンに渡ったのは4月。シーズン中に動いたことを「間違いだった」と謝罪した指揮官は、2週間後にポルトガルに残ると明言しました。

プリメイラ・リーガを2回制した指揮官を引き留めたスポルティングCPは、ウーゴ・ヴィアナFDを引き抜かれると報じられたばかりです。「チキ・ベギリスタインFDの退任が決まったマンチェスター・シティが、2025年からの契約で合意に到達」という記事が出回ったときも、「ペップの次はアモリム」という話が流れていました。

プレミアリーグのオーナーたちの注目を集めている若き指導者は、名門クラブの再建というストーリーに心を動かされたのでしょうか。「3-4-2-1の監督が来る」と聞いて、あらためてスカッドを見ると、適材適所ですんなり戦えそうです。3バックはレニー・ヨロ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス。ウイングバックはマズラウィとルーク・ショーで問題なしです。

中盤センターのひとりは、アモリム戦術をよく知るウガルテ。相棒は守備力重視でメイヌーでしょうか。前線は、ブルーノ・フェルナンデスとガルナチョの前にホイルンド。懸案のWBは、ダロトとリサンドロ・マルティネスでもOKです。ポゼッション、ハイプレス、インテンシティを求めるスタイルに、うまくはまる選手が多いのではないかと期待しています。

「テレグラフ」のマット・ロー記者は、スポルティングCPとトッテナムのCLの取材でリスボンを訪れた際に「アモリム監督は英語がうまい」と評しており、テン・ハフの大きな欠点といわれたディスコミュニケーションも改善されるはずです。ブルーノ、ダロト、カゼミーロ、アントニーは、ポルトガル語を話す監督はウェルカムでしょう。

ジョアン・パリーニャ、ペドロ・ポロ、マテウス・ヌネス、そしてウガルテ。アモリム監督が育てたといわれる選手たちのプレミアリーグでの活躍を見ると、アマド・ディアロ、ガルナチョ、メイヌーら若手のさらなる成長も楽しみになります。最初のゲームは週末のチェルシー戦か、ELのPAOK戦か。朗報を待ちましょう。(ルーベン・アモリム 写真著作者/Agencia LUSA)


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