新たなバトル勃発!? ジョゼ・モウリーニョは、なぜユルゲン・クロップを目の敵にするのか?
「昨日(=プレミアリーグ23節のリヴァプールVSチェルシー)、あるマネージャーは、第4審判から”問題ないです。あなたの情熱が好きだから”といわれたそうだ。私は今日、”座ってろ。さもないとスタンド送りだ”といわれたが」(ジョゼ・モウリーニョ)
これだけでは状況がわからないので、少し説明を加えたほうがいいですね。チェルシー戦で、ジエゴ・コスタの転倒にPKが与えられたことに激怒したクロップ監督は、チェルシーのエースのキックをミニョレが止めた瞬間、第4審判のニール・スワーブリックさんに詰め寄って「われわれはどこにも負けない!」と絶叫。試合後の会見で、このときのやりとりを振り返ったクロップ監督は、「私はどうしてもそういいたかったのだけど、いう相手を間違えていた」とコメントしています。冷静さを取り戻した監督がすぐさま謝ると、返ってきた言葉が情熱的なキャラに対するリスペクトだったとのこと。モウリーニョ監督は、クロップ監督が自ら明かしたこのエピソードを聞き逃さず、ハル・シティ戦で脅された自分との不公平感を訴えたというわけです。
マンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任した後、モウリーニョさんはちょいちょいクロップ監督をいじっています。一昨年の10月に「記者や審判以外にはいい人だね」といわれたのが気に入らなかったのか、夏にポグバの移籍金をクレイジーだと非難されたことを根に持っているのか、誰からも愛されるキャラを苦々しく感じているのか。「ヴェンゲル監督が乗ってこなくなったから」という驚愕の理由の可能性も否定できません。EFLカップでサウサンプトンに敗れたリヴァプールのボスが、アンフィールドのピッチが荒れているのが自分たちを苦しめたとこぼすと、2試合トータル3-2でハル・シティを下してファイナルに進んだモウリーニョさんは、余計なひとことを添えるのを忘れませんでした。
「ウェンブリーは風が強いから、われわれは苦しめられるかもしれない」
いや、何もわざわざ、そんなことを。モウリーニョさんのツッコミに対して、クロップ監督はカウンターを仕掛けるのか、タッチラインに蹴り出して逃れるのか。「審判はアンフェア」発言について、プレスに意見を求められたクロップ監督は、正面からの戦いを避けました。「デイリー・ミラー」の「Jurgen Klopp left baffled by Jose Mourinho’s dig at Liverpool boss following Hull draw(ユルゲン・クロップは、ハル・シティ戦での引き分けに続いたジョゼ・モウリーニョの当てこすりに困惑させられる)」というレポートから、レッズ指揮官の声を拾ってみましょう。
「彼がなぜ、自分について語ったのかわからない。でも、問題ない。私は、幸運だったのかもしれないね。第4審判の言葉は、今まで聞いたことがないようなものだったから。感情的なゲームで、気持ちを抑えるにはいろいろな方法があるけど、いずれも簡単ではない。私やジョゼだけでなく、アーセン・ヴェンゲルなど多くの人が苦労しているね。私たちはそれぞれ異なる。罰金になることもあるし、そうでないこともある。若いときの私はひどかったけど、よくなったと思うよ」(ユルゲン・クロップ)
一見、うまくかわしているようですが、よくよく読むとクロップさんもまた、ひとこと多いですね。ヴェンゲル監督はおそらくスルーするのでいいのですが、わざわざ第三者の名前を出さなくても…とハラハラしました。熱いタイプを出そうものなら、バトルに加わる方をひとり増やしてしまいます。
それにしても、モウリーニョ監督は、なぜクロップ監督を目の敵にし始めたのでしょうか。もしかしたら、クロップ監督が明るく地雷を踏んだのかもしれません。秋のアンフィールドでは特段何もなかったのですが…。EFLカップの決勝がマンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプールだったら、ウェンブリーにてプレミアリーグ名物の指揮官バトルをもうひとつ堪能できたのかもしれず、セインツに敗れたレッズの元気のなさが悔やまれます。ともあれ、モウリーニョ監督、ピッチの脇でヒートアップすると、スタンドへどうぞといわれますので、おとなしく座っていてください。おふたりの扱いが違う理由のひとつとして、前科の有無は確実にあると思われます。
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オフサイドからの得点やヘンダーソンへのポグバの酷いファウル等見逃されてるクラブの監督が言うことですかねぇ…。
クロップも過去にベンチ入り禁止処分受けたことありますし、本人も言ってた様に今回がラッキーだっただけでしょう。
まあ、審判も人間ですし意識せずともその人の印象に左右されることはあるかと。
とりあえず、モウリーニョはあちこちに敵を作る発言をやめてみればどうかと。
ユナイテッドとの試合では確実に変な審判が回って来ています。しかも大抵勝敗に影響するような誤審を連発されます。ユナイテッドのPK獲得数と取られた数の差がダントツで大きいです。挙げ句の果てにミドルズブラ戦ではゴールを取り消して来ましたから。確かにリバプール対チェルシーのPKは微妙な判定ではありましたが、マティプが足を残したような形になったのでコスタが引っ掛けられたようにもみえるので仕方ないと言えるレベルです。
プレミアの審判はジャッジが甘いだけではなく、レベルも低いのではないかと思えます。
長文失礼いたしました
こんばんは。
モウリーニョはベンゲルに代わる新たな標的を探しているのでしょうか(汗)
しかし、そんなやりとりも嫌いじゃないです(笑)
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>1
ポグバのファウルはまだしも、オフサイドに関してこの件と同列に語るのは褒められたことではないかと。
モウリーニョ対ヴェンゲルを外から見る分には面白くある種プレミアリーグ名物かのように楽しんでいましたが、いざ自分のチームに関わってくるとなると勘弁して欲しいですね…
みなさん>
マン・ユナイテッドに限らず、リヴァプールを「ベンテケのオフサイドで勝ちを拾ったチーム」、アーセナルを「コシールニーのハンドを見逃されたチーム」などというか、ですよね。選手たちは、それぞれベストを尽くしただけであり、クラブはジャッジをコントロールできません。有利なジャッジが多かった(あるいは目立った)としても、そのことでクラブを糾弾するのは筋違いではないかと思います。
「ポグバのひどいファール」についても、試合直後はともかく、どこかで水に流して次の熱戦を楽しめればと思います。「それをいうならジャラードはエレーラを踏みつけ…」とやっても、誰も幸せになりませんので。
私は、たかさん同様、「嫌いじゃないのでやりとりを楽しんでしまおう」と思いつつ、キング・ペニーさんのように「できれば自クラブがこういうことで目立ちたくないので、モウリーニョさん、ほどほどに」と思っています。いや、なぜクロップさんなのか…。
ユナイテッドさん>
うーん。私にも、「応援しているクラブはやられているように見え、他クラブは仕方ないように見えてしまう」ところがあると認識しており、ジャッジの内容に関してはいわぬが吉だと思ってます。実際の数字がどんなものなのか、事実はわかりませんが、ユナイテッドさんのおっしゃるとおりなら、「今季のマン・ユナイテッドは不運である」「それとは別に、プレミアリーグにはレフェリーの技術向上をぜひお願いしたい」という感想です。
ああ、タッチミスすみません。「ジェラード」です。