セーフティな戦い方に未来は見えず…サウサンプトンがピュエル監督を解任!
順位も6位から8位に落ちており、数字だけ見ればクラブが監督の手腕に疑問を抱くのもわかるものの、戦力ダウンのチームをよくぞ8位に引き上げたという見方もできます。グラツィアーノ・ペッレ、ワニャマ、サディオ・マネをお金があるクラブに持っていかれ、12月にはエースのチャーリー・オースティンが重傷でリタイア。年が明けるとフォンテがウェストハムに去り、堅守の象徴だったファン・ダイクもケガに見舞われて2月を見ずにシーズンを終えました。前線にはガッビアディーニを補充しましたが、CBは吉田麻也と若いスティーブンスの急造コンビ。ブファルとホイビュルグはもの足りず、新戦力で及第点をあげられるのはレドモンドのみです。指揮官のマネジメント力が足りなかったところもあるものの、多くのアクシデントが重なったなかで、よく踏ん張っていたと思います。この戦績で1年でサヨナラは、厳しいジャッジではあります。
「サウサンプトンは、ピュエルとの契約を終わらせることにした。すべての人が、クロードが見せてくれたハードワークに感謝している。シーズンのハイライトはEFLカップ決勝で、ウェンブリーで開催された一戦の思い出は、ファンにとって宝物だ。クロードの幸運を祈っている。チームは正しい道を歩いていくうえで、適切な人材を見つけられると確信している」
解任の最たる理由は、「人気がなかった」ことではないでしょうか。クーマン監督の時代は、ペッレをポストに使ったシンプルな中央突破と、バートランドやタディッチが鋭いボールを中に合わせる速いサイド攻撃でゴールを重ねていたのですが、ピュエル監督のサッカーはオーソドックスなクロスのみ。ブファル、レドモンドといったカウンターに適したタレントに得意な形を創らせることができず、プレミアリーグデビューから3試合で4ゴールとインパクトを残したガッビアディーニも、安全第一のサッカーのなかで消える時間を増やすのみでした。
サッカージャーナリストのイム・ヒョンチョル氏は、「セーフティな戦い方に終始し、選手たちはパスミスを怖れていた」「マンチェスター・シティ戦で60分に投入されたシェーン・ロングが82分に代えられて怒りを露わにするなど、人心掌握にも失敗した」と指摘。サポーターを熱狂させることも、選手をモチベートすることもできなかった指揮官に、未来をまかせることはできないというのがクラブの言い分ではないかと思われます。慎重に戦ったがゆえにリヴァプールとの4試合でひとつもゴールを許さず、カップ戦ファイナルに駒を進めた指揮官に対して厳しい査定ではありますが、連れてきたい監督がいるとなれば話は別です。クラブのメッセージの最後の一文は、誰を指しているのでしょうか。ピュエル監督には申し訳ありませんが、私は既に次の監督に興味をシフトしています。ファン・ハール、あるいは…!
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ピュエルは良くも悪くも弱者のフットボールを知る監督だった印象です。
それまでがポチェッティーノとクーマンというスペシャルな監督だっただけに気の毒ではありますね。
いくつかのメディアを見た後任候補で最も魅力的に感じたのはトーマス・トゥヘルですね。
戦術家のトゥヘルがプレミアリーグに参戦するとなれば、コンテの3バックのように新たなブームも起こるかもしれません。
もう一年様子を見ても良かったと思いますが、既にめぼしい監督がいるんですかね。
ファンハール以外にトゥヘルやパウロソウザも今フリーだったと思うのでもしかしたらと思ってます。