現地記者の見解が対立!マレスカ監督と経営ボードの関係は悪化?ペップの後任報道の真偽は?
「ファンを愛している」とフォローしたのは、スタジアムでの出来事を指しているのではないと伝えたかったからでしょう。カラバオカップのカーディフ戦を1-3で制した直後は、アウェイサポーターの前で笑顔を見せていたのですが、会見では別人だったそうです。表情は青白く、陰鬱な雰囲気を漂わせており、「ベスト4進出を喜んでいるのか」と聞いた記者もいたといいます。
「昨日もいったけど、エヴァートン戦の翌日からカーディフ戦にフォーカスし、準備に取りかかった。今いいたいのは、これからバスの中でニューカッスルを観るということだけだ。あれから、誰とも話していない」。その後の「選手たちをますます好きになった」「ファンはいつもそこにいてくれた」という発言は、記者の心を動かすものではありません。
やはり問題は、ピッチの外にあるようです。「テレグラフ」のマット・ロー記者は、「マレスカはチェルシーの内部で自ら説明しなければならない状況にうんざりしており、経営ボードの一部が自分を信頼しているのかどうか疑問視している」と伝えていますが、あくまでも「信頼できるソースによると」という前置きが付いている話です。
「アスレティック」でチェルシーを担当しているサイモン・ジョンソン記者は、クラブのスタッフを取材し、「今回の事態は全く予期していなかった」「このような騒動を引き起こすような特筆すべき出来事は何もなかった」という証言を引き出しています。そして木曜日、「マン・シティがペップの後任探しを始めており、ターゲットはマレスカ」という記事が配信されました。
マット・ロー記者が指摘する経営ボードとの軋轢と、マン・シティの指揮官の後任報道は別件か。「マン・シティから打診された指揮官がクラブに話したら、冷淡な対応だった」というストーリーは邪推でしょうか。直接的には関係ない話だったとしても、チェルシーとマレスカ監督の関係が険悪になれば、マンチェスターからのオファーが実現する可能性が高まります。
「アスレティック」のジョーダン・キャンベル記者によると、アルテタとマレスカがペップとともに働いていたときは、2人とも将来は監督を任せられる人材と評価されていたそうです。チェルシーの指揮官がアシスタントを務めていたチームには、ルベン・ディアス、リコ・ルイス、フォーデン、ハーランドがいて、ニコ・オライリーとオスカー・ボブは直接指導を受けています。
ペップと経営ボードの関係を知る指揮官が、「古巣のほうが監督をリスペクトしてくれる」と判断したら、話は一気に進むかもしれません。ただし、サイモン・ジョンソン記者が取材した関係者は「対立はない」と明言しており、記者自身も「数週間前まで、クラブの雰囲気は非常に明るく、3試合の結果だけで状況が劇的に変わることはないだろう」といっています。
「リーズ・ユナイテッド戦で負けてから、マレスカはクラブ支給のミントグリーンのトラックスーツを着なくなり、チェルシーのロゴが入っていない服を選ぶようになった。これは意味があるかもしれないし、ないかもしれない。いずれにしても、マレスカが自身の意図を推測するゲームを作り上げているのは確かだ」(マット・ロー)
「マレスカが試合後に、スポーツ部門のリーダーたちと事後の検討を行うのは慣例である。これは、勝っても負けてもスタンダードな流れだ。チェルシーは当初から、マレスカ監督の2年めが終了した時点で全ての活動の見直しを行う計画を立てており、この方針も変わっていない。マレスカは月曜日に、過去の出来事を乗り越えたいだけと明言している」(サイモン・ジョンソン)
指揮官と経営ボードが衝突したと伝える記者と、特筆すべき事件はないという記者のどちらが事実に近いのでしょうか。長期的な視座をもってチームを強化し始めたウェストロンドンに、若手の育成に長けた指揮官は必要な存在だと思うのですが…。ペップの退任報道ともども、当事者からのメッセージを待ちましょう。
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