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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェルシーの次期監督の最有力候補といわれるリアム・ロセニオールってどんな人?

「人生には何の保証もない。明日がどうなるか、誰にもわからない。私は自分の仕事をしているだけだ。既に憶測が出回っている。いつまでここにいるか、約束はできないけど、毎日を楽しんでいる。ここにいる限り、そうするつもりだ。クラブを愛しているけど、何も保証できない。誰にもできない。チェルシーとは同じオーナーで、関係者と定期的に連絡を取っている」

ストラスブールを率いるリアム・ロセニオール監督は、ニース戦を控えたプレスカンファレンスでチェルシーの監督就任について問われると、「何が起こるかわからない。私はコントロールできない」と答えています。「多くのノイズや憶測がある。監督としてそれらに耳を傾けていたら、気が狂ってしまう」。好条件のオファーがあったら、断れないと考えているようです。

以前から「イングランド代表の監督になりたい」「チャンピオンズリーグのトップレベルで指揮を執りたい」と公言していた41歳の指揮官は、チェルシーからのオファーという千載一遇のチャンスを逃さないでしょう。プレミアリーグファンにもなじみがないロセニオールのこれまでのキャリアについて、あらためて紹介しましょう。

ロンドンのワンズワース出身で、ブリストルのアカデミーからプロデビュー。ウインガー、サイドアタッカー、フルバックとしてフラム、レディング、イプスウィッチ、ハル・シティ、ブライトンでプレイし、34歳になった2018年に引退を表明しました。指導者としてのキャリアのスタートは、ブライトンのU-23チームのアシスタントコーチでした。

2019年からは、ダービー・カウンティ。フィリップ・コクーとウェイン・ルーニーの下でコーチを務め、ルーニーが解任されてからは暫定監督として指揮を執っています。ハル・シティの監督として、2年半の契約を結んだのは2022年11月。2023-24シーズンには、チャンピオンシップで7位に食い込み、シーズン最優秀監督賞にノミネートされています。

プレーオフ出場を逃してシーズンを終えた直後に解任となったのは、攻撃的なスタイルを望むアクン・イリカリオーナーとのコンセプトの違いが露見したためでした。2ヵ月後の2024年7月、ストラスブールの監督を探していたブルーコと契約。2024-25シーズンのリーグアンは16勝9分9敗で、13位だったチームを7位に引き上げ、カンファレンスリーグの出場権を獲得しました。

今季のリーグアンは、7勝2分7敗で7位。パルク・デ・プランスに乗り込んだ8節のパリ・サンジェルマン戦は、3-3のドローに持ち込んでいます。カンファレンスリーグのリーグフェーズは5勝1分。全体の首位でノックアウトラウンド進出となりました。チェルシーの次期監督候補として名前が挙がったのは、フランスでの実績を評価されたからでしょう。

ご本人にとってはキャリアアップですが、ウェストロンドンのサポーターからは、「ブルーコの人事異動のような監督選び」「彼を候補とした理由は、お金をかけずにすぐに動かせるから」といった懐疑的な声も挙がっています。メディアやファンからのプレッシャーと、ビッグクラブにおける複雑な組織への対応は未経験です。

CBの層が薄いチームで、組織的なプレスをベースとする3-4-2-1はうまくまわるのか。オフシーズンを経ず、プレミアリーグのタイトなスケジュールに飛び込んで、「作りながら勝つ」を実現できるのか。懸念点は多々あれど、ポルトのフランチェスコ・ファリオーリとロセニオール以外にチェルシーの選択肢はないようです。

14ヵ月前にルーベン・アモリムを連れてきたクラブは、選手たちが戦い方の急激な変化に戸惑い、プレミアリーグ15位という信じられないポジションでカオスのシーズンを終えています。チェルシーのディレクターと新たな監督が、彼らの失敗をトレースしたとしても、何の不思議もありません。経験も実績もない若い指揮官のチャレンジは実現するのか。続報を待ちましょう。(リアム・ロセニオール 写真著作者/James Boyes)


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