マレスカ&アモリムに続く「アルネ・スロット解任説」は事実ベースか、よくあるゴシップか?
夏に8人の若い戦力が加わり、ターンオーバーを駆使して戦う姿を見ながら、「アブラモヴィッチ以降のチェルシーで、長期的な進化を実現する初めての監督になるかもしれない」と期待していたのです。選手の起用法を巡ってメディカルスタッフと対立し、経営ボードとの関係に亀裂が生じたという話が事実なら、何とか妥協点を見出せなかったのかと思います。
一方、フットボールディレクターへの批判が決め手となったアモリムの解任は、やむなしでしょう。サー・ジム・ラトクリフやジェイソン・ウィルコックスの意見を「干渉」「圧力」と捉えたのか、プレスルームでネガティブな発言を繰り返した監督は、許されるラインを越えてしまいました。メディアの容赦ない批判も、ストレスの原因になっていたようです。
10人のチームにノーゴールで敗れたエヴァートン戦、最終盤にマラシアとフレデリクソンという不可解な交代策を敢行したニューカッスル戦、最下位に1ゴールでドローのウルヴス戦は、批判されても仕方ないでしょう。冴えない試合の後の率直な(あるいは乱暴な)コメントは、記者にとってはごちそうですが、非難された選手たちはモチベーションが下がるだけです。
さて、新年早々に2人が飛んだプレミアリーグは、3人めの噂が流れています。「リヴァプールはアルネ・スロット監督を解任するという最終ジャッジを下した」と報じたのは、スペインメディア「Fichajes」。解任の理由については、「明確なプレースタイルの欠如」「アイデンティティの喪失」といった抽象的な言葉が並んでおり、スルーしてもいいネタに見えます。
しかし、「アスレティック」でリヴァプールを追いかけているジェームズ・ピアス記者も、「彼らはアイデンティティの危機に瀕している」と書いているとなれば、話は変わってきます。11月末からの公式戦5勝4分は、不振からの脱却というポジティブな言葉ではなく、「苦戦続き」「リスク回避重視で臆病になっており、おもしろみが薄れている」と表現されています。
「リヴァプール・エコー」で14年を過ごした記者の嘆きは、それなりの重みがあります。地元メディアといえば、クラブOBのジョン・オルドリッジが連載コラムで、「リヴァプールは簡単には監督を解任しないが、ルーベン・アモリムの後、アルネ・スロットが心配だ」といっています。昨シーズンの優勝監督の危機を伝えているメディアは、彼らだけではありません。
「Football365」「Footballinsider」「Onefootball」…一部はスペイン発のゴシップの受け売りですが、「Sack」の4文字がこれほど並ぶと、無視するわけにはいかなくなります。2-2のフラム戦は、迷っていた経営ボードの背中を押したのでしょうか。そうだとすると、あまりにも残酷な話です。クレイヴン・コテージの2失点は、アーセナルでも止められなかったはずです。
17分のハリー・ウィルソンの先制ゴールは、ラウル・ヒメネスの超絶ダイレクトスルーパスが決め手で、97分にハリソン・リードが右隅に突き刺したミドルは、一生に一度のスーパーショットでした。34歳になったベテランストライカーも、1年9ヵ月ぶりにゴールを決めたサブのMFも、「撮影したいからもう1回やって」といわれても再現できないでしょう。
就任初年度にプレミアリーグのトロフィーをゲットして、2年めの前半戦は不振に陥ったものの、何とかTOP4をキープ。どん底だった11月ならともかく、復活の気配が漂う今、解任となったら大事件です。ユルゲン・クロップのフットボールを愛していたサポーターが、「今の戦い方はもの足りない。未来が見えない」という気持ちはわかる気がするのですが…。
リヴァプールがシーズンの途中に監督を代えたら衝撃ですが、「チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドのような後任未定というアクロバットはやらない」という信頼感があります。最近のニュースやゴシップに触れて、最も気になるのは「ペップの後任」です。クロップの後釜がこれほど厳しい評価を受けているのを見ると、ペップと比較される日々は拷問としか思えません。
今季のリヴァプールは、新戦力のフィットに時間がかかったり、特定のポジションに負傷者が集中したりするなど、チームのバージョンアップに苦慮しています。昨シーズンの優勝監督は、もうしばらく時間をもらってもいいのではないかと思います。木曜日の試合の結果が、経営ボードのファイナルアンサーに直結するような展開にならないことを祈る次第であります。
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