2026.01.19 監督トピックスマンチェスター・ユナイテッドの話題
圧巻のマンチェスターダービー!マイケル・キャリックがクラブにもたらしたもの。
マイケル・キャリックのチームの躍動を見ながら、アモリムの解任後に配信された「アスレティック」のレポートを思い出していました。「4バックより3バックのほうが適しているように見えた唯一の選手は、アモリム体制の大半を負傷で欠場したリサンドロ・マルティネスだった」と続けた記者は、「丸い穴に無理やり四角い釘を差し込んだようなもの」と振り返っています。
オールド・トラフォードのマンチェスターダービーで、火中の栗を拾ったクラブのレジェンドが教えてくれたことが3つあります。マンチェスター・ユナイテッドのスカッドには、プレミアリーグで充分戦えるポテンシャルがあること。フットボールは、適材適所が重要であること。勝利に必要な要素のひとつは、モチベーションであることです。
あらためてスタッツを見ると、ペップ・グアルディオラのチームが上回っていたのはポゼッションとパスの精度だけでした。32%のホームチームに対して68%で、パスの本数は240対581、成功率は79%対91%。ただしクロスは、赤いシャツが10本のうち4本を味方に通しており、20本を記録した水色のチームの成功は2本だけです。
シュート本数で11対7と上回ったマン・ユナイテッドは、オンターゲット7対1、ビッグチャンス6対0とゴール前で圧倒的な違いを見せつけました。65分にカウンターの起点となったエンベウモは、ボックスまで一気にスプリントし、ブルーノのラストパスを右隅にゲット。76分の追加点は、マテウス・クーニャのグラウンダーもドルグの走り込みも素晴らしいのひとことです。
序盤のCKを叩いたマグワイアのヘッドはクロスバーに弾かれ、終盤に左サイドからボックス右に単独で持ち込んだアマドのシュートは、ニアポストを直撃しました。アマド・ブルーノ、メイソン・マウントのゴールシーンはぎりぎりでオフサイドとなり、ドルグ、アマド、カゼミーロの決定的なシュートはドンナルンマのビッグセーブに阻まれています。
対するマン・シティのオンターゲットは、CKの折り返しをアレインが合わせたヘッドのみ。あらためて展開を振り返ってみると、数字以上に大差のゲームだったことがわかります。この試合をフラットな目線で観た人は、的確にパスを通し続けたメイヌーは優秀なセントラルMFで、ブルーノは10番であり、アマド・ディアロが任されるべきは右ウイングと思うでしょう。
マイケル・キャリックがマテウス・クーニャとシェシュコをベンチに置き、エンベウモ、アマド、ドルグを前線に配したのは、カウンターで勝つという意志が明確にあったからでしょう。攻めるときはサイドを活用する4-2-3-1、守備時はプレスを連動させる4-4-2。ダロトにレッドが出てからは、アマドがドクをケアする5-4-1に移行する時間帯もありました。
以前にアモリムのチームについて、「未来が見えない」と書いたことがあります。3-4-2-1の導入から数ヵ月を経ても、3バックの前に空く巨大なスペースや横からのクロスへの対応が改善されなかったからです。今回のマンチェスターダービーは、中盤センターの守備が改善されており、ウインガーへの対応でも集中力をキープできていたといえます。
適材適所を重視し、戦い方を明確にした指揮官は、試合前に選手たちをモチベートしていたそうです。勝利の後のインタビューで、「観客のエネルギーを活用しよう」と指示があったと明かしたリサンドロ・マルティネスは、「みんながひとつになれれば、ホームで負けるなんてありえない」と胸を張っています。
ありがとうキャリック。素晴らしい勝利に心から満足させてもらった今、短期間のチームの立て直しを称えたいと思います。とはいえ、今後となると、7年前の彼の言葉を思い出す必要があります。「オーレ・グンナー・スールシャールを監督に据えるべき」。2019年3月、チャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンに勝ったとき、リオ・ファーディナンドが叫んだひとことです。
マイケル・キャリックのミッションは、いい形で次の監督にバトンを託すことと心得ています。今いえるのは、「その第一歩は、最高の形だった」ということだけです。情熱的なサポーターのなかには、「このままキャリックで!」と熱くなっている方もいるでしょう。その話は5ヵ月後に、あらためてやりましょう。冷静に振り返っても、われわれの最適な指揮官は彼なのか、と。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!



コメントを残す