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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

明暗分かれるロンドン。オーナー批判のグラスナーと絶不調のトーマス・フランクは解任寸前?

「ずっと信頼を感じてきた。いつも会見でいってきたけど、チームからのバックアップとサポートがある。今日はニック(・ビューチャー)、ヴィナイ(・ヴェンカテシャム)、ヨハン(・ランゲ)とランチだった。全て順調だ。これはメディアのサーカスの一部と心得ている。目下の唯一のフォーカスは、ドルトムント戦で勝つために全力を尽くすことだ」(トーマス・フランク)

「選手たちは全力を尽くした。交代は行わなかった。ベンチには若者しかいないからね。完全に見捨てられたように感じている。試合の前日にキャプテンを売るなんて、全く理解できない。準備を進めていたら、昨日になって売るといわれた。なぜ、来週ではダメなのか?彼は試合に出場できて、来週には他の選手が戻ってくる。とても腹立たしい」(オリヴァー・グラスナー)

プレミアリーグ2025-26シーズンは、ロンドンの明暗が分かれています。アンドレア・ベルタとミケル・アルテタのタッグで的確な補強を行ったアーセナルは、つまずきながらも首位をキープ。夏のマーケットでエンベウモ、ウィサ、ノアゴーアを失ったブレントフォードは、キース・アンドリュース監督の戦術の徹底によって7位に食い込んでいます。

11位のフラムも、直近のプレミアリーグ7試合を4勝2分1敗と好調で、降格の心配はありません。手応え充分の3チームに対して、チェルシー、ウェストハム、スパーズ、クリスタル・パレスは指揮官の去就が話題になるシーズンとなっています。開幕から1勝4敗で、グレアム・ポッターを解任したウェストハムは、ヌーノ・エスピーリト・サントに代わっても18位に沈んでいます。

11月のロンドンダービーでアーセナルを苦しめ、2位にいたチェルシーは、12月になるとプレミアリーグ6試合で1勝3分2敗という不振に陥り、5位に転落してしまいました。エンツォ・マレスカ監督が辞任したのは、ニューイヤーズデー。メディカルスタッフに選手の出場時間を制限され、思うように戦えなかったのがトリガーだったようです。

そして今、監督の解任予想で2トップといわれているのが、スパーズのトーマス・フランクとイーグルスのオリヴァー・グラスナーです。本命と目されているのは、8ヵ月前にクリスタル・パレスをFAカップ制覇に導いたオーストリア人のほうです。マイケル・オリース、エゼ、ヨアキム・アンデルセン、グエイの放出を真っ向から非難したら、どうなるかは容易に想像できます。

「今いる選手たちを守るために、パブリックに発言しないといけない。密室では意味がない。クリスタル・パレスをよくするための最後の賭けだ」という主張に、スティーヴ・パリッシュオーナーは耳を貸さないでしょう。一連の騒動をウォッチしたティム・シャーウッドは、「彼はすぐにでも退任したいのだろう」といっています。

直近の10試合は3分7敗。ナショナルリーグ・ノース(6部相当)のマクルズフィールドにジャイアントキリングを喰らったFAカップは衝撃でした。契約は今季限り、チームの不振、オーナー批判と、解任の理由は揃っています。マネーを取ってシーズン中のスイッチングを回避するか、プライドを取って追放するかの二択は、近日中にファイナルアンサーが出るのではないでしょうか。

将来を諦めたグラスナーに対して、トーマス・フランクは将来を見据えています。スパーズの新指揮官は、経営ボードとの良好なリレーションを強調して、解任の噂を消そうとしています。プレミアリーグのホームゲームで2勝という戦績に納得がいかないサポーターに対しては、「われわれが勝ち続ければ、みんな応援してくれるはず」といっています。

最初のシーズンが大苦戦になったトーマス・フランクには、同情を禁じ得ません。ロメロとファン・デ・フェンを失うと弱体化する最終ラインの補強は、高井幸大とヴシュコヴィッチという経験値が乏しい若手で、ソン・フンミンの得点力を補完する存在を引き入れたとはいえません。そんななかで、ソランケ、クルゼフスキ、ジェームズ・マディソンの長期離脱は激痛でした。

シャビ・シモンズはプレミアリーグで1ゴール、コロ・ムアニはノーゴール。右サイドで存在感を発揮していたクドゥスは4月までアウトで、ハムストリングを痛めたリシャルリソンとベンタンクールは復帰まで数週間を要するようです。コナー・ギャラガーは楽しみですが、これほど負傷者が多くて最終ラインの層も薄ければ、誰が指揮を執っても上位進出は難しそうです。

マレスカ、アモリム、グラスナー…経営ボードと選手、サポーターの板挟みになった指揮官がフラストレーションを溜め、思いの丈をぶちまけて自爆するムーブは、今後のトレンドとなってしまうのか。各地で勃発する解任騒動を見ていると、健気なスパーズの指揮官に肩入れしたくなってきます。そういえば、前節は16位以下が無敗だったんですよね。みんな、必死です。


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