英国人の若手監督がいない…!「スカイスポーツ」がプレミアリーグのクラブに抜擢を提言!
全体の人数もさることながら、より気になるのは「残留請負人」たちです。不振を理由に監督をチェンジした9クラブのうち、6クラブが英国系の指揮官を後任に据えているのですが、思わず苦笑いしてしまうぐらいの「いつもの監督」です。ロイ・ホジソン、サム・アラダイス、デヴィッド・モイーズ、アラン・パーデュー、ポール・ランバート、マーク・ヒューズ。エヴァートンを9位に引き上げたアラダイス以外は16位以下の5クラブでサバイバルゲームを続けており、英国製の監督交代というカンフル剤は効き目抜群とはいえません。一方、外国人監督を見ると、クロード・ピュエルのレスターは8位、ハビ・ガルシアを招聘したワトフォードは11位、シェフィールド・ウェンズデーからカルヴァリャルを引き抜いたスウォンジーは14位。今季の交代劇は、国内のビッグネームより海外の見どころある人材を抜擢したほうが成功しているようです。
「スカイスポーツ」は、ブンデスリーガと比較しながらプレミアリーグのベテラン偏重を指摘しています。ブンデスリーガのドイツ人監督は13人おり、72歳の名将ユップ・ハインケスの次に高齢の監督は53歳。最年少ナーゲルスマンは30歳で、テデスコ、バウム、シュヴァルツと30代が当たり前にいます。小規模クラブのバーンリーとボーンマスしか若手を登用していないプレミアリーグを見ると、人材不足という言葉が脳裏をよぎりますが、「スカイスポーツ」はミルトン・キーンズ・ドンズでユースチームを指導しているエドウ・ルビオ氏のコメントを紹介。スペイン人指導者は、「イングランドは10年前とは状況が変わっており、優秀なコーチを育成している」と主張しています。
「私が来た頃は、かなりトラディショナルだった。しかしその後、FAは素晴らしい仕事をした。UEFA’B、UEFA’Aおよびプロライセンスを変え、スペインやドイツ、フランスのアイデアを取り入れた。今は、秀逸なコーチングプログラムを持っている」
これが事実だとすると、雇う側の問題ということになります。イングランドのチャンピオンシップ(2部相当)は、プレミアリーグに負けず劣らず監督のライフサイクルが短く、今季も10人が解任の憂き目に遭っています。50歳以下のイギリス人でいえば、以前にスワンズで指揮を執っていたギャリー・モンクはミドルズブラでトニー・ピューリスに取って代わられ、プレストン・ノースエンドからサンダーランドに居場所を変えたサイモン・グレイソンは失敗。クリス・コールマン、ポール・クレメント、ポール・ヘッキンボトムは下位クラブを降格させないのがミッション。アレックス・ニール、リー・ジョンソン、ガリー・ロウェット、ディーン・スミスはプレーオフで勝てば来季プレミアリーグで指揮を執れるかもしれませんが、アストン・ヴィラやフラムに勝って上がる可能性は高いとはいえません。
外国人や実績ある監督に目が向きがちなプレミアリーグに若手が食い込むには、エディ・ハウ監督のように下部リーグから成り上がって結果を出すしかないのかもしれません。野心溢れるサウサンプトンがマーク・ヒューズ招聘を発表したとき、落胆した私としては、大いなる変化を期待したいのですが、下位に低迷して指揮官を切ったクラブにベテランの経験や実績を信頼するなとはいえないですよね…。「いつもの監督」たちが老いてステージを去ったとき、どんな後継者がプレミアリーグの顔となっているのか、今は想像できません。スティーブン・ジェラード、あるいはウェイン・ルーニー…!?
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更新ご苦労様です。
プレミアの下位チームにおいてはTwitter界隈では監督ガチャと揶揄されており、毎回同じメンツを観ると確かに苦笑してしまいますね。
チェリーズのハウ監督のようなケースは稀なんでしょうかね。
プレミアに残れれば莫大な放映権料が入ってくるわけですから、上手くいかないクラブが途中からプレミアをよく知ってるベテランに頼るのはしょうがないのかなと個人的には思ってます。ただ、今シーズン見てて彼らもそろそろ限界だなという風に感じるので遠くない将来に監督の世代交代は起きると思っています
あと、管理人さんと同じようにセインツがマークヒューズ選んだことには本当にがっかりしました…笑