ペップに会見を押し付けられたクロップ監督、渾身の自虐ボケをプレイバック!
「私たちが責任を果たすのはファンやオーナーに対してであって、他ではない」と語ったクロップ監督は、「彼は(自分たちの補強を見て)眠れなくなってしまい、いい選手を獲ろうとムキになっているんじゃないか」とカウンターをかましたわけですが、このやりとりを覚えておくと、ペップVSクロップというドローとなった場外バトル第2弾が味わい深くなります。
25日に開催されたインターナショナルチャンピオンズカップ、マンチェスター・シティVSリヴァプールは、追加タイムにマネがPKを決めたリヴァプ―ルが1-2で勝利。昨季プレミアリーグを制したレギュラーメンバーがひとりも先発しなかったマン・シティに対して、レッズの中盤と最終ラインは本番仕様。クロップ監督は後半からモー・サラーとマネを投入し、本気で勝ちにいっているかのようでした。レッズの勝利は順当といっていいでしょう。ペップも、「今は相手のほうがコンディションがいい」と頭ではわかっているはずです。
しかし、彼にとってレッズがいまいましいチームであるのも、また事実です。昨季プレミアリーグの後半戦で4-3で叩かれて無敗を止められた後、チャンピオンズリーグでも3-0、2-1のダブルを喰らい、今回で4連敗。試合後のプレスカンファレンスに顔を出したペップは、浮かない顔で質問に応えていたのでした。
チラチラ左を気にしていたペップは、そこにいたのがクロップ監督であることを確認すると、「come,come」と声をかけて立ち上がりました。負けた後の会見など、早々に打ち切りたかったのでしょう。「ユルゲン・クロップ、プリーズ!」といいながらライバルと握手すると、後ろを振り返ることなくそそくさと退場してしまいました。注目を浴びたクロップ監督は、最高のひとことで自らの会見をスタートさせました。
「次はジョゼ・モウリーニョが入ってきて、私が去ることになるね」
プレスを笑わせたクロップ監督は、「ペップは苛立っていたんだろう。彼は負けるのが大嫌いだからね。幸せになれるはずがない。勝っていたら、ご機嫌だったんじゃないかな」と敵将をフォロー。うまくいっている監督は、ボケもきっちり決まり、コメントにも余裕が感じられます。僭越ながら、ひとことご忠告申し上げますが、プレシーズンが順調なときこそ、立ち上がりにお気をつけあそばせ。ファン・ハール監督の就任直後のインターナショナルチャンピオンズカップを制覇しながら、プレミアリーグ開幕戦でスウォンジーに足をすくわれ、リーグカップ2回戦でミルトン・キーンズ・ドンズにボコボコにされたチームのサポーターがいうのですから、頭の隅に置いておいていただいたほうがいいと思います。
クロップさんのいうとおり、モウリーニョさんが入ってきて「彼は買い物が好きだからね。あれだけ獲れたらご機嫌だろう」と語った後、続いてほしい指揮官は誰でしょうか。舌戦に乗ってこないポチェッティーノ監督、守りに入るペジェグリーニ監督は厳しいでしょう。イタリアのテレビ番組の企画で、マンチーニ監督のトレードマークのマフラーを巻いて指揮を執ったサッリ監督に期待しましょうか。今季プレミアリーグでは、「第4の男」の発掘も楽しみのひとつであります。
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ICCの位置付けはよく分かりませんし、特に今年はW杯イヤーで主力の参加も遅れており、スコアを鵜呑みにできないのは皆承知でしょうが、モウリーニョ、クロップ、ペップの舌戦は話題提供に一役買って、楽しい限りです。
凄まじいまでの移籍金高騰に警鐘を鳴らしたつもりがブーメランで返ってきたクロップは内心もっと早くに守備強化に動けば良かったと思っているのかも。
しかし、この移籍金とペイの高騰は妥当なんでしょうか?フットボールを一つの産業として捉えると、他のプロスポーツに比べて突出してしまったような(根拠のない、感覚なんですが)印象を受けてしまいます。
ラファエル・ベニテスに入ってきてもらいましょう。
移籍金や選手、監督の給与については、いつかプレミアバブルが弾ける。そのとき適正価額に戻るかもしれませんね。
今年もジョゼ、クロップ、ペップなどメディアを楽しましてくれそうです。新監督のアメリやサッリは乗ってくるでしょうか?
選手のパフォーマンスや監督の戦術が大事なのは当然ですが、それらを向上させる監督のモチベート技術も要注目ですね!
ラファはマイクアシュリーとの闘争で忙しいので難しいかも…笑
ポチェッティーノは真面目ですからねぇ。エメリもそんな感じしますし、やはりここはサッリに期待ですね。ペジェグリーニのたまに発する鋭い毒や彼らの首を虎視眈々に狙っているだろうマルコシウバにも期待したいです