本気か、エヴァートン!? 現地メディアが「アンチェロッティと基本合意」と一斉報道!
「マルコ・シウヴァがクラブを去ってから11日間、エヴァートンのボードは新しいマネージャーを採用するための取り組みを続けており、多くの候補者とミーティングを実施した。しかし、これまでは誰にもオファーしておらず、プロセスからの撤退を選択した候補者はいない」
「できるだけ早く新たな監督を招聘したいと考えているが、唯一の重要な使命は適切な契約がなされること」
「選定が続く間は、ダンカン・ファーガソンが暫定指揮官として残り、水曜日の夜に行われるカラバオカップ準々決勝のレスター戦を担当する」
2009-10シーズンにチェルシーを率いて、プレミアリーグとFAカップのダブルを達成したアンチェロッティ監督は、12月10日のCLグループ最終節でゲンクに完勝した直後にナポリから解任を通告されたばかり。1999年2月にユヴェントスの監督に就任してからは、ミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、ナポリとビッグクラブの仕事ばかりを引き受けてきた名将にとって、タイトル獲得に縁がないエヴァートンはもの足りないクラブではないのでしょうか。
タイトル獲得の実績がある指揮官を求めていたファルハド・モシリ筆頭株主にとっては、うってつけの人物であるのは間違いありません。一方、2001年にミランに乗り込んでから、ナポリ以外のすべてのクラブでリーグ制覇かビッグイヤー獲得を果たしている監督にとっては、プレミアリーグの下位に沈むクラブの立て直しは、1995-96シーズンにレッジャーナをセリエAに昇格させて以来23年ぶりのミッションです。ピックフォード、マイケル・キーン、トム・デイヴィス、カルヴァート=ルーウィンといったイングランド代表クラスを揃え、リシャルリソン、イオビ、グバミン、モイーズ・キーンら伸びしろがあるタレントがいるとはいえ、現状からタイトルまでの道のりは長く険しいルートに見えます。
デヴィッド・モイーズの最高順位は4位、ロベルト・マルティネスは5位、ロナルド・クーマンは7位、マルコ・シウヴァは8位。2010年以降、マンチェスター・シティとトッテナムがビッグクラブといわれるポジションにのし上がり、ひと頃はCL出場権をめざしていたトフィーズの目の前にあるハードルは一気に上がってしまいました。アンチェロッティは、ユルゲン・クロップのような足跡を刻めるでしょうか。本気で上位進出をめざすなら、クロップとタッグを組むマイケル・エドワーズSDのような存在が不可欠でしょう。
チェルシーからレンタルしていたズマの代わりを獲らなかったこと、ルカクを売ったお金で点取り屋タイプのストライカーを連れてこなかったこと(ルーニーに期待したのかもしれませんが…)など、ロナルド・クーマンやマルコ・シウヴァの不振には補強が足りなかったという面もあるのだと思われます。「テレグラフ」は、「アンチェロッティとは2024年までの長期契約を締結する見通し」と報じています。これが事実だとすれば、2023年を予定している新スタジアムのオープンを百戦錬磨のイタリア人監督とともに迎えるプランということになります。
本気でTOPをめざすのか、エヴァートン!? アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドが長期的な強化に失敗すれば、4年後のプレミアリーグの勢力図は大きく変わっているかもしれません。いや、まずは「彼がホントに来るのか」ですね。「ダンカン・ファーガソンがカラバオカップ準々決勝のレスター戦を担当する」とわざわざ限定するような表現は匂います。カップ戦の後、週末に行われるプレミアリーグ18節のアーセナル戦は…!
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00年代の名将詰め合わせパックと化したPL
これにアッレグリ、シメオネがプレミアに来ればプレミアリーグがCL化しますね
>ナポリ以外の全てのクラブでリーグ制覇
いや、レアル時代もCLと国内カップの2冠でリーグタイトルは取れてないはずです
プレミアさん>
ご指摘ありがとうございます。CLの眩しさに目がくらんでいたようです。訂正させていただきました。
アーセナル、トフィーズに出し抜かれた格好になった感ありますね。
アンチェロッティは現時点で考え得る最善の補強だと思います。こりゃあ楽しみだ。