「言ってることは全面賛成、やってることは全面否定」です、退席処分のモウリーニョ監督!
まわりくどい言い回しは好まれないであろうあなた向けのメッセージですので、単刀直入に結論から申し上げます。先日、クリス・フォイ主審の仕切りについて語っていたあなたのコメントについては、「言ってることはよくわかるけれど、あなたのやったこともまた、ルール違反」という認識ですが、いかがでしょうか。まずはここで、先日のあなたの発言について、編集のうえダイジェストで再現させていただきます。以下、趣旨は間違いありませんよね?
「アストン・ヴィラ戦のジャッジについては何もいわない。コメントすればトラブルになるだろうし、私はそれを望んでいないからね。話したくないのは、ジャッジについていいたいことは、レッドカード以外のことも含むからでもある。話せばきっと、大きな問題になると思う」
「審判は自分のやりたいようにジャッジし、プレスに対応しない。私のようにずっとサッカー界にいる人間が、丁寧な姿勢で”5秒だけ話せますか?”といっても、コミュニケーションは拒否される。レフェリーに比べれば、試合における私の立場など何もないようなものだ。そして私は口を閉ざして帰宅しなければならない」
「私が聞きたかったのは、交代で試合を退いていたアグボンラホルがベンチから飛び出し、後ろからチェルシーの選手につかみかかったのに、カードが出ないというのはどうなのかということだった。だが、私にはこれを問うチャンスがないまま、スタンドに直行するハメになったんだ」
「プレミアリーグの審判委員会が、チェルシーのゲームでフォイ氏をレフェリーにしないように計らうことが問題の解決になると思う。もちろん私にこのことをリクエストする権利はないが、審判委員会にはぜひ一連の状況を分析してほしい。彼がレフェリーを務めたチェルシーのゲームで、過去に多くのトラブルが発生している。前回は2011年、QPRのホームで起こったものだ」
2011年のQPR戦とは、敵地ロフタスロードでDFボジングワとFWドログバがレッドカードを受け、1-0で負けた試合のことをおっしゃってますよね?あなたが問題にされているのは、どこをどうみても真っ黒けだったドログバの両足タックルではなく、ボシングワとショーン・ライト=フィリップスの接触のほうだと思われます。しかしまあ、いつもながら、あなた自身がいらっしゃらなかったときのトラブルまで、よくまあ覚えておいでですね。チェルシースタッフの、対戦相手はもちろんレフェリーまでしらみつぶす分析力の素晴らしさについては、あらためて感服いたしますが、それはさておき。
確かにあのシーンは、ピッチに入ったアグボンラホルにレッドカードが出されるべきで、おっしゃっていることは正しいと思います。フォイさん、パニクっちゃったんでしょうね。が、しかし。一方で、プレミアリーグには「試合後30分まではレフェリーと話せない」というルールがあり、あなたもまた、ピッチに入っちゃってましたよね。もしかして…。
モウリーニョさん、あなた、そのへんのことを全部わかってて、とぼけてるでしょ!
…すでにご認識はおありかと存じますが、本件に関して確信犯であろうあなたのコメントは、どこにも届かないのであります。最近、あなたはヤヤ・トゥレやセスクから「ひとんちのことをいろいろいうのはやめて、自分とこのことだけしゃべってなさいよ」と抗議を受けていますね。うーん、それはそれでおもしろくないので悩ましいのですが、有体にいえば、彼らのおっしゃるとおり。そろそろいい加減にしないとプレミアリーグからガツンとやられると思われます。今日あすには、処分も発表になろうかというタイミングですが、今週末のアーセナル戦やその先のリヴァプール戦で、ベンチに入れなかったらまずいじゃないですか。今季の大混戦のプレミアリーグが、最後までフェアに優勝を争う場になるためにも、モウリーニョさん、くれぐれもほどほどに!敬具。
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昨日から今日にかけて、コメント欄に不具合があったようで、書き込みができなくなっていました。修正できたと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
モウリーニョは第4審判であるジョナサンモスに抗議するべきでしたね。まぁ、ラミレスに掴みかかったアグボンラホルとモウリーニョ同様ピッチに入ったランバートも退場するべきだったと思いますが。
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プレミアリーグ大好き!さん>
「アグボンラホルのみ退場&ほかはうまく仕切って退場・退席を出さず」ぐらいにとどめられればよかったのではないかと思いました。ああいう場面をうまくとりなすのも主審の腕の見せどころですね。