偏愛的プレミアリーグ見聞録

これは盛り上がります！プレミアリーグ最終節で、敵地エティハドに乗り込み、マンチェスター・シティと戦うウエストハムのアラダイス監督が、ホームチームを倒してみせると宣言。アラダイスさんは、とにかくジェラードが優勝する姿を観たいそうです。

「ニュートラルな観点から言えば、誰もがリヴァプールの優勝を願っているだろう。個人的には、スティーヴン・ジェラードが優勝を手にする姿を観たい。それは彼が、リヴァプールにあって唯一、実現していないものだ。彼はたった1つのクラブにすべてのキャリアを捧げてきた選手だ」

マンチェスター・シティはドローでも優勝が決まるので、ウエストハムに求められるのは、今季プレミアリーグではチェルシーしか成し遂げていない「エティハドでの勝利」です。いいじゃないですか、アラダイスさん。「マンチェスター・シティのパーティーを台無しにするよう、やってみようじゃないか」とは、カッコイイ。私もリヴァプールの優勝が観たいので、ぜひお願いしますね。とはいってはみたものの…。

みなさん、今季のウエストハムが、トッテナムと並んで「マンチェスター・シティに最もボコボコにされたクラブ」であることをご存じでしょうか。「プレミアリーグでは、ホームで1-3で負けただけじゃないですか」とおっしゃる方は、キャピタルワンカップ準決勝をお忘れですね？ホームで0-3、アウェイで6-0。ウエストハムはペジェグリーニの攻撃サッカーを相手に、何もできずにファイナル進出を阻まれています。

今季の戦績をまとめると、3戦3敗、得点1、失点12。2戦2敗で得点1、失点11のトッテナムといい勝負ですよね。アウェイで7-0と敗れたノリッジも、ホームでは勝ち点1を獲得したというのに…。ちなみに、「同点で試合が進んでいた時間」は、すべて足しても30分。マンチェスター・シティの先制時間は3分、11分、16分ですので、データからいえば、今夜の23時20分には「1-0」という速報が流される可能性大なのです。もし賭けるなら、大多数の人が、マンチェスター・シティのパーティーが台無しになるより、ウエストハムがしんみりした残念会を開催するほうに張るでしょう。アラダイス監督に、秘策でもあるのでしょうか？

「最高の状態にあるマンチェスター・シティは非常に難しい対戦相手。彼らのプレミアリーグ優勝を阻止するためには、最高のパフォーマンスを披露しなければならない」

あ、とにかく目いっぱい気合いでがんばる、ということですね？いいと思います。ぜひ、勝ってください。リヴァプールサポーターのみなさん、今季3戦3敗で1試合平均4失点のウエストハムが、マンチェスター・シティをつぶしてくれるそうです。クラッカーとシャンパンのご用意はお済みでしょうか？…アラダイス監督、本当にお願いしますね（涙目）。その強さをリスペクトはしているのですが、やっぱり3年で2回も隣町のクラブが優勝する姿を観たくないんです！