マンチェスター・シティのFFPペナルティについて~お詫びと訂正です。
以下に、整理させていただくと、こういうことになります。
マンチェスター・シティに下された処分は、(1)6000万ユーロの罰金(2)チャンピオンズリーグ登録人数の減員(25名→21名)(3)人件費支出の制限(今後2年は現状を上回る支出は認められない)(4)この夏の人件費(移籍金、給与等)の凍結→約4900万ポンド の4項目。かつ、マンチェスター・シティが今年度、違反がなければプレミアリーグ2015-16シーズンからは処分は解除される、としております。
私が誤ったのは、「(4)の4900万ポンドについて、勘定に入れていなかった」ということです。昨日お伝えしたことをベースに記すと、こうなります。マンチェスター・シティがこの夏、獲得したフェルナンド、マンガラ、スクリーニ、カバジェロの移籍金を、報道ベースで足し合わせると、およそ5000万ポンド強。一方で売却益は、ロドウェルの約1000万ポンド。差分をとるとマイナス4000万ポンドとなり、これに金額がみえないサラリー等の人件費が加わった額が、現状の支出ということになります。昨日は、(3)の総額制限もあったことから、「4000万ポンドを放出で埋めないといけない」とお伝えしてしまいましたが、正しくは「4900万ポンドのなかで着地させればよい」ということになります。まずはここまでで、繰り返しになりますが、お詫び申し上げます。大変、申し訳ありませんでした。
ここからは、訂正です。あらためて上記を前提とすると、このままの人員でもクリアしている可能性があり、仮にサラリーやスタッフ人件費等を加えて多少オーバーしていても、1名放出すれば問題ないというレベルとなりそうです。オーバーした場合は、ハビ・ガルシアやマイカ・リチャーズなど、放出の噂がある選手が移籍するといった話はあるかもしれません。
もう一方で、マンチェスター・シティが気にしなければならないのは「サラリーの総額制限」です。こちらにおいては、移籍金ゼロでクラブを離れたパンティリモンやレスコットに払っていたサラリーも含む放出選手分と、新しく入ってきた選手のプラスマイナスをベースに、ボヤタやダヴィド・シルヴァなど新契約を結んだ選手の変更分、スタッフ人件費の見直しなどの額を加算して最終的な額を出すということになります。サラリーについては、個別金額がみえないのでわかりませんが、既に新規獲得人数を相当抑えているので、こちらでオーバーすることはないでしょう。新契約を結んだ選手についても、「今季1年は据え置き」もしくは「今季一定の数字を超えたら、来季のサラリーにインセンティブが乗る」等の工夫で、人件費が高騰しないようにしているはずです。ペナルティの観点だけでいえば、マンチェスター・シティは、今季1年を耐えればいいのですから。
以上となります。昨日は、当該記事を非表示にしようかと悩みましたが、既に読んだ方に、何の説明もなく落とすのは不審かつ失礼であること、コメントをいただいた方に返信する必要があることを考慮し、緊急対応として注釈だけつけさせていただいて、そのままとしました。本来であれば、もっと早くお詫びをすべきだったのかもしれませんが、確認の時間をとりたかったこともあって、この時間となってしまいました。厳しいお叱りも含め、いただいたコメントを残しておきたいという気持ちもあり、元の記事にはこの記事へのリンクを貼るという対応をさせていただき、より正しい情報をお伝えできればと考えております。
最後に、ひとつだけですが、ご批判のなかに「金満クラブ憎しで書いている」というコメントがありましたが、こちらについては誤解です。私は、FFPについては、「やると決めた以上は、違反をなしくずしに容認するのだけはやめてほしい。守りにいった正直者がバカをみるので」とだけいっており、批判的な要素があったとすれば、その対象は一時期処分をしないかもしれないという報道があったUEFAです。
金満クラブの定義にもよりますが、私の応援するマンチェスター・ユナイテッドも、そう揶揄されてもおかしくないと思っており、プレミアリーグでは同じく金満クラブといわれがちなチェルシーやマンチェスター・シティも含め、大型補強自体を厳しく批判するようなことはありません(個別の選手の高い安いに意見を述べたり、そんなに獲って大丈夫?というぐらいは書くこともありますが、悪意や批判めいた気持ちはありません)。
シティ・フットボール・グループが推進し始めている世界的なサッカークラブのチェーン化は、今後のサッカークラブのあり方や、現行のルールに風穴をあけるようなおもしろい変化を起こすかもしれないとすら思っています。あらためて、今後、耳寄りなニュースがありましたら、お伝えしていく所存です。
今回の記事で、いちばん不愉快な思いをされたのは、マンチェスター・シティのサポーターのみなさんではないかと思います。すみませんでした。上記で、少しでもお気持ちが和らぎ、いくばくかの誤解が解ければ幸いです。これに懲りず、見出しなどを見かけておもしろそうと思っていただければ、引き続きお立ち寄りください。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
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いつも楽しく拝読せております。
今回、たいへん誠意のある対応記事に感心させられました。
今後とも期待しております。
プレミアリーグ大好き! さん>
ありがとうございます。改善すべきを改善し、精進したいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
自分もずっと拝見させてもらっていますが、「金満クラブ憎し」なんて印象を受ける事は全くありませんでしたよ。
逆に、金満クラブと言われてるチェルシーやシティが何かやって記事にした場合も「またすげぇ事やりやがった!おもしれぇじゃねぇか!」といった事を言われてるイメージの方が強いです。
時に皮肉というかジョークというか、そういう事も言われてますが、嫌ってるような感じよりも「あぁ、この人は余程プレミアリーグが好きなんだなー」という印象が強かったです。
ライバルチームにもリスペクトを忘れない良いブログだなと思います。
そもそも個人のブログで多少間違ったくらいで気にしなくていいのにと思っていたのに、ここまでの記事をアップされるなんて凄いです。
これからも拝見させていただきますので、頑張ってください。
長くなってすいません、以上です。
開幕まであと少し ‼︎
今後も楽しみにしています (^ー^)ノ
いつも楽しく拝読させて頂いてます。
平日は味気ない昼食時なのですが、デスクに向かってこのブログを読むのが、毎日の楽しみの1つです。個人ブログでここまで「プレミア」を書き尽くしている時点で素晴らしいと思うし、「間違い」に対して非常に丁寧な説明・対応だと思いました。
批判もあるかとは思いますが、それ以上に、ここまで読み込ませてくれる書き手さんは早々いないので、今後も続けて下さいね
私はこのブログのおかげで自分の応援するチームだけでなくプレミアリーグ全体を楽しませてもらってます。今回の記事に関しても不愉快な思いなどしていませんし、これからも楽しみに拝見させていただきます。
最近このブログを知り、毎日更新を楽しみにしてるものです。
プレミアリーグの各チームについて、面白い視点から色々書いてるな〜といつも感心させられます(笑)
ネットでの掲載で色々な方が見るので、少し間違いがあれば横柄な書き込みも多々あると思います。
きちんと訂正もしましたし、今後も面白いブログをジャンジャン書いて下さい(笑)
私の毎日のささやかな楽しみですので!
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ご さん>
いつも心がけているところなので、とてもうれしいです。ありがとうございました。
Joeさん>
がんばります!
ワルテルFCさん>
ありがとうございます。精進します。
シティサポさん>
今回は、マン・シティサポーターの方にいっていただけると、よりうれしいです。ありがとうございました。
セブンスターさん>
遠慮しすぎて変にものわかりのいいばかりの記事にならないよう、逆も気を付けないといけないなと思いました。ありがとうございました。
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先の記事のコメント欄をみていないのですが,
そんな風に非難されるべきものは何も無いと思います.
事実誤認があった事を認め,誠意を持って訂正しているのですし.
これからも楽しみにしています^^
UKさん>
ありがとうございます。おもしろい記事をお届けできるよう、がんばります。
同じように認識違いをしていたので、勉強になりました!
これからも楽しみにしていますね。
おさかな仮面さん>
ありがとうございます!