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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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不可解采配で3連敗…5人の主力を失ったペップは、絶好調トゥヘルに勝てるのか?

2021年4月17日、FAカップ準決勝はスタンフォード・ブリッジで1-0。2021年5月8日、エティハドで行われたプレミアリーグ35節は1-2。2021年5月29日、エスタディオ・ド・ドラゴンのチャンピオンズリーグファイナルは1-0。トーマス・トゥヘル就任以降の3試合で、ペップ・グアルディオラはチェルシーに3連敗を喫しています。

FAカップは、トゥヘルが3-4-3でペップは4-2-3-1。6分にヴェルナーのグラウンダーを押し込んだツィエクはオフサイドでゴールを取り消されましたが、55分に同じコンビが同じような形で速攻を決めました。48分のデブライネの負傷リタイアがターニングポイント。カンテとジョルジーニョのチェックに手を焼いたペップは、交代カードを3枚残す不可解な采配で4冠チャレンジの夢を断ち切られました。

プレミアリーグの直接対決は、スターリングが先制した後、前半の追加タイムの攻防が勝負に多大な影響を与えました。PKキッカーはアグエロ、ゴールマウスは守護神メンディ。タイミングを外そうとして中央に緩いボールを浮かしたストライカーは、動かなかったGKに左手だけでキャッチされてしまいました。

63分にアスピリクエタのグラウンダーをボックス手前で受けたツィエクが、右隅に突き刺して追いつくと、92分にヴェルナーの折り返しをマルコス・アロンソがプッシュして1-2。3-5-2を選んだぺップは、ツィエクをハドソン=オドイにスイッチして猛攻を仕掛けたトゥヘルの絶妙采配に屈しています。

2試合とも、戦術も采配も空回りしたマン・シティの指揮官は、CL決勝の大舞台ではいつもの4-3-3を選択しました。しかし…。ロドリとフェルナンジーニョを両方外し、デブライネは偽9番。スターリングとマフレズがワイド、フォーデンはインサイドという奇策は、自らの首を絞めただけでした。42分にメイソン・マウントの縦パスでカイ・ハヴェルツに決められた後、ジョアン・カンセロとロドリを手元に置きながらカードを2枚余らせた采配は、未だ不可解です。

あのペップに3回もため息をつかせたトゥヘルのチームには、シティキラーが3人いるのをご存じでしょうか。CL決勝には出場しなかったものの、他の2試合でシュートを決めたハキム・ツィエク。3試合とも、CBの前でパスとドリブルのコースをカットし続けたエンゴロ・カンテ。FAカップとプレミアリーグでアシストを決めたティモ・ヴェルナーは、CLでもルベン・ディアスを外に連れ出してカイ・ハヴェルツのゴールをお膳立てしています。

さて、4度めの対戦は2021年9月25日。ペップが敗れれば就任以来6シーズンで最悪の3勝1分2敗となり、トゥヘルとの差は6ポイントに開きます。堅守の首位チームはオープンプレーでの失点ゼロで、エドゥアール・メンディとケパ・アリサバラガはセーブ率100%。ただでさえ旗色が悪いペップは、ギュンドアン、ロドリ、ラポルテ、ジョン・ストーンズを負傷で失っています。

ルベン・ディアスとナタン・アケは、プレミアリーグ4戦3発のルカクを止められるのか。グリーリッシュを加えた攻撃陣は、好調コヴァチッチと天敵カンテの2センターを振り回せるのか。正攻法なら、エデルソン、カイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケ、ジョアン・カンセロ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、ガブリエウ・ジェズス、フェラン・トーレス、グリーリッシュの4-3-3でしょうか。最初の注目ポイントは、アウェイチームのスターティングメンバーです。


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