2023.10.10 マンチェスター・シティの話題
ハーランドのシュートが激減…ロドリ不在の3連敗は、ライバルのペップ対策のヒントとなるのか?
86分にゴールを許して1-0の敗戦。2018年12月以来のプレミアリーグ連敗で、マンチェスター・シティは3位に転落しました。とはいえ、10試合も消化していない季節に、順位テーブルは気にしなくてもいいでしょう。トッテナム&アーセナルのノースロンドン勢とのギャップは、たったの2ポイント。1年前も、ガナーズに1ポイント差の2位でした。
ポジションは問題ないとしても、エミレーツでの戦いぶりは大いに気になります。シュート4本は、ペップが指揮を執ったプレミアリーグ274試合で最少。オンターゲットは、デクラン・ライスにゴールライン上でクリアされたグヴァルディオルのボレーだけで、ラスト30分は1本も打てずに終わっています。
ハーランドもフォーデンもシュートゼロ。昨季プレミアリーグで35戦36発のモンスターは、パス成功11本、チャンスメイク2回という微妙なスタッツしか残せませんでした。10本のクロスのうち、味方に届いたのはフォーデンの1本のみ。途中出場のジェレミー・ドク、マテウス・ヌネス、ジョン・ストーンズは、アタッキングサードへのパスが3人合わせて2本と機能しませんでした。
不振の予兆は、2-0で勝った7節のノッティンガム・フォレスト戦から漂っていました。後半開始直後に、ロドリがギブス=ホワイトの首を絞めて1発レッドを喰らったあの試合です。フォーデンとハーランドが14分までに2ゴールをゲットした一戦は、前半は6本のシュートを放ったのですが、10人になってからは1本しか打っていません。
この試合のロドリは、46分の出場でパスコンプリート75本&成功率96%、アタッキングサードに11本、ロングフィードは5本すべてが成功と出色の数字を叩き出していました。ところが彼がいなくなると、前を向いて受けられる選手へのボールが激減。5-3-1にシフトしたチームは珍しく引きまくり、何とかリードをキープしてタイムアップを迎えました。
ニューカッスル戦のカルヴァン・フィリップスはデュエルで負けるシーンが多く、ウルヴス戦のマテウス・ヌネスはボールに絡めませんでした。アーセナル戦のベルナルド・シウヴァは、パスコンプリート63本、成功率95%、ロングフィードは3本とも成功。ここまでは合格点ですが、アタッキングサードへのパス2本は、本職と比べると見劣りします。
ハーランドは、直近5試合で1ゴール。彼なら絶不調と表現するべきでしょう。チャンピオンズリーグのツルヴェナ・ズヴェズダ戦とライプツィヒ戦は、いずれも6本のシュートを放っているのですが、ノッティンガム・フォレスト戦は2本、2-1で敗れたウルヴス戦は1本、アーセナルとのシックスポインターはついにゼロと、チャンスを減らされています。
ロドリの出場停止中に国内3連敗を喫しましたが、インターナショナルブレイクが明けて彼が復帰すれば、強いマン・シティが戻ってくるはずです。しかし今回の停滞は、キーマンがいれば問題なしという単純な話で終わらない可能性があります。「16番を抑え込めば、最強王者の攻撃力は目に見えて落ちる」という情報をライバルクラブに提供してしまったのだとすれば…。
かつてマウリツィオ・サッリが率いていたチェルシーが、「ジョルジーニョ包囲網」を敷かれて苦戦したのを思い出しました。これから対戦するチームは、トップ下やセンターにロドリ担当を置いて密着させるかもしれません。休み明けのプレミアリーグの6試合は、ブライトン、マンチェスターダービー、ボーンマス、チェルシー、リヴァプール、トッテナム。注目は最初の2試合です。
ブライトンはミルナーか、ビリー・ギルモアか。マンチェスター・ユナイテッドはマクトミネイが適任でしょう。彼らが成功すれば、11月に戦うビッグ6も同じことを考えるのではないでしょうか。チェルシーはエンソ・フェルナンデス、リヴァプールはマック・アリスター、トッテナムはイヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、ホイビュルクが有力候補です。
いや、デ・ゼルビとクロップは、自らのコンセプトを優先しそうです。やってくるとすればテン・ハフ、ポチェッティーノ、ポステコグルーか。密着マークまでするかどうかはともかく、これから当たるチームの指揮官は、ペップ対策のヒントとなる貴重な情報の活かし方を考えているはずです。強豪クラブが次々と王者に挑む秋の陣が、ますます楽しみになってきました。
ポジションは問題ないとしても、エミレーツでの戦いぶりは大いに気になります。シュート4本は、ペップが指揮を執ったプレミアリーグ274試合で最少。オンターゲットは、デクラン・ライスにゴールライン上でクリアされたグヴァルディオルのボレーだけで、ラスト30分は1本も打てずに終わっています。
ハーランドもフォーデンもシュートゼロ。昨季プレミアリーグで35戦36発のモンスターは、パス成功11本、チャンスメイク2回という微妙なスタッツしか残せませんでした。10本のクロスのうち、味方に届いたのはフォーデンの1本のみ。途中出場のジェレミー・ドク、マテウス・ヌネス、ジョン・ストーンズは、アタッキングサードへのパスが3人合わせて2本と機能しませんでした。
不振の予兆は、2-0で勝った7節のノッティンガム・フォレスト戦から漂っていました。後半開始直後に、ロドリがギブス=ホワイトの首を絞めて1発レッドを喰らったあの試合です。フォーデンとハーランドが14分までに2ゴールをゲットした一戦は、前半は6本のシュートを放ったのですが、10人になってからは1本しか打っていません。
この試合のロドリは、46分の出場でパスコンプリート75本&成功率96%、アタッキングサードに11本、ロングフィードは5本すべてが成功と出色の数字を叩き出していました。ところが彼がいなくなると、前を向いて受けられる選手へのボールが激減。5-3-1にシフトしたチームは珍しく引きまくり、何とかリードをキープしてタイムアップを迎えました。
ニューカッスル戦のカルヴァン・フィリップスはデュエルで負けるシーンが多く、ウルヴス戦のマテウス・ヌネスはボールに絡めませんでした。アーセナル戦のベルナルド・シウヴァは、パスコンプリート63本、成功率95%、ロングフィードは3本とも成功。ここまでは合格点ですが、アタッキングサードへのパス2本は、本職と比べると見劣りします。
ハーランドは、直近5試合で1ゴール。彼なら絶不調と表現するべきでしょう。チャンピオンズリーグのツルヴェナ・ズヴェズダ戦とライプツィヒ戦は、いずれも6本のシュートを放っているのですが、ノッティンガム・フォレスト戦は2本、2-1で敗れたウルヴス戦は1本、アーセナルとのシックスポインターはついにゼロと、チャンスを減らされています。
ロドリの出場停止中に国内3連敗を喫しましたが、インターナショナルブレイクが明けて彼が復帰すれば、強いマン・シティが戻ってくるはずです。しかし今回の停滞は、キーマンがいれば問題なしという単純な話で終わらない可能性があります。「16番を抑え込めば、最強王者の攻撃力は目に見えて落ちる」という情報をライバルクラブに提供してしまったのだとすれば…。
かつてマウリツィオ・サッリが率いていたチェルシーが、「ジョルジーニョ包囲網」を敷かれて苦戦したのを思い出しました。これから対戦するチームは、トップ下やセンターにロドリ担当を置いて密着させるかもしれません。休み明けのプレミアリーグの6試合は、ブライトン、マンチェスターダービー、ボーンマス、チェルシー、リヴァプール、トッテナム。注目は最初の2試合です。
ブライトンはミルナーか、ビリー・ギルモアか。マンチェスター・ユナイテッドはマクトミネイが適任でしょう。彼らが成功すれば、11月に戦うビッグ6も同じことを考えるのではないでしょうか。チェルシーはエンソ・フェルナンデス、リヴァプールはマック・アリスター、トッテナムはイヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、ホイビュルクが有力候補です。
いや、デ・ゼルビとクロップは、自らのコンセプトを優先しそうです。やってくるとすればテン・ハフ、ポチェッティーノ、ポステコグルーか。密着マークまでするかどうかはともかく、これから当たるチームの指揮官は、ペップ対策のヒントとなる貴重な情報の活かし方を考えているはずです。強豪クラブが次々と王者に挑む秋の陣が、ますます楽しみになってきました。
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