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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

シーズンアウトは誤報であってほしい…4連覇のマン・シティにおけるロドリの影響力を振り返る。

マンチェスター・シティが1-0でリードした21分、右からのショートコーナーはサヴィーニョ。タッチライン際で受けたギュンドアンは、左足でクロスを入れようとして、異変に気づきました。ゴールの右で倒れたロドリは右膝の裏を押さえ、激痛に耐えかねて体を揺すっています。マークしていたトーマスは、しばし呆然と立ち尽くした後、体に手を当てて気遣っていました。

2019年の夏にマン・シティに入団してから、プレミアリーグの負傷欠場がたった5試合しかなかったロドリは、2024-25シーズンを66分で終えてしまうかもしれません。スロー映像を見ると、ニアに走り込んで右膝を着いた瞬間、膝が内側に歪んでおり、「前十字靭帯断裂の可能性が高い」という「ESPN」のレポートと符合します。

昨季の公式戦59試合は、彼がいれば39勝8分3敗で、不在のゲームは5勝4敗。出場して敗れた試合のうち、2つはレアル・マドリードとアーセナルとのPK戦で、90分で負けたのはFAカップのマンチェスターダービーだけでした。プレミアリーグの53試合連続無敗は、56試合のソル・キャンベルに次ぐ歴代2位。マン・シティで唯一、代えが効かない選手といっても過言ではないでしょう。

今季は不穏な立ち上がりでした。ハムストリングを痛めて、開幕からのプレミアリーグ3試合を欠場。ブレントフォード戦の後半に慣らし運転を終え、ミッドウィークのインテル戦で先発に復帰したばかりでした。アーセナル戦の5日前に、「過密日程が続けば、選手がストライキを起こすかもしれない」と訴えていたMFは、自らの意志ではないリタイアを余儀なくされてしまいました。

コミュニティシールド、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップですべてトロフィーを争えば、トータル51試合。チャンピオンズリーグは36チームに拡大され、クラブワールドカップは32チームに膨張しています。歴代のファイナルの結果を思い出せないネーションズリーグはなぜか続いており、ワールドカップは64試合から104試合に増えています。

すべての大会で優勝候補のマンチェスター・シティは、最大で年間75試合を戦うことになっており、ロドリがいう「理想的には40~50試合」を大きく上回ります。このうえ代表のゲームが10試合ほどかぶされば、4日に1試合で85試合。あの日、ロドリが無事だったとしても、ベルナルド・シウヴァやフォーデンがリスクを抱えている状況は変わりません。

ロドリがいれば、勝率73%で敗戦は11%。いなければ64%と24%。全大会で平均2.36ゴールは、主軸を失うと2.04にダウンします。入団以来、敵陣で通したパス7965本は、2位アーノルドの5176本の1.5倍以上という驚異のスタッツ。代役はコヴァチッチか、ギュンドアンか、リコ・ルイスか。ペップが最善を尽くしても、あまりにも大きな穴は完全には塞がらないでしょう。

負傷欠場が少ない選手だけに、シーズンアウトとなればショッキングです。今はただ、オフィシャルのアナウンスを待つしかありません。過密日程が原因なのか、復帰が早すぎたのか、単なるアクシデントか。明確な因果関係はなく、すなわち答えはありません。プレミアリーグファンとして、今いえるのは「原因になりえる過剰な試合数は見直してほしい」ということだけです。


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