2024.10.14 イングランド代表マンチェスター・シティの話題
今こそが最大のチャンス?「ペップ・グアルディオラがイングランド代表の監督になったら…」
バルセロナでラ・リーガ優勝3回、国内3冠、チャンピオンズリーグとクラブワールドカップをそれぞれ2回制覇。バイエルンでも初年度に3冠を制し、ブンデスリーガ3連覇で退任しています。マンチェスター・シティに在籍した8シーズンで、プレミアリーグ優勝が6回。2018-19シーズンは国内3冠、2022-23シーズンには史上2チームめのトレブル、昨季はリーグ4連覇を達成しました。
今季限りでマンチェスターを去るという噂が絶えないペップ・グアルディオラは、新たなチャレンジをどこに求めるのでしょうか。まだ53歳。ニューヨークやモナコで悠々自適の日々を送るような年ではありません。とはいえ、サウジプロリーグでビッグマネーを手に入れようとしたり、MLSやJリーグに渡って異文化コミュニケーションを楽しんだりするタイプではなさそうです。
指揮官として未踏の地であるセリエAで、これまでの戦績をトレースする「欧州主要リーグビンゴ」か。あるいは代表チームというパラレルワールドで、ワールドカップやオリンピック、ユーロ、コパ・アメリカを制する「トロフィービンゴ」をめざすのか。現役時代にブレシアとローマでプレイしており、イタリアのクラブという選択肢が最有力候補に見えます。
以前にファーガソンやヴェンゲルのような長期政権の可能性を問われたときは、「ノー」「飽きる」。ならばパリでは、3年ももたないでしょう。2020年にはバルサ復帰について、「一生に一度だけやるべきことがあると考えている」と否定。マンチェスターで8年を過ごした今は、考え方が変わっているかもしれませんが、バルセロナやミュンヘンにやり残したことはないはずです。
なぜ、こんな話を始めたかというと、「アスレティック」のティム・スピアーズ記者が「イングランド代表で指揮を執る最大のチャンス、最高のタイミング」といっているからです。ガレス・サウスゲートが退任した後、U-21代表を指揮していたリー・カーズリーが暫定監督に就任していますが、ウェンブリーでギリシャに敗れ、昇格のチャンスは潰えたと見られています。
2024-25シーズンを終えるまでマン・シティに残ると、イングランド代表における最速のスタートは2025年6月。アメリカ、カナダ、メキシコの共同開催となるFIFAワールドカップ2026の欧州予選の3節が初陣です。8月にイングランドで指揮を執る可能性を問われたときは、ふわっとした答えが返ってきています。
「人生で何をしたいのか決めなければならない。ここ(=マン・シティ)で続けるのか? 休むのか? 代表チームなのか、そうでないのか? いろいろある」
これを聞いた「アスレティック」の記者は、「まあ、ノーではなかった」と軽くいなしています。「ペップ率いるフットボールの母国が、60年ぶりにトロフィー奪還」。いやー、ロマンがあります。代表チームという新たなシステムにチャレンジするなら、モチベーションを高められる国を選ぶでしょう。スペイン、イングランド、あるいはブラジル…?
プレミアリーグファンとしては、最強レベルといわれる今の選手たちでチームを創るプロセスを見たくなります。ペップになったつもりで、先発メンバーを選んでみます。今季プレミアリーグでパスやゴールキックの精度が最も高いGKは、実はピックフォードなのですが、ヴァンサン・コンパニの下でビルドアップのスキルを高めたジェームズ・トラフォードを抜擢しましょう。
最終ラインはリコ・ルイス、ジョン・ストーンズ、マーク・グエイ、レヴィ・コルウィル。ペップなら、アーノルドを史上最強の偽SBに仕立ててくれる気もしますが、成長著しい19歳をアンカーのデクラン・ライスの脇に据える布陣としました。左サイドのコルウィルには、グヴァルディオラのような多様なアタックを期待しています。
アーセナルの41番の前に並ぶ4人は、サカ、コール・パルマー、ベリンガム、グリーリッシュ。エゼ、サンチョ、アンソニー・ゴードンがいる左サイドですが、ドリブルとパスの切れ味が戻ってきた今はグリーリッシュを選ぶでしょう。昨季のパフォーマンスを再現できるなら、フォーデンもレギュラー候補で、バイエルンで好調のマイケル・オリースも選ばれる可能性があります。
最前線はハリー・ケインですが、左右のウインガーを動かせるコール・パルマーを配するというオプションも考えられます。ペップのチームは、目下ブンデスリーガで最多アシストの絶対的エースと、フォルス・ナインを自在にスイッチできるでしょう。ワールドクラスのショットストッパーとリーダーシップがあるCBが出てくれば、間違いなく優勝候補です。
「アスレティック」の記事に触発されて、妄想を膨らませてしまいました。ペップが監督になったら、ルーク・ショー、メイヌー、メイソン・マウント、ラシュフォードの出番はなさそうですね…。いや、メイヌーなら、いやいやいや、これ以上この話を掘り下げるのはやめましょう。現在の彼は、マン・シティでプレミアリーグ5連覇と2度めのトレブルをめざしている監督です。
今季限りでマンチェスターを去るという噂が絶えないペップ・グアルディオラは、新たなチャレンジをどこに求めるのでしょうか。まだ53歳。ニューヨークやモナコで悠々自適の日々を送るような年ではありません。とはいえ、サウジプロリーグでビッグマネーを手に入れようとしたり、MLSやJリーグに渡って異文化コミュニケーションを楽しんだりするタイプではなさそうです。
指揮官として未踏の地であるセリエAで、これまでの戦績をトレースする「欧州主要リーグビンゴ」か。あるいは代表チームというパラレルワールドで、ワールドカップやオリンピック、ユーロ、コパ・アメリカを制する「トロフィービンゴ」をめざすのか。現役時代にブレシアとローマでプレイしており、イタリアのクラブという選択肢が最有力候補に見えます。
以前にファーガソンやヴェンゲルのような長期政権の可能性を問われたときは、「ノー」「飽きる」。ならばパリでは、3年ももたないでしょう。2020年にはバルサ復帰について、「一生に一度だけやるべきことがあると考えている」と否定。マンチェスターで8年を過ごした今は、考え方が変わっているかもしれませんが、バルセロナやミュンヘンにやり残したことはないはずです。
なぜ、こんな話を始めたかというと、「アスレティック」のティム・スピアーズ記者が「イングランド代表で指揮を執る最大のチャンス、最高のタイミング」といっているからです。ガレス・サウスゲートが退任した後、U-21代表を指揮していたリー・カーズリーが暫定監督に就任していますが、ウェンブリーでギリシャに敗れ、昇格のチャンスは潰えたと見られています。
2024-25シーズンを終えるまでマン・シティに残ると、イングランド代表における最速のスタートは2025年6月。アメリカ、カナダ、メキシコの共同開催となるFIFAワールドカップ2026の欧州予選の3節が初陣です。8月にイングランドで指揮を執る可能性を問われたときは、ふわっとした答えが返ってきています。
「人生で何をしたいのか決めなければならない。ここ(=マン・シティ)で続けるのか? 休むのか? 代表チームなのか、そうでないのか? いろいろある」
これを聞いた「アスレティック」の記者は、「まあ、ノーではなかった」と軽くいなしています。「ペップ率いるフットボールの母国が、60年ぶりにトロフィー奪還」。いやー、ロマンがあります。代表チームという新たなシステムにチャレンジするなら、モチベーションを高められる国を選ぶでしょう。スペイン、イングランド、あるいはブラジル…?
プレミアリーグファンとしては、最強レベルといわれる今の選手たちでチームを創るプロセスを見たくなります。ペップになったつもりで、先発メンバーを選んでみます。今季プレミアリーグでパスやゴールキックの精度が最も高いGKは、実はピックフォードなのですが、ヴァンサン・コンパニの下でビルドアップのスキルを高めたジェームズ・トラフォードを抜擢しましょう。
最終ラインはリコ・ルイス、ジョン・ストーンズ、マーク・グエイ、レヴィ・コルウィル。ペップなら、アーノルドを史上最強の偽SBに仕立ててくれる気もしますが、成長著しい19歳をアンカーのデクラン・ライスの脇に据える布陣としました。左サイドのコルウィルには、グヴァルディオラのような多様なアタックを期待しています。
アーセナルの41番の前に並ぶ4人は、サカ、コール・パルマー、ベリンガム、グリーリッシュ。エゼ、サンチョ、アンソニー・ゴードンがいる左サイドですが、ドリブルとパスの切れ味が戻ってきた今はグリーリッシュを選ぶでしょう。昨季のパフォーマンスを再現できるなら、フォーデンもレギュラー候補で、バイエルンで好調のマイケル・オリースも選ばれる可能性があります。
最前線はハリー・ケインですが、左右のウインガーを動かせるコール・パルマーを配するというオプションも考えられます。ペップのチームは、目下ブンデスリーガで最多アシストの絶対的エースと、フォルス・ナインを自在にスイッチできるでしょう。ワールドクラスのショットストッパーとリーダーシップがあるCBが出てくれば、間違いなく優勝候補です。
「アスレティック」の記事に触発されて、妄想を膨らませてしまいました。ペップが監督になったら、ルーク・ショー、メイヌー、メイソン・マウント、ラシュフォードの出番はなさそうですね…。いや、メイヌーなら、いやいやいや、これ以上この話を掘り下げるのはやめましょう。現在の彼は、マン・シティでプレミアリーグ5連覇と2度めのトレブルをめざしている監督です。
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