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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エヴァートン戦でPK失敗!シュートが打てなくなったハーランド、ケチャップの蓋が開くのは…?

直近のプレミアリーグ7試合1ゴール1アシストは、アーリング・ブラウト・ハーランドの戦績とは思えません。移籍初年度の2022-23シーズンは、公式戦53試合52ゴール。昨シーズンは45試合38ゴールで、リーグ戦の3試合連続ノーゴールは1度もありませんでした。ボクシングデーのエヴァートン戦ではPKを失敗し、勝利を逃す元凶となっています。

「チャンスを決められていない。もっとうまくやらなければならない。すべては自分にかかっている」。17節のアストン・ヴィラ戦で敗れた後、自らを責めたストライカーは、自信を喪失しているようです。ピックフォードに止められたキックはコースを読まれており、グヴァルディオル
がヘッドで送ったボールを押し込んだ瞬間、オフサイドを察して頭を抱えました。

彼のパフォーマンスに変化が生じたターニングポイントは、エティハドで0-4惨敗のトッテナム戦でしょう。プレミアリーグの最初の12戦では、1試合平均5.17本のシュートを打っていたハーランドは、その後の6試合は1.83本に激減しています。13節のリヴァプール戦は、ボールタッチ16回でパス成功は6本。唯一のオンターゲットだった82分のシュートは、2-0とされた後でした。

完敗に激怒したシティズンに「ゴースト(幽霊)」と非難された9番のシュート欠乏症は、時間が経つにつれて深刻化しています。マンチェスターダービーとヴィラ戦、エヴァートン戦は、PKを除けば1試合1本で、オンターゲットはゼロ。クリスタル・パレス戦で決めたヘッダー以来、300分に渡ってオープンプレーで枠に打っていません

ダービーでは敵陣ボックス内のタッチが2回のみで、ヴィラパークでは1回。エヴァートン戦でドリブルチャレンジ10回&クロス5本と大暴れのサヴィーニョは、自ら7本を放ちながら、9番が打てるボールを出せませんでした。フォーデンの5本のクロスも…いや、自信なきエースがゴールを狙おうとせず、頭で折り返すシーンが目立っていたことにも触れないとアンフェアです。

エヴァートン戦の96分、自陣からアルマンド・ブロヤがドリブルで攻め上がり、4対2の決定機となりました。追加タイムは6分、決まればジ・エンド。チェルシーから来たストライカーが持ちすぎず、左でどフリーだったドゥクレにスルーパスを通していれば、ハーランドは「公式戦4連敗の戦犯」として風当たりが強くなっていたでしょう。

サイドの連携不足、左右のアンバランス、最終ラインからのフィードのクオリティ、そしてナーバスになったストライカー…思いつく原因はあれど、改善策を形にするのは簡単なことではありません。2022-23シーズンにハーランドのゴールだけで8アシストだったデブライネが復調すれば、状況は変わるのでしょうか。

本日のレスター戦は、「11月からのプレミアリーグで1勝2分6敗対決」。直近の3試合で10失点の昇格チームとの一戦は、復活のきっかけとなるかもしれません。瓶に食い込んで微動だにしなかったケチャップの蓋は開くのか。キングパワーで最後に負けたのは2018年。プレミアリーグで5連勝中と与しやすい相手とのゲームで、何もできずに負けるはずはないと思いつつ…。


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