2025.04.06 マンチェスター・シティの話題
ハーランド不在のマンチェスターダービーは、最前線にマルムシュ?ペップの布陣と戦術に注目!

10月末まで7勝2分けで首位だったペップのチームが突如崩れた理由は、ロドリ不在のひとことだけでは説明できないでしょう。11月以降のプレミアリーグ21試合は、8勝4分9敗。カイル・ウォーカー、ギュンドアン、デブライネなどベテランの不振、最終ラインの負傷者続出、決められないウインガーなど、さまざまな要因が重なった結果、CL出場権獲得も危うくなっています。
本日14時キックオフのクレイヴン・コテージでリヴァプールがフラムを下し、オールド・トラフォードのマンチェスターダービーでアモリムが勝てば、マン・シティのプレミアリーグ5連覇の可能性は絶たれます。FAカップ準々決勝のボーンマス戦で足首を痛めたアーリング・ハーランドは最大7週間の離脱と報じられており、ペップはエース抜きでゴールをめざさなければなりません。
2022年にドルトムントから移籍して以来、94戦84発16アシストのエースのリタイアは最大の痛手かと思いきや、昨シーズンまでのマン・シティは彼がいなくても18勝2分2敗と圧倒的な強さを見せています。2つの敗戦は、2022-23シーズンの優勝を決めてからのブレントフォード戦と、昨季のカラバオカップのニューカッスル戦で、いずれもサブの選手ががっつり入ったBチームでした。
ただし今シーズンは、ハーランド不在で4勝3敗。FAカップのワトフォード戦や、カラバオカップのサルフォード&レイトンといった下部リーグのクラブとのゲームを除くと、勝ったのは前節のレスター戦だけです。レアル・マドリードには3‐1、リヴァプールには2‐0で完敗。停滞のきっかけとなったカラバオカップのトッテナム戦は、2-0から1点を返すのみに留まっています。
やはりフリアン・アルバレスの移籍は激痛だったのでしょう。かつては機能していた偽9番も、フォーデンやデブライネ、ベルナルド・シウヴァの調子が上がらなければ使いづらい戦術です。1月に加わったオマル・マルムシュは、公式戦12試合6ゴール1アシストと結果を出していますが、ビッグ6との4試合とレアル・マドリードとのホーム&アウェイはノーゴールに終わっています。
フランクフルトで過ごした2シーズンで、67試合37ゴールのストライカーはいい補強だったと思いますが、プレミアリーグ8試合で4つのポジションをこなしている現状は、発展途上でしょう。ハーランドがいない試合の布陣はすべて異なっており、マンチェスターダービーも手探りの戦い方になるかもしれません。
昨シーズンのマン・シティは、27ゴールのハーランドのほかに19ゴールのフォーデン、11ゴールのフリアン・アルバレス、8ゴールのロドリがいて、エースに依存せずとも勝ち切れるチームでした。しかし今季は、21ゴールのストライカーの次に決めているフォーデンが7ゴールしかなく、そのうち6つは1月の4試合に集中しています。
3位はグヴァルディオルとマルムシュの5ゴール。ウインガーの得点力不足も課題のひとつで、ジェレミー・ドク、サヴィーニョ、グリーリッシュを足しても6ゴールです。両サイドのドリブラーは単独の仕掛けが多く、以前の強みだったボックスの両脇を連携で崩すアタックが減っています。サイドに人数をかけられる3‐4‐2-1のアモリムは、対応しやすいのではないかと思われます。
レスター戦と同じ布陣なら、マルムシュとグリーリッシュをいかに分断するかが勝負のポイントとなりそうです。守備に問題を抱える19位に2-0で勝ったチームは、マンチェスター・ユナイテッド戦も同じ展開に持ち込めるでしょうか。1試合消化が少ないニューカッスルに1ポイント差の5位という厳しい現状で、あっさり負けるわけにはいきません。
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