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CLで大活躍のファン・デ・ベークは、主力かベンチか?記者&評論家のコメントまとめ!

ドニー・ファン・デ・ベークがフル出場を果たしたのは、唯一のアシストを記録したカラバオカップのブライトン戦以来、2ヵ月ぶりでした。チャンピオンズリーググループステージ4節、マンチェスター・ユナイテッドVSイスタンブール・バシャクシェヒル。4-2-3-1の中盤の右に入ったオランダ代表は、後ろをカバーしてくれるフレッジという相棒を得て、ボックス・トゥ・ボックスの役割を完璧にこなしました

69本のパスのうち、56本を成功させて2回のチャンスを演出。プレミアリーグでは不遇のプレーメイカーのプレイをチェックした「スカイスポーツ」は、「man-of-the-match performance」と表現しています。彼らと同様に高評価の「ミラー」は、クラブ担当の記者とOBのコメントを紹介。それぞれの言葉には、ポグバがピンチというニュアンスが感じられます。

「とても感銘を受けた。4000万ポンドの選手だ。誰もが、脇役ではない役割でプレイするのを見たがっている。彼はワンタッチ、ツータッチを好み、シンプルさをキープできる。自分を犠牲にして、他の選手を活かしていた」(リオ・ファーディナンド)

「ファン・デ・ベークは、ほぼパーフェクト。彼はセルフィッシュではないので、どこでもフィットして的確なボールを出せる」(オーウェン・ハーグリーヴズ)

「アヤックスからの夏のサインはボールを素早く動かし、ラインを崩し、ユナイテッドのフロント4に充分なサービスを提供した。ファン・デ・ベークが、スールシャールに対して中盤に何をもたらすことができるかを示したため、ポグバのチャンスは尽きる可能性がある」(マシュー・ハワーズ/ミラー/マンチェスター・ユナイテッドレポーター)

プレミアリーグでは、途中出場ばかりで6試合76分の出場に留まり、クリスタル・パレスに完敗したデビュー戦の1ゴールのみ。ロングボール、スルーパス、チャンスクリエイトはいずれもゼロで、チームにフィットしているとはいえません。前シーズンのプレミアリーグの終盤戦を14戦連続無敗で終えたチームが、今も勝ち続けているならわかります。あるいは絶対的なレギュラーが3人いるというなら理解します。しかし、現在のマンチェスター・ユナイテッドでアンタッチャブルな存在といえるのは、入団以来35試合21ゴール13アシストのブルーノ・フェルナンデスのみ。プレミアリーグで最も使われているフレッジとマクトミネイも、先発は5試合に留まっています。

「ユナイテッドは、アヤックスに所属していたオランダのインターナショナルをリスペクトし、夏に3900万ポンドを投資したが、スールシャールの下で彼が配されるポジションを知る者は少なかった。多くの人々がさまざまな推測をしたが、3か月後、答えはどこにもなかった」(スカイスポーツ)

調子がいいと戦術や交代策が硬直化し、戦績が悪化するとひたすら守備重視になるスールシャール監督は、ポグバとファン・デ・ベークを両方ベンチに置いて試合を始めるのをやめるべきではないでしょうか。昨季のチャンピオンズリーグにおけるファン・デ・ベークのプレイ時間を見ると、最前線が28分、2トップの下が最も長く967分、右のインサイドは268分、左が75分、アンカーに下がったのは21分。4-3-3なら左右のインサイド、4-2-3-1は中盤センターかトップ下が適役で、どこで起用しても攻撃力を高めてくれるはずです。

直近のプレミアリーグ4試合は、マティッチ、フレッジ、マクトミネイを中盤センターに配して2失点に抑えていますが、副作用(?)として4ゴールしか決められず、2勝1分1敗という微妙な戦績となっています。日曜日に行われるセインツとのアウェイゲームは、ファン・デ・ベークによって攻撃が活性化するということを証明するチャンスです。ポグバ、リンデロフ、ワン=ビサカが足を痛めており、欠場もしくは万全でない状態のプレイとなるなら、2失点を喫しても4点取ればOKというゲームに持ち込んだほうが勝ち目があるのではないでしょうか。

「彼らは、バシャクシェヒルに対してオープンに戦った。しかし、PSGやライプツィヒとのゲームでオープンである余裕があるか?ノー。プレミアリーグでサウサンプトンと対戦するとき、その余裕は?うーん、どちらともいえない」(ジェラルド・ブラント/スカイスポーツ)

スールシャール監督は、中盤に誰を起用するのでしょうか。「スカイスポーツ」の記者は、「ファン・デ・ベークを守備的なMFとして起用し、攻撃時にサイドをまかせるのは微妙なバランスを必要とする作戦であり、スールシャールにソリッドとリスクを交換する兆しはない」と否定的ですが…。


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