「マンチェスター・ユナイテッドのケガ人多発は新監督の練習に問題あり」ってホントですか!?
さて、ここからは、件の記事からの紹介です。元ネタはイギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」。彼らによると、プレミアリーグ15節のセインツ戦で足を痛めたスモーリングが、今季のマンチェスター・ユナイテッドにおける47件めのトラブルなのだそうです。負傷をシチュエーション別にみると、プレミアリーグのゲーム中が18件に対して、練習中も14件と多く、この数字が「練習に問題あり」という説のベースになっています。
ファン・ハール監督が就任して、マンチェスター・ユナイテッドは大きな体制変更を行いました。サー・アレックス・ファーガソン監督時代から23年間勤めていたフィジカルトレーナーが夏に引退。スポーツサイエンスの分野で第一人者と評価されていたコーチがトップチームを全体的にみる役割から外れ、代わりに担当となったのは、ファン・ハール監督が招聘したヨス・ファンダイク氏。新体制始動後、ケガ人が多発すると、サウサンプトンから「ケガ防止のスペシャリスト」マット・ラドクリフ氏を引き抜いています。「サッカー戦術には明るいが、フィットネスやケガについては強くない」という評価があるファン・ハール監督は、試行錯誤を重ねて、ケガ人発生を抑えながらチームを強化していく手法を模索しているようです。イギリス紙や専門家は現体制に対して懐疑的で、ファン・ハール流の厳しい練習に加えて、これまでマンチェスター・ユナイテッドにいた優秀な人材にいい仕事をさせなかったことが今の状況を招いた理由になっているのではないかと指摘しています。
と、ここまでがサッカーキングならびにイギリス紙の記事のダイジェストです。これらの記事が語っているのはあくまでも可能性であって、詳細なメニューまでわからないなかでは、ケガ人多発の要因を特定するのは専門家でも難しいのだと思います。新体制に決定的な問題があるのか、大きな変化が選手の心身にストレスを与えただけで今後は改善していくものなのかを判断するには、しばらく時間が必要でしょう。
この記事を紹介させていただいたのは、専門知識はないながらもサッカークラブの組織やフィットネスにまつわる話に単純に好奇心があったのと、「スポーツ医学に詳しいジャーナリストの方、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルの練習やコンディショニングを取材して、比較本を書いていただけませんか?」といいたかったからです。各クラブがシークレットにしていることも多そうで、難しいのかもしれませんが、こんな本が出たら3000円でも買うでしょうね。とはいえ、これは発行してくれる出版社を見つけるのが大変そうです。そもそもスポーツ関連本が売れないなかで、圧倒的に狭くてマニアックなテーマですから。
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