2021.01.14 マンチェスター・ユナイテッドの話題
普段はうるさいOBたちも大興奮!首位に立ったスールシャール監督にリスペクトを。
「マンチェスター・ユナイテッドがタイトル争いをするなんていう人はいないと思っていた。でも、今はその立場にいる。凄い!こんなことは想像していなかった」「変なシーズンだけど、ファンは信じてはいけないのか?なぜいけない?フロントスリーを見ろ。中盤の4人を見ろ。ブルーノ・フェルナンデスを見てほしい。とてもファンタスティックな選手ばかりだ」(ガリー・ネビル)
「エキサイトしよう。長い道のりだった。マンチェスター・ユナイテッドのようなクラブは、チャレンジしなければならないのに、サー・アレックスが去ってから見たのはグレートなものではなかった。今も特段エキサイティングなフットボールではないし、マンチェスター・ユナイテッドに期待するブランドでもない。でも、オーレがクラブに来てから前面に出そうとしてきたものがある。われわれはたった今、報われたんだ」(ガリー・パリスター)
マンチェスター・ユナイテッドのOBのみなさんが、プレミアリーグのトロフィーを獲得したかのようにはしゃいでいます。かくいう私も、彼らと同じようにテンションが上がっています。「シーズンは半分も終わっていない」「リヴァプールやマンチェスター・シティは明らかにレベルが上だ」…頭ではわかっているのですが、プレミアリーグ11戦連続無敗という記録と、順位テーブルの頂点という事実は、抗うことができない麻薬です。
リヴァプールとの決戦は日曜日。膨らんだシャボン玉は、そこで弾けるかもしれません。イングランドの晴天のような、束の間の喜びで終わる可能性は低くはありませんが、あと3日だけでも、ユルゲン・クロップ率いる最強チームを見下ろす快感に浸りたい…。デヴィッド・モイーズ、ルイス・ファン・ハール、ジョゼ・モウリーニョが実現できなかった年明けの首位というポジションに立ったオーレ・グンナー・スールシャールに、あらためて拍手を送りたいと思います。
私は以前から、スールシャールに長期的な強化を任せず、マウリシオ・ポチェッティーノのような素晴らしい指導者にクラブの未来を託すべきだと主張してきました。今も、その思いは変わりません。スパーズの元監督はパリに取られてしまいましたが、コンセプチュアルな戦術をインストールできる監督を招聘し、欧州で勝てるチームを創り上げてほしいという願いを抱き続けています。
一方で、スールシャール監督はリスペクトされるべきとも思っています。負ければ罵詈雑言を浴び、負け続ければ解任の憂き目に遭う過酷な仕事にトライする指揮官たちは、勝っているときに称賛されなければ浮かばれないからです。マンチェスター・ユナイテッドというプレッシャーが厳しいチームの指揮を請け負ったレジェンドは、素晴らしいシーズンを過ごしています。ここからは、現在の指揮官を称えるべきポイントをいくつか挙げてみましょう。
彼の最大の魅力は、モチベーターとしての力量です。就任以来2年で、プレミアリーグで10試合以上連続無敗を3回も記録しているのは、自信をもって戦っている選手たちをさらに乗せることができるからでしょう。ジョゼ・モウリーニョが続投していればチームを去っていたアントニー・マルシアルに、キャリアハイの17ゴールを決めさせたのは、丁寧なコミュニケーションとCFへのコンバートという彼の仕事が的を射ていたからだと評価しています。マンチェスター・ユナイテッドは、以前と比べるとずいぶん明るいチームになりました。
若手の成長も、スールシャール監督の手柄のひとつとして記憶しておくべきでしょう。ラシュフォードを発掘したのはファン・ハールで、マクトミネイに守備を教えたのはモウリーニョですが、彼らに加えてルーク・ショー、メイソン・グリーンウッドらのクオリティは確実に高まっています。プレミアリーグに慣れるのに時間がかかったフレッジと、自信喪失気味だったエリック・バイリーを蘇生させたのも素晴らしいのひとこと。今季に入ってから獲得したファクンド・ペリストリ、アマド・ディアロ・トラオレといった10代の新戦力がどんな成長を遂げるか、今から楽しみです。
これまでウィークポイントだった補強が的確になったのは、経営ボードを称えるべきか、マネージャーもセットでほめるべきか。2019年の夏にワン=ビサカ、マグワイア、ダニエル・ジェームズを獲得し、年明けにはブルーノ・フェルナンデスという大ヒットを決めました。昨夏のファン・デ・ベークは今後に期待できる逸材で、アレックス・テレスも納得の補強。駆け込みでゲットしたエディソン・カバーニは、優勝争いを続けるためになくてはならない存在になりつつあります。
直近の1年半で獲得した新戦力と、指揮官によってモチベートされたワールドクラスが、これまで足りなかったリーダーシップを発揮し、勝負強さの原動力となっています。マグワイアはキャプテン。ポグバは若手から慕われており、ブルーノ・フェルナンデスは誰よりも長い距離を走破しながらチームを鼓舞しています。伸びしろがある若手の成長力とベテランの経験値がブレンドされたチームは、もっと強くなるはずと信じています。
「攻撃的なチームを創ると宣言していたのに、めっちゃリアクションサッカー」「個の力への依存度が高いゆえ、ひとたび空回りし出すと戻すのに時間がかかる」「交代策が???」などなど、ツッコミどころ満載ではあるものの、サー・アレックスが去って以来のチームのなかで、今のスカッドがいちばん気に入っています。ライバルの巨大な背中を見続けてきたわれわれサポーターを、ここまで連れてきてくれた監督に、感謝の言葉を送りたいと思います。ありがとうございます。優勝を夢見て応援できるのは、8年ぶりです。今季は、ぜひトロフィーを獲得してください。できれば、ファン・ハールが手にしたFAカップや、モウリーニョとともに味わったヨーロッパリーグではなく…。
「エキサイトしよう。長い道のりだった。マンチェスター・ユナイテッドのようなクラブは、チャレンジしなければならないのに、サー・アレックスが去ってから見たのはグレートなものではなかった。今も特段エキサイティングなフットボールではないし、マンチェスター・ユナイテッドに期待するブランドでもない。でも、オーレがクラブに来てから前面に出そうとしてきたものがある。われわれはたった今、報われたんだ」(ガリー・パリスター)
マンチェスター・ユナイテッドのOBのみなさんが、プレミアリーグのトロフィーを獲得したかのようにはしゃいでいます。かくいう私も、彼らと同じようにテンションが上がっています。「シーズンは半分も終わっていない」「リヴァプールやマンチェスター・シティは明らかにレベルが上だ」…頭ではわかっているのですが、プレミアリーグ11戦連続無敗という記録と、順位テーブルの頂点という事実は、抗うことができない麻薬です。
リヴァプールとの決戦は日曜日。膨らんだシャボン玉は、そこで弾けるかもしれません。イングランドの晴天のような、束の間の喜びで終わる可能性は低くはありませんが、あと3日だけでも、ユルゲン・クロップ率いる最強チームを見下ろす快感に浸りたい…。デヴィッド・モイーズ、ルイス・ファン・ハール、ジョゼ・モウリーニョが実現できなかった年明けの首位というポジションに立ったオーレ・グンナー・スールシャールに、あらためて拍手を送りたいと思います。
私は以前から、スールシャールに長期的な強化を任せず、マウリシオ・ポチェッティーノのような素晴らしい指導者にクラブの未来を託すべきだと主張してきました。今も、その思いは変わりません。スパーズの元監督はパリに取られてしまいましたが、コンセプチュアルな戦術をインストールできる監督を招聘し、欧州で勝てるチームを創り上げてほしいという願いを抱き続けています。
一方で、スールシャール監督はリスペクトされるべきとも思っています。負ければ罵詈雑言を浴び、負け続ければ解任の憂き目に遭う過酷な仕事にトライする指揮官たちは、勝っているときに称賛されなければ浮かばれないからです。マンチェスター・ユナイテッドというプレッシャーが厳しいチームの指揮を請け負ったレジェンドは、素晴らしいシーズンを過ごしています。ここからは、現在の指揮官を称えるべきポイントをいくつか挙げてみましょう。
彼の最大の魅力は、モチベーターとしての力量です。就任以来2年で、プレミアリーグで10試合以上連続無敗を3回も記録しているのは、自信をもって戦っている選手たちをさらに乗せることができるからでしょう。ジョゼ・モウリーニョが続投していればチームを去っていたアントニー・マルシアルに、キャリアハイの17ゴールを決めさせたのは、丁寧なコミュニケーションとCFへのコンバートという彼の仕事が的を射ていたからだと評価しています。マンチェスター・ユナイテッドは、以前と比べるとずいぶん明るいチームになりました。
若手の成長も、スールシャール監督の手柄のひとつとして記憶しておくべきでしょう。ラシュフォードを発掘したのはファン・ハールで、マクトミネイに守備を教えたのはモウリーニョですが、彼らに加えてルーク・ショー、メイソン・グリーンウッドらのクオリティは確実に高まっています。プレミアリーグに慣れるのに時間がかかったフレッジと、自信喪失気味だったエリック・バイリーを蘇生させたのも素晴らしいのひとこと。今季に入ってから獲得したファクンド・ペリストリ、アマド・ディアロ・トラオレといった10代の新戦力がどんな成長を遂げるか、今から楽しみです。
これまでウィークポイントだった補強が的確になったのは、経営ボードを称えるべきか、マネージャーもセットでほめるべきか。2019年の夏にワン=ビサカ、マグワイア、ダニエル・ジェームズを獲得し、年明けにはブルーノ・フェルナンデスという大ヒットを決めました。昨夏のファン・デ・ベークは今後に期待できる逸材で、アレックス・テレスも納得の補強。駆け込みでゲットしたエディソン・カバーニは、優勝争いを続けるためになくてはならない存在になりつつあります。
直近の1年半で獲得した新戦力と、指揮官によってモチベートされたワールドクラスが、これまで足りなかったリーダーシップを発揮し、勝負強さの原動力となっています。マグワイアはキャプテン。ポグバは若手から慕われており、ブルーノ・フェルナンデスは誰よりも長い距離を走破しながらチームを鼓舞しています。伸びしろがある若手の成長力とベテランの経験値がブレンドされたチームは、もっと強くなるはずと信じています。
「攻撃的なチームを創ると宣言していたのに、めっちゃリアクションサッカー」「個の力への依存度が高いゆえ、ひとたび空回りし出すと戻すのに時間がかかる」「交代策が???」などなど、ツッコミどころ満載ではあるものの、サー・アレックスが去って以来のチームのなかで、今のスカッドがいちばん気に入っています。ライバルの巨大な背中を見続けてきたわれわれサポーターを、ここまで連れてきてくれた監督に、感謝の言葉を送りたいと思います。ありがとうございます。優勝を夢見て応援できるのは、8年ぶりです。今季は、ぜひトロフィーを獲得してください。できれば、ファン・ハールが手にしたFAカップや、モウリーニョとともに味わったヨーロッパリーグではなく…。
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とてもいいチームになりつつあると思いますし、スルーシャールの仕事には感謝ですね。毎週成長していくチームを見られるのは本当に楽しいです。