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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

真のリーダーか、孤高のソリストか。帰ってきたCR7に託したい、秘かな願い。

「みんなが知っているように、18歳でマンチェスターと契約して以来、サー・アレックス・ファーガソンはキーだった。スポルティング・リスボンにいた頃、マンチェスターと対戦したのを覚えている。私にとって、サー・アレックス・ファーガソンはフットボールの父親のような存在なんだ。彼にはたくさん助けられたし、いろいろなことを教えてくれた。われわれの関係は強く、彼が果たした役割が大きいのはいうまでもない。彼がとても好きだ。僕がマンチェスター・ユナイテッドと契約して、今ここにいるのは彼のおかげだ」

若かりし日々をともに過ごしたボスとの関係を語る彼の言葉を聞いて、予想だにしていなかったビッグディールにようやく現実感を覚えました。クリスティアーノ・ロナウドが、マンチェスター・ユナイテッドに、プレミアリーグに帰ってきました。

2003年にオールド・トラフォードにやってきた18歳のヤングスターは、強引なドリブルをカットされる日々を繰り返しながら、ドリブラーからゴールゲッターに成長しました。マンチェスター・ユナイテッドで過ごした6シーズンで、公式戦292試合で118ゴール、プレミアリーグ194試合86ゴール。2007‐08シーズンにはチャンピオンズリーグの得点王に輝き、クラブの3度めのビッグイヤー獲得に貢献しています。

その1年後、マドリードに旅立った7番は、とてつもなく大きな存在となってマンチェスターに戻ってきました。チャンピオンズリーグ制覇5回、クラブワールドカップは4回、高々と掲げたトロフィーはトータル34。バロンドールは5回を数え、36歳になった今は、あの頃の話をするのが憚られるようなオーラを纏っています。

正直にいうと、クリスティアーノ・ロナウドの復帰については懐疑的でした。5月31日付の「スールシャールがクリスティアーノ・ロナウドにポジションを保証って、ホントですか!?」と題した記事では、「おもしろいですね」「プロレスなら盛り上がるでしょうね」「プレミアリーグ関連のゴシップを繰り出す記者のみなさんは、いつも作文がお上手ですね」「カバーニとの70歳コンビって、今、令和ですよね?」と、ひたすらいじり倒させていただきました(お恥ずかしい)。

彼の復帰に及び腰だったのは、36歳という年齢を懸念したからではなく、「ストイック、セルフィッシュ、ソリスト」と形容されるキャラクターが気になっていたからです。私が好きなのは、香川真司をフォローし続けたウェイン・ルーニーや、ギャグを連発してスタッフのハートをつかみ、ポグバを心酔させたズラタンのような明るいリーダーです。今なら、ブルーノ・フェルナンデス。彼とポグバが周囲を盛り上げる明るいチームに、CR7は不必要に思えました。

毎日メディアを見るたびに気が重くなったモウリーニョの陰湿な季節を終え、戦術三流&人柄一流の稀代のモチベーター、スールシャールがやってきて、ようやく穏やかな気分で試合や記事を追えるようになりました。レジェンドが指揮を執る現在のチームは、プレミアリーグの優勝候補とはいえません。モヤモヤするゲームが続くたびに、「そんなことしてたら解任になりますよ」とはいいながらも、「解任してほしい」とはっきりいえないのは、選手たちが指揮官をリスペクトしているのがわかる今の雰囲気を愛しているからだと自覚しています。

そんななかに、タイガーがやってきて、大丈夫なのか?ダニエル・ジェームズが着けていた21番がカバーニのウルグアイ代表でのナンバーだったという幸運があったとはいえ、当たり前のように7番を譲り受けたと聞いて、4月にユーヴェOBのマッシモ・マウロ氏が言い放った言葉を思い出しました。

「ロナウドは、これまでプレイしてきたチームでリーダーだったことは一度もない。今後もリーダーには決してならないだろう。彼は独立した会社のようなもので、チームの売上よりも自身の売上のほうが重要と考えているようだ。元々そういう性格で、マラドーナタイプのリーダー。今さら変わるわけがない。チームメイトを牽引することなく、自分のゴールのためにチームメイトからボールを要求し続ける。偉大なるソリスト。チームワークする人間ではない」

マンチェスター・ユナイテッドに戻ってきた彼は、恩師ファーガソンとともに戦ったクラブに再び栄光をもたらしたいという気持ちが強いようです。われわれが今、見ているのは、真のリーダーに変貌を遂げようとしている元エゴイストなのか。あるいは、チームメイトとの会話よりも鏡をみるのが好きな孤高のスーパースターなのか?

いえ、いいんです。そういうキャラなのはわかったうえで、応援しますので。しかし、心のどこかに、ロナウド&ブルーノ&ポグバが一体感をもって引っ張る最強チームを見たいという気持ちがあるのです。若い選手たちが「クリスティアーノにはいつも助けられている」といっているのを聞いたら、号泣してしまいそうです。スールシャール監督について語った言葉に可能性を感じながら、新たなチームの船出を見守りたいと思います。

「マンチェスター・ユナイテッドで2、3年一緒にプレイしており、彼とはいい関係を築いている。今は役割が変わり、僕は選手で彼は監督だ。でも、そんなことは問題ではない。彼との関係は素晴らしいものだ。さっきもいったけど、チームが結果を出すためにマンチェスターにいるんだ。監督が望むことがあれば、何でも頼ってほしい。そう、僕は何でもできるからね」


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“真のリーダーか、孤高のソリストか。帰ってきたCR7に託したい、秘かな願い。” への4件のフィードバック

  1. グーナーです より:

    現代のプレミアにおいて、ディフェンスをサボるFWがピッチにいることは致命的な弱点になるかと思います。
    その一方で、そんな安っぽい弱点なんて気にもならないくらい結果を出し続けるのがCR7というスーパースターなのかなとも思います。
    どのような物語が待っているかは分かりませんが、ここは一人の観客としてスターの凱旋を楽しみにしたいと思います。

  2. 千兵衛 より:

    >戦術三流&人柄一流の稀代のモチベーター、スールシャール

    大笑いしながら、深く同意です(笑)。

  3. のこ より:

    ジョーク大好きなズラタンは私も大好きなリーダーです!2人でインタビューを受けているときのポグバの楽しそうな顔が印象的でしたね。
    ロナウドに憧れた選手も多いでしょうし、是非彼には中心になって引っ張っていってもらいたいです(そして是非ともタイトルを…)。

  4. ルーニー より:

    戦術どころか補強も三流です。上手く行かないと思います

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