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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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CR7やPPに遠慮してます!? とにかく気になるブルーノ・フェルナンデスの謎スタッツ!

プレミアリーグ16試合8ゴール3アシスト、チャンピオンズリーグ5試合6ゴール、公式戦トータル21試合14ゴール3アシスト。スタッツだけを見せられれば、プレミアリーグファンの大半が「このストライカーは獲得して正解」と口を揃えるでしょう。

「走らない」「プレスに参加しない」「消えている時間が多い」といった批判が聞こえてくるクリスティアーノ・ロナウド。賛否両論あれど、「彼がいなければ、CLのノックアウトラウンド進出は難しかった」とはいえるのではないでしょうか。

気になるもうひとりは、プレミアリーグ19試合7ゴール3アシスト、チャンピオンズリーグ5試合6アシスト、公式戦トータル26試合7ゴール9アシスト。プレーメイカーとして悪くない数字ですが、昨季の公式戦58試合28ゴール17アシストと比べると、得点力が明らかに落ちています。

リーズとの開幕戦でハットトリックを決めたブルーノ・フェルナンデスは、ロナウドがいなかったプレミアリーグでは4戦5発。ところが、ともに戦ったリーグ戦とCLでは、20戦2発9アシストと別人のようなスタッツに変貌します。

スールシャールの失敗のひとつは、CR7とブルーノを掛け算にできなかったことでしょう。昨シーズンの王様は、運動量が少なかった36歳をフォローする執事と化してしまい、深い位置からロングフィードを入れる姿が目立つようになりました。ロナウド不在のプレミアリーグ4試合は、1試合あたりのシュートが2.8本、オンターゲットは1.5本。エースの後ろで走り回った15試合は2.0本で、オンターゲットは何と!0.4本というプアな数字です。

チャンピオンズリーグで決勝ゴール3発と、劇的な同点ゴールをゲットしてくれた7番には、評論家やサポーターから不要論まで出てきています。2007-08シーズンのCLで11試合8ゴール1アシストという数字を残し、欧州制覇の立役者となったレジェンドをリスペクトする者としては、今からでも何とかブルーノやサンチョと連携していただき、復帰は成功だったといえるようになってほしいのです。

いや、もしかしたら問題は、CR7ではなくブルーノのほうにあるのかもしれません。ユーロ2020で4戦5発1アシスト、ワールドカップ予選でも6戦4発2アシストと結果を出している大エースに対して、ブルーノはユーロで4試合ノーゴール、ワールドカップでも7戦1ゴール2アシストと絶不調です。ロナウドといると、執事やお世話係に徹してしまう説…もっといえば、「ジャイアンタイプに滅法弱い説」。いかがでしょうか?

ここでもうひとつ、ジャイアンがいるとパシリ…いやかわいい後輩、いなければキングに変身するという説を裏付けるデータを紹介しましょう。マンチェスター・ユナイテッドのジャイアンタイプといえば、PPことポール・ポグバを忘れてはいけません。昨季のプレミアリーグとCL・ELで、ポグバがいた試合といなかった試合を比べると…。

ポグバ出場=31試合9ゴール11アシスト
ポグバ不在=15試合12ゴール4アシスト

ロナウドと同様に、一緒にプレイするとゴールが減ってアシストが増えるという現象が発生するのです。ブルーノ・フェルナンデスを軸とした攻撃力のあるチームを創るなら、カバーニのような「優しい先輩」と組ませてあげるのが得策なのかもしれません。

このうえは、説を立証するために、ジャイアンサンプルのルカクと、優しい先輩代表のフィルミーノを試してみたいのですが…。もとい、がんばれブルーノ!上がれ上がれ上がれ!打て打て打て!自ら積極的に打てば、GKが弾いたボールがゴール前にこぼれ、ロナウド先輩が決めてくれるぞ!

…失礼しました。何しろブルーノが好きなもので、ついつい熱くなってしまいました。本件、リサーチと分析を継続いたします。2月に「ロナウド+ポグバ+ブルーノ」となったら、どうなるのでしょう。観たいような、観たくないような。


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