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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

バイエルン戦でタッチ数20回、パス6本…ラスムス・ホイルンドがシュートを打てない理由。

チャンピオンズリーググループステージ最終節、必勝のバイエルン戦は0-1の完敗。マンチェスター・ユナイテッドはシュートを5本しか打てず、オンターゲットはルーク・ショーのミドルのみでした。いつも通りゴールを狙っていたのは、3本を記録したブルーノ・フェルナンデスだけで、前線が1本では最下位敗退もやむをえません。

最も気になるのは、何もできなかったラスムス・ホイルンドです。フル出場で、通したパスはたったの6本。ボールタッチは20回しかなく、ボックス内はゼロで終わっています。ポジティブなスタッツは、ドリブル成功1回のみ。最初の4試合で5ゴールをゲットした20歳のストライカーは、ドイツ王者との大事な一戦で自らの強みを発揮できませんでした。

キム・ミンジェとウパメカノに前を向かせてもらえず。ホイルンドの沈黙を予想した記者は、少なくなかったはずです。チャンピオンズリーグではゴールを決めていますが、プレミアリーグでは未だノーゴール。90分あたりのシュート1.8本は全体の106位で、ドゥグラス・ルイス、パペ・マタル・サール、ロドリを下回っています。

ホイルンドはなぜ、シュートを打つことすらできずに苦しんでいるのでしょうか。最大の理由は、マンチェスター・ユナイテッドが彼にどう決めさせるのか、意思統一ができていないからでしょう。象徴的だったのは、ボーンマス戦の67分。ダロトがボックス右を突破した決定機です。ニアに入った11番へのコースが空いていたのに、SBは強引にシュートを放ち、頭を抱えました。

マンチェスター・ユナイテッドのウインガーは自ら打つのが好きで、クロスの優先順位を落としています。シュート数37本のラシュフォードと31本のガルナチョはTOP20に入っており、アントニーを加えてもクロスは57本。リーグ3位の110本を上げているブルーノ・フェルナンデスは、インスイングでファーに入れるのが定番で、ホイルンドを活かすボールは多くありません。

ちなみにアーセナルは、サカ、マルティネッリ、トロサールを足すと194本。ジェズスやサカ、マルティネッリがボックス内で足元に収め、DFと勝負するシーンが目立っています。マンチェスター・シティは、フリアン・アルバレス、ベルナルド・シウヴァ、フォーデンが151本。いずれもハーランドが動くタイミングとエリアを熟知しています。

セリエAで出場32試合、先発20試合と主要リーグでの経験値が低いヤングスターは、チームメイトの目線を集められるでしょうか。ノーゴールのストライカーをエースとしている限り、マンチェスター・ユナイテッドがTOP10で最少ゴールという屈辱のポジションを脱することはないでしょう。次節こそ…いや、アンフィールドでは難しいでしょうね


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