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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「残留か、売却か」…マンチェスター・ユナイテッドの選手に関する現地メディアの読者投票をチェック!

「今シーズンは、個人としてもチームとしても、期待していたレベルには達していない。正直にいってほしいといわれれば、プレミアリーグでプレイし続けるのは難しいと考えるかもしれない。でもそれは、ユーロが終わってからだ。何事も、FAカップ決勝とユーロに対する集中力を奪うことはできない。これ以上に大事なことなどない」

オールド・トラフォードから離れる可能性について語ったのは、ブルーノ・フェルナンデス。自分が残りたいと思っていても、クラブが望まなければ、移籍を検討せざるをえないといっています。サー・ジム・ラトクリフと新たな経営ボードは、チームの強化における財政的な制約条件を緩和すべく、大半の選手を売却候補にすると報じられています。

マンチェスター・ユナイテッドが絶対に売らないといわれているのは、コビー・メイヌー、ラスムス・ホイルンド、アレハンドロ・ガルナチョのみ。他の選手は、オファーがあれば前向きに検討するようです。攻守ともに貢献度が高いキャプテンの放出も辞さずとするなら、昨夏のマーケットで獲得したばかりのオナナやメイソン・マウントも安泰とはいえないでしょう。

「テレグラフ」のジェームズ・ダッカー記者は、「3人以外はすべて売却候補」と伝えた月曜日の記事のなかで、読者に対して「Keep or sell」の投票を実施しています。結果を見ると、「残留させるべき」という声が8割を超えたのは、メイヌー、ホイルンド、ガルナチョ、リサンドロ・マルティネス、ダロト、ブルーノ・ファルナンデスだけでした。

彼ら以外に残留が多数派となったのは、アマド・ディアロ、オナナ、メイソン・マウント、ルーク・ショー、マクトミネイ。マグワイアを支持する声は43%で、ジョニー・エヴァンス、マラシア、グリーンウッド、ワン=ビサカは30%に届きません。2年前に入団したカゼミーロ、ヴァラン、エリクセンのベテラン勢は、90%以上が「Sell」のボタンをクリックしています。

ワースト3はマルシアル、アムラバト、ファン・デ・ベーク。彼らについては、経営ボードも既にジャッジしているはずです。やっかいなのは、ラシュフォードとアントニー。84%が売却すべしといっている10番は高額のサラリーがネックで、90%が不要と答えたウインガーは移籍金がハードルとなりそうです。

ああ、ラシュフォード。サポーターの多くは、数々のビッグチャンスミス、セルフィッシュなカットイン、周囲との連携のなさ、守備に戻らない姿に嫌気がさしてしまったようです。マンチェスターダービーに敗れた夜のバースデーパーティーや、ベルファストのナイトクラブなどの残念なニュースがなければ、来季の巻き返しに期待するという声が増えたかもしれません。

週給32万5000ポンドは、数年にわたって獲得をめざしてきたパリ・サンジェルマンも越えられないハードルのようです。「買い手がつかない」という理由で、来季も残るのではないでしょうか。いいきっかけがあれば人間は変わると信じる私も、諦めモードに突入してしまいました。「新監督にモチベートされれば、1年はゴールマシンに戻るかも」とは思うのですが…。

マルシアルやベテラン勢がチームを離れ、高額なサラリー負担が減れば、成長を期待できる若い選手を引き入れられるようになるでしょう。優勝争いに食い込めるレベルに到達するまでにクロップは4年、アルテタは3年を費やしています。われわれも、うまくいったとしても3年はかかるのでしょう。サー・アレックスが去り、モイーズが来てから11年も経つのですね。


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