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さすがに苦しい…マンチェスター・ユナイテッド、セスクに38億円オファー

本人も乗り気といわれていたチアゴ・アルカンタラを、バルセロナ時代の元上司であるグアルディオラにひっくり返されてバイエルン・ミュンヘンに持っていかれたのは痛かったですね。マンチェスター・ユナイテッドの中盤補強が頓挫しています。一時期、獲得をめざしていたと報道されていたオランダ代表のストロートマンもローマ入りが濃厚。現在、これといった候補のリストアップもままならない状況です。そんななか、イギリスの「BBC」「スカイスポーツ」が、バルセロナのセスク・ファブレガスに2500万ポンド(約38億円)のオファーを提示したと報道しています。

以前から、本ブログでは「マンチェスター・ユナイテッドはセンターMFの補強が第一優先で、いちばんいいのはセスク・ファブレガス」と書いていましたが、実際に獲得するとなると、厳しいのひとこと。本人が移籍する気がなく、アーセナルからバルセロナに移籍したときに「バルセロナを出ることがあれば、第一優先権がアーセナルにある」という契約が付いていると伝えられています。また、チアゴ・アルカンタラの移籍金が2500万ユーロ(約32億円)といわれているのに対し、セスクの38億円にバルセロナがOKを出すとは考えられず、少なくともこの1.5倍の金額は必要となるでしょう。お金、本人の意向、先方の事情、アーセナルとの契約の存在と四重苦の状態でもオファーを出したというなら、マンチェスター・ユナイテッドはこれをどう打開しようとしているのか、逆に興味が湧きますね。何かウルトラCがあるのか、苦し紛れなのか、引き続き行方を見守りましょう。

昨季、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグで優勝できたのは、ケガ人発生による戦力低下の影響を最小限に抑え、下位クラブに対して取りこぼしをしなかったから。一方で、チェルシーやマンチェスター・シティとの直接対決では明らかに力負けしており、レアル・マドリードにチャンピオンズリーグで敗退したのも、ナニに対する疑惑のレッドカードを差し引いても順当といえる状態でした。つまり、このままでは来季のプレミアリーグ連覇もチャンピオンズリーグでの上位進出も難しいのです。DFラインも心配ですが、昨季はケガが多かったフィル・ジョーンズがフル稼働すれば、ここは何とか改善するとして、どうにもならないのが中盤の真ん中。シーズンを通じて活躍したキャリックも、自陣でボールを奪われるプレイは減らず、相棒として、通年で計算できるのがクレヴァリーだけでは大いに不安です。「資金はある」と公言しているエド・ウッドワードCEOですが、そろそろ本気で一本釣りにいかないと、あっという間に8月が終わってしまいそうなのですが…。

期待しないでセスクとバルセロナとの交渉を見守りつつ、次の候補が挙がってくることを焦らず待ちましょう。チェルシーもマンチェスター・シティもさらなる補強を進めています。マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ連覇には、今のところレッドライトが点滅しています。

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