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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

オールド・トラフォードの名前が変わる?ザークツィーは逆転?マン・ユナイテッドの気になる話題。

オールド・トラフォードがバンク・オブ・アメリカに?マンチェスター・ユナイテッドがネーミングライツの売却を検討中と報じられています。背景にあるのは巨額の借入金。「アスレティック」のアダム・クラフトン記者によると、クラブは6億5330万ポンドの負債を抱えており、高金利の枠を早期に潰す必要があるそうです。

サー・ジム・ラトクリフが出資した2億3800万ポンドのうち、1億2000万ポンドはスタジアムやトレーニング施設のインフラ整備に充当する予定だったのですが、実際には借金の返済にまわっていたとのこと。サポーターズ・トラストは、「決める前に意見を聞いてくれ」といっているようですが、ある日突然、ナンチャラアメリカ。いやいや、「アメリカ」はさすがに…。

とまあ、何かと話題になるマンチェスター・ユナイテッドですが、出遅れといわれていたトランスファーマーケットでは、状況は好転しているようです。エヴァートンのジャラッド・ブランスウェイトは、総額4300万ポンドのオファーの後、進展はないものの、リールのレニー・ヨロにアプローチしながらネクストアクションを模索しているといわれています。

明確に期待が高まったのは、ボローニャのFWジョシュア・ザークツィー。昨季セリエAで34試合11ゴール4アシストのストライカーには、3400万ポンドという格安のバイアウト条項があり、ACミランが獲得に近づいていると伝えられていました。ところが代理人のキア・ジョラブチアン氏が1260万ポンドのマージンを要求し、交渉はストップしています。

ミランは既に他のストライカーの照会を始めており、ディールはこのままフリーズする可能性があります。現地の複数メディアが「マンチェスター・ユナイテッドは、3400万ポンドを支払う用意があるとボローニャに伝えた」とレポート。「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者は、ジョラブチアン氏ともコンタクトを取っているといっています。

「契約が成立するまでには、やるべきことがたくさんある。わかっているのは、マンチェスター・ユナイテッドは4000万ユーロ(3400万ポンド)の契約解除金を支払う用意があり、ザークツィーの代理人との協議は始まっていないということだ。これこそが、問題の核心となるだろう。彼らが個人条件とその他の詳細について合意できるかどうかだ」(ダルメシュ・シェス)

フィリぺ・コウチーニョやダヴィド・ルイスが顧客となっているエージェントは、マンチェスター・ユナイテッドとの関係も良好で、高額のマージンを取り下げる可能性があるといわれています。ユーロ2024でルーマニアと戦うことになったオランダは、7月10日の準決勝まで進む可能性が高そうですが、エージェントとの交渉が妥結すれば、7月中に完了に漕ぎ着けられるでしょう。

高額のディールを嫌うマンチェスター・ユナイテッドは、ザークツィー獲得が失敗に終わった際の次善手として、リールのジョナサン・デイヴィッドとエヴァートンのカルヴァート・ルーウィンを候補としているとのこと。カルヴァート=ルーウィンが4000万ポンドから下がらなければ、おそらく撤退。ジョナサン・デイヴィッドの移籍金は、ザークツィーと変わらないようです。

手薄な最前線の強化を進めながら余剰戦力を整理し、7月中にCBや中盤センターなど弱点補強の目処が立てば、それなりに戦えるチームになるでしょう。テン・ハフ監督の最初の仕事は、ラシュフォード、メイソン・マウントなど不振に陥った選手たちのモチベーションを高めることです。少しずつ、いい話が増えてくるといいですね。それにしても、アメリカはちょっと…。


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