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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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指揮官の信頼は絶大!マンチェスター・ユナイテッドの偉大なリーダーが新たな1年契約を締結!

Great leaders are always welcome in any place. Congratulations, big man.(偉大なリーダーは、どこにいっても歓迎される。おめでとう、ビッグマン)」。発言の主は、ブルーノ・フェルナンデス。10代の頃からマンチェスター・ユナイテッドでプレイしていたチームリーダーが、イングランド代表に選出されたと聞いたキャプテンは、すぐさまお祝いのメッセージを送っています。

サー・アレックス・ファーガソン時代の空気を知る唯一の現役プレーヤー。デビューから19年を経た今は、若い選手たちに信頼され、ドレッシングルームに欠かせない存在といわれています。昨日、マンチェスター・ユナイテッドと新たな1年契約を締結。「少年時代を過ごしたクラブでプレイし続けられることを、うれしく思う」というコメントを残しています。

「体調はとてもいい。これからのシーズンを通して、チームが必要とするものを何でも提供する準備はできている。ピッチの上だけでなく、外においても次のステップのために多くのことを学んでいる。でも、何よりもまず、昨シーズンの成功をさらに発展させるために、チームを後押ししていきたい」

38歳になったトム・ヒートン。最新の肩書きは、ユーロ2024で戦うイングランド代表のトレーニングゴールキーパーです。ジョーダン・ピックフォード、アーロン・ラムズデール、ディーン・ヘンダーソンをサポートするベテランは、テン・ハフ監督から絶大な評価を得た知識と経験をチームに注入しているのでしょう。

ヒートンとマンチェスター・ユナイテッドの関係は、一般的なクラブと選手とは大きく異なります。レクサムのアカデミーでGK兼MFとしてプレイしていた少年は、2002年に練習生としてマン・ユナイテッドに加わり、2005年にプロ契約を締結。当時はプレミアリーグ最強だったクラブは、ベンチに入るのも難しく、5年の在籍でサブの選手になれたのは1年だけでした。

スウィンドン・タウン、ロイヤルアントワープ、カーディフ、QPR、ロッチデール、ウィコムとローン移籍を繰り返していたGKは、2010年に出場機会を求めてカーディフに移籍。その後のブリストル、バーンリーは、いずれも契約延長を拒否した後にフリーエージェントで入団しており、アストン・ヴィラに売却された33歳まで、値段が付いたことがないという稀有な存在です。

バーンリーがプレミアリーグに昇格したのは2014-15シーズン。28歳で初のトップリーグという遅咲きの守護神は、2016年にイングランド代表に招集され、サンダーランドにオーストラリアを迎えたユーロ2016の強化試合でデビューを果たしています。バーンリーでプレミアリーグ96試合。2019年にヴィラが提示した移籍金は、800万ポンドと報じられました。

バーミンガムで2年を過ごし、オールド・トラフォードに復帰したのは2021年。ヒートンは、35歳になっていました。以来、3シーズン。ピッチに立ったのは、カラバオカップ2試合と、2021-22シーズンのチャンピオンズリーグだけです。10代と30代でトータル8年も所属しながら、プレミアリーグ出場は1度もありません。「今のところは」という但し書き付きですが。

チームの雰囲気づくりに長けたGKは、オナナが元気なら、来季も出番はありません。それでも、厳しい状況に陥ったときに仲間を前向きにする存在として、チームに貢献してくれるはずです。バーンリーとマン・ユナイテッドでチャンピオンシップ、カラバオカップ、FAカップを制覇。プレミアリーグで勝てば、国内コンプリートでキャリアを終えることができます。(トム・ヒートン 写真著作者/Kelvin Stuttard)


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