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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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FWとMFはどうなる!?モイーズ監督が構想するマンチェスター・ユナイテッドの「4-3-3」とは?

アジアツアーを実施しているマンチェスター・ユナイテッドが、第2戦のAリーグオールスターズ戦で5-1と圧勝し、モイーズ体制になってからの初勝利を挙げました。得点は、ウェルベックとリンガードが2ゴール、途中出場のファン・ペルシもゴールを決めています。初戦、タイでのゲームでシンハー・オールスターズに1点も獲れずに敗れ、不安なスタートでしたが、少しエンジンがかかってきたようです。試合は見ていませんが、リンガードとウィルフレッド・ザハの「20歳コンビ」が活躍したとのことで、若手が使えるメドが立てば、移籍市場で苦戦したとしても、それなりに戦える布陣になりそうです。

試合後の記者会見では、モイーズ監督は満足感を率直に表していましたが、ひとつ気になる発言がありました。曰く「今季の基本フォーメーションを4-3-3で考えている」。確かに、昨季までのマンチェスター・ユナイテッドは、トップ下を活かした新しいサッカーへ舵を切ろうとしながらも、従来からのサイドアタック中心の戦術でプレミアリーグを奪取しています。サイドアタッカーが充実しているのは間違いありませんが、それにしても4-3-3とは。まさかオランダ式に、ウインガーが縦に突破するようなイメージなのでしょうか。サイドのポジションはバレンシア、ギグス、アシュリー・コール、ナニが基本ですが、もしかすると香川真司やルーニー、ウェルベックもサイドに駆り出そうとしているのかもしれません。バレンシアを除いて、中に斬り込んでくるタイプが多いので、SBやファン・ペルシと連携をとりながら、中・外の攻撃のバリエーションを築こうとするのでしょうが、3トップという発想はありませんでした。香川真司やルーニーはやりにくそうですね。

そう、香川、ルーニーといえば、もうひとつ気になるのが中盤の構成です。フラットにセンターMFを並べるとなると、明らかに人数が足りません。クレヴァリー、キャリック、アンデルソン、ギグス。フィル・ジョーンズをコンバートしてセスクが入れば(無理っぽいですが…)、何とか形にはなりますが、ひとりでもケガ人が出たら一気に苦しくなります。となると、ひとり前に出て、後ろを2人が固めるんですかね。これなら、前のポジションを香川真司、ルーニー、ザハ、ウェルベックが担うことになります。この、限りなく4-5-1に近い3トップなら、それなりにイメージが湧きますが、どうなることやら。

いずれにしても、「ファン・ペルシが負傷したらルーニーが代わりを…」というモイーズ監督の発言は、口が滑ったわけではなさそうです。「フレキシブルに対応」とはいっていますが、CFは人がダブつき、MFは足りなくなり、香川やルーニー、ギグスあたりがセンターMFにもサイドにも駆り出される、といったことにならないようにしてほしいと思います。来季のプレミアリーグのスタートにおいては、リオ・ファーディナンドが「過去最高の厳しさ」というように、スウォンジー、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター・シティとシビアな対戦相手が待っています。モイーズ監督を信じるしかありませんが、くれぐれものっけからビハインドを背負わないよう、よろしくお願いします。そう、23日と26日の日本での2試合は、プレミアリーグチャンピオンの新システムに着目して観ると、おもしろいですね。

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