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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Aston Villa×MAN.UTD】公式戦5試合連続勝利なし…エリック・テン・ハフに明日はあるのか?

プレミアリーグは2勝1分3敗で14位、ヨーロッパリーグは2戦連続ドロー。またしても厳しいスタートとなったマンチェスター・ユナイテッドは、テン・ハフ監督の去就が話題になっています。オールド・トラフォードでリヴァプールに0-3、トッテナムにも0-3。ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラに惨敗となれば、経営ボードが動き出す可能性が高まります。

好調のヴィラはプレミアリーグ4勝1分1敗で5位、チャンピオンズリーグはバイエルンを撃破して連勝スタート。右SBに本職のマッティ・キャッシュが戻ってきたものの、アマドゥ・オナナとジェイコブ・ラムジーは欠場です。中盤センターはティーレマンスとロス・バークリー。オリー・ワトキンスの後ろにレオン・ベイリー、モーガン・ロジャース、フィロジーンが並んでいます。

対するマンチェスター・ユナイテッドは、失点が止まらない最終ラインを改善すべく、デ・リフトとリサンドロ・マルティネスを先発から外しています。GKオナナ、DFマズラウィ、マグワイア、ジョニー・エヴァンス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にホイルンドの4-2-3-1です。

立ち上がりのポゼッションはホームのヴィラ。前線からプレスをかけるマン・ユナイテッドは、ハイラインをキープできるでしょうか。3分、いきなりエリクセンにイエローカード。5分に左からカットインしたラシュフォードが右足で強烈なシュートを放つと、エミ・マルティネスは無理にキャッチしようとせず、大きく弾き出しています。

8分に最終ラインからの縦パスを受けたモーガン・ロジャースは、オリー・ワトキンスをポストに使って右隅にシュート。ボールは右ポストをかすめ、ヴィラパークのチャントはボリュームUPしています。左の太腿の裏を痛めてしまったコンサは、11分にアウト。エメリ監督は、ジエゴ・カルロスをピッチに送り出しました。

左サイドにいたフィロジーンが、メイヌーを抜いてカットインしたのは20分。右足のミドルは、アウトにかかって枠の外に切れていきました。自陣でブルーノがパスをカットされたのは29分。すかさず右サイドのレオン・ベイリーにつないだロス・バークリーは、ニアに走り込んでリターンをもらいますが、ラフなトラップをさらわれてしまいました。

ボックスの左脇に出たマグワイアが、イエローをもらったのは36分。スタンドの怒号は、オリー・ワトキンスへの肘打ちに対するレッドの催促でしょう。デューニュのFKは、オナナがキャッチ。4-4-2で守るマン・ユナイテッドのラインは、ボックスの手前まで下がっています。追加タイム3分、直前のFKの対応でピッチに足を引っかけたマグワイアが、左足を押さえています。

タイムアップの笛が鳴り、両チームの選手がトンネルの向こうに消えても、CBはメディカルスタッフに肩を支えられてピッチを歩いています。前半のポゼッションはイーブン、パス成功本数は162対163、ボックス内でのタッチは7対7、走行距離は52.3km対52.4km。これぞ互角と叫びたくなるスタッツで、シュート数は4対2、しかしオンターゲットは0対2です。

ハーフタイムにマグワイアの後を継いだのはデ・リフト。マズラウィもリンデロフに代わっています。48分にメイヌーのパスを受けたラシュフォードが、マッティ・キャッシュをかわして右足を振り抜くと、ボールはDFに当たってクロスバーすれすれを抜けていきます。51分のショートコーナーからマッティ・キャッシュが放ったミドルは、右に逸れていきました。

55分のCKがボックスの外にいたティーレマンスにまわると、右足のダイレクトショットはオナナが左に反応してセーブ。直後、モーガン・ロジャースのパスが右に流れたオリー・ワトキンスに通るも、右足のシュートはオナナの頭上を越えていきました。60分過ぎにヴィラのサポーターが湧いたのは、ジョン・デュランのウォームアップが完了したからでしょう。

レオン・ベイリーが下がって9番が入ると、スタンドは両者に拍手を送っています。テン・ハフ監督が動いたのは64分。ホイルンドとラシュフォードが下がり、アントニーとザークツィーです。68分、ボックス左手前からのブルーノのFKはクロスバーにヒットし、リバウンドをダイレクトで叩いたアントニーは右に外しました。

76分のヴィラのFKは、ディーニュがうまく落とせずバーの上。1分後、珍しくドリブルで相手をかわしたアントニーのミドルは、エミ・マルティネスがダイビングキャッチ。84分にメイヌーが下がってカゼミーロが入ると、エメリはディーニュをマートセンにスイッチしています。93分、最終ラインの手前で縦パスを受けたのはモーガン・ロジャースです。

脇にいたオリー・ワトキンスに流してリターンをもらうと、左のマートセンを走らせるパスが通り、ダイレクトのグラウンダーにデ・リフトは触れず。フリーのフィロジーンが左足を振り上げた瞬間、失点を覚悟したのですが、ダロトがブロックしてCKに逃れました。直後、右からカウンターを仕掛けたガルナチョは、逆サイドから上がったブルーノに通せば決まりだったのですが…。

ラストパスはマッティ・キャッシュに当たってCK。クライマックスなきスコアレスドローは、喜ぶべき結果なのでしょう。テン・ハフが就任してからの公式戦で24回を数える3失点も、昨季の開幕以降の62試合で31回の2失点も、プレミアリーグのクラブのなかでは最多です。連携もアイデアもなかった攻撃陣を嘆く前に、ジョニー・エヴァンスとダロトをねぎらいましょう

公式戦5試合連続で勝利なし、プレミアリーグで3試合連続ノーゴール。TOP10との6試合は2ゴールしか決めていません。ヴィラパークのスタンドにいたジム・ラトクリフ、デイヴ・ブレイルスフォード、ダン・アシュワース、オマール・ベラダ、ジェイソン・ウィルコックスは、火曜日の会議でどんな決断を下すのでしょうか。数字で判断するなら、結論はひとつでしょう。


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