2024.10.09 マンチェスター・ユナイテッドの話題
どうやら即時解任はなし?現地記者が嘆く「何度聞いてもよくわからないテン・ハフのゲームモデル」
「テン・ハフの就任以来、最も成功した補強はジョニー・エヴァンスで、最も重要な選手はハリー・マグワイア。最大のダメージは、スコット・マクトミネイの売却だった」。これがジョークに聞こえないほど、マンチェスター・ユナイテッドはパフォーマンスのレベルが落ちています。特に複雑な話はなく、オランダ人指揮官の初年度からの戦績を並べれば一目瞭然です。
2022-23シーズンは連敗スタートで、7節終了時点で4勝3敗の12ポイント。昨シーズンは3勝4敗で9ポイントという苦しい状況でした。経営ボードが新体制となった今季は、積極的な補強で巻き返すかと思いきや、2勝2分3敗で8ポイント。勝ち点は12、9、8と下降線を辿り、ゴールも11、7、5と減少しています。来季は、どんな怖ろしい数字になるのか、今から楽しみです。
オールド・トラフォードでリヴァプールに0-3の完敗を喫した後、トッテナムにも同じスコアで敗れたチームは、テン・ハフ監督の去就が取り沙汰されていました。アストン・ヴィラに負けたら、3日後の会議で解任が決まるのではないか…。注目の一戦の先発メンバーは、彼が来てからの総額6億ポンド超の補強は失敗だったと自白するような顔ぶれでした。
ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、マグワイア、ダロトは、スールシャールの頃からいた選手たちで、メイヌーとガルナチョはアカデミー出身。ジョニー・エヴァンスとエリクセンはフリートランスファーで獲得しており、オナナ、ホイルンド、マズラウィは生え抜きの代役がいないポジションです。
ベンチにいたリサンドロ・マルティネス、デ・リフト、カゼミーロ、ウガルテ、ザークツィー、アントニーは、総額3億4000万ポンドの特製幕の内弁当。これほど多種多様なタレントが本領発揮できない現状を、「補強が失敗だった」「彼らのレベルが低かった」と説明されたら、「もう一度お願いします」というしかないでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドをこよなく愛する「アスレティック」のカール・アンカ記者によると、テン・ハフ監督はインタビュアー泣かせで、返ってくる言葉は「曖昧」「複雑」の2通りだそうです。キャッチーなフレーズは、昨年の夏に発した「世界最高のトランジションチーム」だけで、ゲームモデルという言葉を多用し始めた今も、その全容は解明できていないといいます。
「2023年4月以来、彼のゲームモデルとその根拠に関する情報は限定的である」
「ポゼッションがないときのオーダーについて聞いても、詳しく語らない」
「他のトップチームとのゲームモデルの違いを問うても、具体的に説明することを好まない」
「彼の答えは回りくどく、聞き手や読者をより混乱させることが多い」
2023年のプレシーズンに「世界最高のトランジション」と口にしたときも、その理由を聞くと、「マンチェスター・ユナイテッドの歴史と選手の資質を徹底的に調べた」「サプライズを与えたい」というふわっとした答えが返ってきています。フツーに受け取ると、「みんなカウンターが得意みたいだから、それでいく」となるのですが…。
いえ、説明したくないなら、いいんです。プランがあるならば。早々に見せてほしいのは、現状の課題を解決する打ち手です。連動性と継続性がないプレス、クロスと縦のスルーパス偏重のアタック、奪われた直後にできる中盤の広大なスペース…。前線と中盤、最終ラインと2センターの連携を明確にしなければ、レッズ戦とスパーズ戦の失敗は繰り返されるでしょう。
週末のヴィラパークには、ジム・ラトクリフ、デイヴ・ブレイルスフォード、ダン・アシュワース、オマール・ベラダ、ジェイソン・ウィルコックスが勢揃いしていました。昨日のコミッティミーティングは、どんな議論になったのでしょうか。こういう話が早いのは「BBC」だろうとドキドキしながら開いてみると、気になるニュースはこれだけでした。
「トゥアンゼベが食器洗い中に親指を切ってしまい、1ヵ月の離脱」
サッカーできないほどの指の切り傷って?スライディングとかスローインとか、いろいろありますけど…。もとい、自民党や立憲民主党の総裁選よりハイテンションで結果待ちしていたのですが、「即時解任はなさそう」というぐらいしかいえることはありません。「スカイスポーツ」によると、会議のアジェンダはビジネスに関する話が大半だったようです。
マンチェスター・ユナイテッドに関する最近のレポートの多くが、ネガティブなトーンになってしまい、申し訳ありません。そういえば、昨シーズンのU-18プレミアリーグで18試合32ゴールの16歳、チド・オビ=マルティンの入団が決まったみたいですね。5年後、「最高の補強だった」といえる選手に成長していただければと思います。明るい話題で締めくくれてよかったです。
2022-23シーズンは連敗スタートで、7節終了時点で4勝3敗の12ポイント。昨シーズンは3勝4敗で9ポイントという苦しい状況でした。経営ボードが新体制となった今季は、積極的な補強で巻き返すかと思いきや、2勝2分3敗で8ポイント。勝ち点は12、9、8と下降線を辿り、ゴールも11、7、5と減少しています。来季は、どんな怖ろしい数字になるのか、今から楽しみです。
オールド・トラフォードでリヴァプールに0-3の完敗を喫した後、トッテナムにも同じスコアで敗れたチームは、テン・ハフ監督の去就が取り沙汰されていました。アストン・ヴィラに負けたら、3日後の会議で解任が決まるのではないか…。注目の一戦の先発メンバーは、彼が来てからの総額6億ポンド超の補強は失敗だったと自白するような顔ぶれでした。
ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、マグワイア、ダロトは、スールシャールの頃からいた選手たちで、メイヌーとガルナチョはアカデミー出身。ジョニー・エヴァンスとエリクセンはフリートランスファーで獲得しており、オナナ、ホイルンド、マズラウィは生え抜きの代役がいないポジションです。
ベンチにいたリサンドロ・マルティネス、デ・リフト、カゼミーロ、ウガルテ、ザークツィー、アントニーは、総額3億4000万ポンドの特製幕の内弁当。これほど多種多様なタレントが本領発揮できない現状を、「補強が失敗だった」「彼らのレベルが低かった」と説明されたら、「もう一度お願いします」というしかないでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドをこよなく愛する「アスレティック」のカール・アンカ記者によると、テン・ハフ監督はインタビュアー泣かせで、返ってくる言葉は「曖昧」「複雑」の2通りだそうです。キャッチーなフレーズは、昨年の夏に発した「世界最高のトランジションチーム」だけで、ゲームモデルという言葉を多用し始めた今も、その全容は解明できていないといいます。
「2023年4月以来、彼のゲームモデルとその根拠に関する情報は限定的である」
「ポゼッションがないときのオーダーについて聞いても、詳しく語らない」
「他のトップチームとのゲームモデルの違いを問うても、具体的に説明することを好まない」
「彼の答えは回りくどく、聞き手や読者をより混乱させることが多い」
2023年のプレシーズンに「世界最高のトランジション」と口にしたときも、その理由を聞くと、「マンチェスター・ユナイテッドの歴史と選手の資質を徹底的に調べた」「サプライズを与えたい」というふわっとした答えが返ってきています。フツーに受け取ると、「みんなカウンターが得意みたいだから、それでいく」となるのですが…。
いえ、説明したくないなら、いいんです。プランがあるならば。早々に見せてほしいのは、現状の課題を解決する打ち手です。連動性と継続性がないプレス、クロスと縦のスルーパス偏重のアタック、奪われた直後にできる中盤の広大なスペース…。前線と中盤、最終ラインと2センターの連携を明確にしなければ、レッズ戦とスパーズ戦の失敗は繰り返されるでしょう。
週末のヴィラパークには、ジム・ラトクリフ、デイヴ・ブレイルスフォード、ダン・アシュワース、オマール・ベラダ、ジェイソン・ウィルコックスが勢揃いしていました。昨日のコミッティミーティングは、どんな議論になったのでしょうか。こういう話が早いのは「BBC」だろうとドキドキしながら開いてみると、気になるニュースはこれだけでした。
「トゥアンゼベが食器洗い中に親指を切ってしまい、1ヵ月の離脱」
サッカーできないほどの指の切り傷って?スライディングとかスローインとか、いろいろありますけど…。もとい、自民党や立憲民主党の総裁選よりハイテンションで結果待ちしていたのですが、「即時解任はなさそう」というぐらいしかいえることはありません。「スカイスポーツ」によると、会議のアジェンダはビジネスに関する話が大半だったようです。
マンチェスター・ユナイテッドに関する最近のレポートの多くが、ネガティブなトーンになってしまい、申し訳ありません。そういえば、昨シーズンのU-18プレミアリーグで18試合32ゴールの16歳、チド・オビ=マルティンの入団が決まったみたいですね。5年後、「最高の補強だった」といえる選手に成長していただければと思います。明るい話題で締めくくれてよかったです。
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